松下電器産業株式会社は、SDメモリーカードスロットを搭載したホームシアター向け液晶プロジェクタ「TH-AE300」と「TH-AE200」を発表した。発売日と価格は、AE300が10月15日で32万円。AE200が10月1日で24万円。
■ TH-AE200 2001年11月発売の「TH-AE100」の後継機。本体デザインのほか、光学エンジン、映像処理回路、リモコンなどを変更。さらにSDメモリーカードスロットを搭載した。カード内のJPEGやMPEG-4を再生できる。 AE200は、0.7型858×484ドットの液晶パネルを採用する下位モデル。光学システムを新開発し、コントラスト700:1、明るさ700ANSIルーメンを実現している。また、映像処理回路も変更。プログレッシブだけでなく、インターレース信号の画質も向上したとしている。騒音は、業界最静音の28dB(ランプエコモード)。 レンズは手動ズームの光学1.18倍レンズ。80型の最短投写距離は約2.5mとなっている。オプションとして、約0.8倍のワイドコンバージョンレンズ、約1.2倍のテレコンバージョンレンズ(ともに47,000円)も用意する。対応ビデオ信号は、480i/576i/480p/720p/1080i。 画質モードとして「ノーマル」、「ダイナミック」、「シネマ1」、「シネマ2」、「ミュージック」、「スポーツ」の6種類を選択可能。また、ユーザーが設定した調整値を3つまで記憶させることができる。台形補正は垂直方向のみ対応。 映像入力は、コンポーネント(RCA)、D4、S映像、アナログRGB(D-Sub15ピン)を各1系統搭載。外形寸法および重量は、280×269×80mm(幅×奥行き×高さ)、2.9kgとなっている。なお、リモコンは自照式に改ためられた。
■ TH-AE300 業界初の0.7型の960×540ドットのワイド液晶パネルを採用した上位モデル。パネル解像度がハイビジョンの縦横半分のため、「リサインジング時の画質劣化を抑える」という。対応ビデオ信号は、480i/576i/480p/720p/1080i。SDメモリーカードスロットも搭載し、JPEG、MPEG-4の再生が行なえる。 レンズはAE200と同じく1.18倍光学ズームレンズ。ランプも同じだが、明るさは800ANSIルーメン、コントラストは800:1と、若干スペックアップしている。 また、画素をスクリーン上に隙間なく配置するという「スムーススクリーン技術」を搭載。水晶の屈折技術を応用したという同社の独自技術で、液晶画素間の黒い格子を目立たなくする働きがあるという。これにより、フィルムのような滑らかな映像が得られるとしている。 画質モードはAE200と共通。ただし、各モードに対して±3段階の「ガンマ補正(黒)」、「ガンマ補正(白)」を適用できるため、約294通りの設定が行なえる。また、各モードごとに色温度を±3,000Kの範囲で調節可能。I/P変換にも「デジタルシネマリアリティー」を採用するなど、AE200より再生画質にこだわった設計になっている。 AE200と異なり、台形補正は縦横両方向に対応。映像入力は、コンポーネント、D4、S映像、コンポジット、アナログRGBと、さらにDVI-Dを1系統備えている。外形寸法、重量ともにAE200と同値。
□松下電器のホームページ (2002年9月10日) [orimoto@impress.co.jp] |
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