価格:19,800円
品番:BVHE-SG1
ブエナビスタのDVDプレーヤーセット商品といえば、2001年10月に発売された白雪姫とのバンドル商品「ディズニーDVDプレーヤー」が第一弾。つまり、今回の「ジブリDVDプレーヤー」が第二弾となる。発表時の写真を見た限りでは、両方ともFUNAI製ということもあって、ディズニーDVDプレーヤーとは「本体の色とリモコンが違うだけ」だと思っていた。しかし、実際に入手してみると、似ているのは形だけで、DVDプレーヤーの仕様がかなり異なっていた。 まず、発表時からわかっていたことだが、最大の相違点はS端子が追加されたこと。これにより、出力端子として映像はコンポジット、S映像、音声はアナログステレオ音声、同軸デジタルを各1系統を備えたことになる。
コンポーネント出力が無いのは残念ではあるが、S端子が追加されたことで、一般家庭での最低限度の仕様を満たしたように思う。 しかし、説明書を読んでみて驚いたのだが、ビデオCDに非対応になっていた。ディズニーDVDプレーヤーでは対応フォーマットにビデオCDが入っていたのだが、ジブリDVDプレーヤーでは実際にビデオCDを入れても、再生することができなかった。 また、説明書には書いてない機能として、MP3再生機能が新たに加わった。日本語表示には対応していないが、CD-Rに焼いたMP3ファイルを再生することができた。もちろん、説明書に書いていないのでサポート外の機能ではあるのだが……。 従来どおりDVD-RやDVD-RW、DVD+RWにビデオモードで書き込んだディスクは再生できた。それはいいのだが、説明書の再生できないディスクのリストにDVD+Rが挙げられている。今回手元にDVD+Rのディスクがなくて確認できなかったのだが、説明書の再生できないリストには、実際に再生できたDVD-RやDVD-RW、DVD+RW(ビデオモード)が含まれていない。それを考えるとDVD+Rは、おそらく本当に再生できないと思われる。ただ、DVD+RWが再生できるのに、より互換性が高いといわれているDVD+Rが再生できないというのは、不思議ではある。
【7月30日追記】 ちなみに、PAL収録のディスクを試してみたが、再生することはできなかった。また、時節柄、説明書には「CDの規格に準拠していないコピーコントロールCDの再生状態は保証できない」と明記されている。そこで、CDS-200が採用されている、BoAのマキシシングル「Every Heart -ミンナノキモチ-」をかけたところ、普通に再生することができた。
質感も、ディズニーDVDプレーヤーが普通のプラスティックでツルツルであったのに対し、ジブリDVDプレーヤーは、表面処理のおかげか手触りも「木目調」。電源ケーブルも本体の色にあわせられており、このクラスの製品としては比較的太いものに変更されている。
また、消費電力も動作時が12Wから10Wに、待機時は4Wから約1.1Wに削減されている。この点から見ても、回路やユニットがかなり変更されていることが伺える。 なお、リモコンはフル機能のものについては、色以外はまったく同じ。限定機能版の方も、形こそ大きく異なっているが、機能は全く同じ。
また、付属のリモコン用単3電池4本にも、ジブリのロゴが印刷がされており、このあたりにもこだわりが見られる。
DVDプレーヤーとしての機能では、サーチ機能が強化されている。従来の2/8/32倍サーチから、1段階増えた2/8/30/60倍となった。それ以外の、1/16、1/8、1/2のスロー再生や、4倍ズーム機能や、A-Bリピート機能などは変更されていない。また、ダイナミックレンジ圧縮機能や、バーグラフによるビットレート表示機能も備えている。なお、スクリーンセーバーは、目玉(マックロクロスケ?)となっている。 ちなみに、各所で話題になっている、千と千尋の神隠しのDVDの画面が赤っぽいという現象だが、純正ともいえるジブリDVDプレーヤーで再生しても赤っぽかった。
(c)2001 二馬力・TGNDDTM
□ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテインメントのホームページ (2002年7月23日)
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