DTJapan、0.9mm厚のDVD互換ディスクを製品化 ―通常のDVDの約半分の厚さ、製造コストもCD-ROM並み

　株式会社ディーティージャパン(DTJapan)は、DVDプレーヤーで再生できる0.6mm厚のディスク「DVDslim」を製品化した。

　通常のDVDは、0.6mm厚のディスク2枚を貼りあわせて製造するが、DVDslimはDVD-5(片面1層、4.7GB)のデータ面だけを使用。しかし、DVDプレーヤーやドライブの厚みの許容範囲が0.9mm～1.5mmとなっているため、ホールド部の厚さを0.9mmとすることで互換性を保っている。なお12cmに加え、8cm DVDslim(1.35GB)もラインナップしている。

　成形はDVDと同一のマスター、同一スタンパーを使用してしているが、物理的構造がDVD規格から逸脱するため、DVDロゴは使用されない。なお、同社のサイトで再生動作検証一覧が掲載されており、「今までテストした限りでは、再生できなかった環境はない」(同社)と話している。

DVDslim(左)と、通常のDVD(右)の比較。DVDslimがかなり薄いことがわかる	薄いのでかなり曲げることができる

　最大のメリットは、DVDのように貼り合せの工程が不要のため、CD-ROMに近い低価格を実現できること。具体的には、1万個以上の発注で通常のDVD(DVD-5)が120円/枚(スタンパー台は別途)であるのに対し、DVDslimは89円/枚(同)になる。

　また、最厚部が0.9mmと薄いので、雑誌の付録、カタログ添付、郵送用などに向いている。なお、実際に13日発売の宝島社の雑誌の付録に採用されている。

□ディーティージャパンのホームページ
http://www.dtjapan.jp/
□製品情報
http://www.cameco.co.jp/dvdslim/
□関連記事
【6月7日】DTJapan、CDとDVDを1枚に貼りあわせたディスク「CD/VD」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020607/dtj.htm

(2002年9月13日)

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