ヤマハ株式会社は、「シネマステーション」の新モデルとして、DVDプレーヤー内蔵5.1chサラウンドシステム「DVX-S60」と、コンパクトな5.1chサラウンドシステム「TSS-10」、「CTS-20USB」の計3機種を発売する。発売日や価格は以下の通り。
シネマステーションは、接続や操作などの簡易性と、高性能、スタイリッシュなデザインをコンセプトにしたホームシアターシリーズ。主にエントリーユーザーや、ライトユーザー向けのラインナップを用意する。
【DVX-S60】
DTS、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックのデコーダに加え、「ドルビー3chロジック」、「シアター」、「ホール」のDSPサラウンドモードも搭載する。 アンプ部の出力は、フロント、リア、センター用の35W×5ch、サブウーファが40W。FM/AMチューナも搭載し、計30局のプリセットも可能。映像出力端子は、D2端子を1系統、コンポーネントを1系統、S映像を1系統、コンポジットを2系統用意。映像入力は、コンポジットを2系統。音声出力は、アナログ1系統。音声入力は、アナログを2系統装備する。 フロント/リアスピーカーは、5cm口径フルレンジユニットを搭載する密閉型。同ユニットを2つ使用したツインドライブ方式となっており、真円振動板と合わせて癖のない再生音を実現するという。上位モデル「AVX-S80」に付属するスピーカーとサイズや仕様は同じだが、インピーダンスが6Ωから8Ωに変更されている。外形寸法は、72×111×164mm(幅×奥行き×高さ)。重量は0.9kg。
センタースピーカーにも、フロント/リアと同じフルレンジユニットを2個搭載する。外形寸法は300×110×72mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.1kg。サブウーファは、同社独自の「QD-Bass」方式を搭載。外形寸法が、200×206×351mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトでありながら、重低音をクリアに再生するという。重量は4.8kg。
【TSS-10】
アンプ部は、ドルビーデジタルやDTSに加え、ドルビープロロジック IIデコーダも内蔵。ヘッドフォン用のバーチャルサラウンドシステム「サイレントシアター」機能も搭載する。DSP用のLSIは、同社のAVアンプにも使われている「YSS-938」を採用。また、TSS-1には付属しなかったリモコンが追加された。 出力はサテライトが6W×5ch、サブウーファが18W。音声入力は、アナログを1系統、光デジタルを2系統装備。アンプ部の外形寸法は、96×208×281mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。消費電力は40W。
サテライトスピーカーは、5cm口径のフルレンジユニットを搭載する密閉型。インピーダンスは4Ω。外形寸法は、70×118×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.4kg。サブウーファは、YST(ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)方式を採用し、13cm口径のウーファを搭載する。外形寸法および重量は、220×222×224mm(幅×奥行き×高さ)、3.3kg。
【CTS-20USB】
大きな特徴は、「MOVIE」、「GAME」、「JAZZ」、「LIVE」、「HALL」、「CHURCH」、「4ch STEREO」の、7モードシネマDSPを搭載したこと。また、ADCを搭載し、外部アナログ機器からの入力にも対応する。
専用のソフトウェアを使用し、PCのモニタ上でグラフィカルにサラウンド効果を調整可能。なお、設定したデータはプリセットとして保存することができ、再生するソフトに合わせて切り換えることができる。 音声入力は、ステレオミニを1系統、光デジタルを2系統装備。音声出力は、ステレオミニを1系統、光デジタルを1系統用意する。USB端子は1系統。外形寸法はTSS-10と同じだが、重量は1.7kgと100g重くなる。
■ シネマステーションシリーズ
挨拶の席で広報室室長の鴨志田氏は「シネマステーションは、一般の人にも高品質なホームシアターを手軽に楽しんでもらえるシステムだ。今後も音声フォーマットに対応し、シネマDSPと共にエンターテイメントを各家庭に提供していきたい」と抱負を語った。
□ヤマハのホームページ
(2002年9月25日) [yamaza-k@impress.co.jp] |
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