14日から一般公開されるSony Dream World 2002の会場では、ベガシリーズを中心としたホームシアターシステム「ベガシアター」にも大きなスペースを割いており、自由に視聴することができる。展示は既発売済みのものや、近日発売のものがメインだが、音声信号をワイヤレスで転送し、リアスピーカーの配線が不要なシステムが参考出品されていた。 DVDだけでなく、SACDのマルチチャンネルにも対応したこのシステムは、5.1chスピーカーとセットで構成される。フロント2chとセンタースピーカーは通常のパッシブ型だが、リアの2chスピーカーはデジタルアンプ「S-master」と、DACを内蔵したアクティブスピーカーとなっている。
大きな特徴は、新開発の「DIAT(Digital Infrared Audio Transmission)」という音声転送方式を採用したこと。具体的には、デジタル音声データを赤外線でリアスピーカーに配信する。これにより、リアスピーカーへの配線が不要となり、リアスピーカーには電源ケーブルをつなぐだけでサラウンド環境を構築できる。 送信は左右のフロントスピーカーから行なわれ、片方のフロントスピーカーの前を障害物が遮っても、音声が途切れることはない。また、ボリュームのデータも同時に配信されるので、有線と同じ感覚で音量のコントロールが可能。また、AVアンプ部にもS-masterが5ch分用意されており、リアスピーカーは有線、無線のどちらでも使用できる。
また、2階の試聴ブースでは、上記のサラウンドシステムを実際に試聴できるほか、電源ケーブルも必要としないバッテリ駆動のスピーカーシステムも参考出品された。バッテリの仕様などは明らかにされなかったが、充電時間や駆動時間などは家庭でも実用可能なレベルだという。ケーブルレスのホームシアターシステムも、実現間近といえるだろう。
また、DIATはデジタルのまま無線配信するため、音質の劣化もほとんどないとのこと。ベガシアターではこれらの展示により、同社のS-masterとDIATという2つの技術をメインにした、遠くない未来の商品展開を垣間見ることができる。
□ソニーのホームページ (2002年9月13日) [yamaza-k@impress.co.jp] |
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