【2002東京インターナショナルオーディオショウ その2】
アキュフェーズ、HS-Link対応SACDプレーヤーを展示


期間:9月20日~22日

場所:東京国際フォーラム

入場料:無料


■ ハーマン・インターナショナル

JBLコーナーでは、S9800のウッドモデル「S9800 WG」も展示されていた
 JBJ、Mark Levinsonといったブランドを擁するハーマン・インターナショナルは、JBLの新スピーカーを出品した。

 「S5800」は、25mmと75mmのコンポレッションドライバと、300mm径ウーファ2基を搭載した3ウェイのフロアスタンディングスピーカー。ホーンユニットなどにフラッグシップモデル「S9800」のテクノロジが生かされているという。価格は98万円(1本)で、今秋にも発売される見込み。外形寸法は432×413×1,245mm(幅×奥行き×高さ)、重量は83.9kg(1本)。

 「S4000」は、S5800をさらに小型化した3ウェイスピーカー。25mm径ツイータ、50mm径コンプレッションドライバ、250mm径ウーファ×2で構成され、外形寸法は391×430×1,055mm(幅×奥行き×高さ)。価格は未定で、発売は今冬を予定している。

 そのほか、ホームシアター向けの「TZシリーズ」も展示していた。シリーズ構成は、2ウェイ3スピーカーのトールボーイ「TZ-1」と、センター、またはリア向けの「TZ-1C」の2モデル。スラント形状の天板が特徴で、キャビネット外装はメイプルウッドの突き板仕上げ。価格は、TZ-1が12万円(ペア)、TZ-1が45,000円(1本)。発売時期は今秋としている。

S9800の弟分といえるS5800。新設計のコンビネーションホーンを採用している S5800の75mmコンプレッションドライバ 高さ1,055mmのコンパクトなS4000も展示された

 Mark Levinsonの新製品としては、ビデオプロセッサ部とオーディオプロセッサ部をセットにした「No40L」が展示された。ビデオプロセッサ部は、コーンポーネント×3、S映像×6、コンポジット×3の各入力を搭載。さらにオプションの追加で、RGB HVプログレッシブにも対応する。また、入力信号を異なるフォーマットに変換する機能も装備。前面中央に液晶モニタを搭載し、入力映像のモニタリングも行なえる。

 オーディオプロセッサ部は、S/PDIF(光/RCA/BNC)、AES/EBUなど13系統のデジタル入力と、7系統のアナログ入力を搭載。96kHz/24bitのADコンバータと、192kHz/24bitのDAコンバータを内蔵する。発売は今冬を予定し、価格は「600万円程度」だという。

ビデオプロセッサとオーディオプロセッサのセットモデル「No40L」。ビデオプロセッサには液晶モニタを装備している 200Wモノラルパワーアンプの「No431L」と400Wの「No432L」も出品。発売は年内で価格は未定


■ アキュフェーズ

 アキュフェーズは、デジタル伝送インターフェイス「HS-Link」を増設できる一体型SACDプレーヤー「DP-77」を発表した。HS-Linkは、RJ45コネクタを使用する独自のデジタル伝送規格。背面の増設スロットにオプションのHS-Link出力ボードを挿入することで、トランスポートとしても使用できる。また、HS-Link入力ボードを増設すれば、トランスポートの外部DACとしても使用可能。価格は60万円で、発売は12月となっている。

 また、タッチパネル液晶ディスプレイを前面に備えたイコライザ「DG-38」も発表した。6分の1オクターブ、74バンドの調節が可能で、自動測定・補正機能も従来機「DG-28」から進化させたという。補正時にはスタライスで任意の特性カーブを指定することも可能。同軸デジタル入力やHS-Linkコネクタを装備している。価格は65万円。発売は12月を予定している。

SACDプレーヤーの「DP-77」。HS-Linkをオプションにしたことで、価格が引き下げられた 背面の増設スロット部。HS-Linkは入力、出力とも増設可能 タッチパネル液晶を備えた「DG-38」。スタイラスで好きな特性カーブを描ける


■ アクシス

アクシスオールスターによる試聴会
 FM Acousthics、Krell、Meridian、Thiel、Wadiaといった有力ブランドを多数取り扱うアクシス。会場では、9月から取り扱いを始めたオーストリアのスピーカーブランド「Lumenwhite」を紹介していた。

 Lumenwhiteは、本体奥に向けて絞り込むように弧を描く、美しいデザインのキャビネットが特徴。セラミック製のウーファ×3、ミッド、ツイータ各1基を搭載し、振動板の硬度はサファイア並という。このため、良質な振動特性が得られるという。「White Flame」と「White Light」の2種類をラインナップ。価格はそれぞれ390万円、295万円(1本)。

 Meridianの新製品としては、DVDビデオ/オーディオプレーヤー「596PA」とDVDビデオプレーヤー「596P」を展示。596Pは、既存の「596」をプログレッシブ出力に対応させた製品で、596PAのその上位モデル。価格はそれぞれ74万円、62万円。

Lumenwhiteの「White Flame」。背面の接合部に見入る来場者が多かった 「596PA」と「596P」。596のプログレッシブ版という位置付け Thielの新製品はサブウーファの「Smart Sub SW1」。AWタイプの価格は88万円


■ ステラヴォックスジャパン

 ステラヴォックスジャパンは、Ayreの新製品を展示していた。「K-5」は、「K-3」の後継モデルに当たるステレオプリアンプ。フルバランス回路、ゼロフィードバック、抵抗切り替えアッテネータといった特徴をK-3から受け継いでいる。入力はバランス、アンバランスを各2系統備える。発売日は11月1日。

 なお、パワーアンプの「V-5」をマイナーチェンジした「V-5X」(84万円、10月31日まで78万円)、CDプレーヤーの「CX-7」、プリメインアンプの「AX-7」(ともに54万円)といった製品も発表された。

Ayreのステレオプリアンプ「K-5」と、ステレオパワーアンプの「V-5X」 同じくAyreのCDプレーヤー「CX-7」、プリメインアンプ「AX-7」


■ ラックスマン

 ラックスマンは、プリメインアンプの新製品として「L-509f SE」を発表した。同社プリメインアンプのフラッグシップモデル「L-509f」を改良した製品で、回路の見直し、パーツの再選別などを行なっている。実効出力は、160W×2ch(8Ω)、240W×2ch(4Ω)。価格は55万円で、10月に発売される。

 また、ヘッドフォンアンプ「P-1」も発表された。出力は32Ωで1W×2ch。また、同社のパワーアンプなどに採用している「ODNF(Only Distortion Negative Feedback)回路」を見直した「ODNF Ver.2」を採用している。価格は15万円。

プリメインアンプの「L-509f SE」。同社の製品では珍しいシルバーボディを採用。来場者の注目度はかなり高かった ヘッドフォンアンプの「P-1」(上段)も出品。試聴用に各社のヘッドフォンも用意されていた


■ McIntosh、Sonus faber、BOSE、アッカなど

 そのほか、オーディオファンにはなじみ深いブランドが、いくつかのブースで新モデルを発表している。様々な製品を試聴できる機会なので、興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。

McIntoshの400Wステレオパワーアンプ「MC402」。価格は85万円を予定 Metronome TechnologyのKALISTA CD Transport。キャノン端子でAES/EBUを備える。価格は未定 Sonus faberのプリメイアンプ「MUSICA」。価格は55万円
発表されたばかりの「33WER」をアピールしたBOSE。101MMの第1号機も展示していた スキャンテック販売で参考出品された木製ボディのプリアンプ。価格は未定
有限会社アッカのブースには、吊り下げるスピーカー「U-VOLA(ユーヴォラ)」が展示されていた。2ウェイバスレフ型で直径は210mm。計8色をラインナップし、ホワイト、ブラック、レッド、アルミは48万円、ウォーターメロンは55万円、グローブが576,000円、パール、フェラーリレッドが60万円

□関連記事
【2001年9月28日】輸入オーディオの展示会「2001東京インターナショナルオーディオショウ」が開幕
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010928/ina.htm

(2002年9月20日)

[orimoto@impress.co.jp]

I
◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】

00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.