ヤマハ、シネマステーションに新モデル3機種
―DVD一体型システムや、PCとUSB接続可能なモデルも


AV、IT事業本部 国内営業部 広報室 室長の鴨志田憲一郎氏
発売日:10月中旬より順次発売

標準価格:「TSS-10」35,000円
       「CTS-20USB」43,000円
       「DVX-S60」65,000円

連絡先:お客様相談センター
     Tel.0570-01-1808
     Tel.053-460-3409(携帯電話、PHS用)


 ヤマハ株式会社は、「シネマステーション」の新モデルとして、DVDプレーヤー内蔵5.1chサラウンドシステム「DVX-S60」と、コンパクトな5.1chサラウンドシステム「TSS-10」、「CTS-20USB」の計3機種を発売する。発売日や価格は以下の通り。

種類 型名 カラー 標準価格 発売時期
5.1chサラウンドシステム TSS-10 (S)シルバー 35,000円 10月中旬
CTS-20USB 43,000円 11月下旬
DVDプレーヤー一体型
5.1chサラウンドシステム
DVX-S60 65,000円 10月中旬

 シネマステーションは、接続や操作などの簡易性と、高性能、スタイリッシュなデザインをコンセプトにしたホームシアターシリーズ。主にエントリーユーザーや、ライトユーザー向けのラインナップを用意する。


【DVX-S60】

DVX-S60
 DVDプレーヤー一体型の5.1chシステムで、前モデル「S10」の後継機種となる。DVDプレーヤー部はプログレッシブ出力に対応。映像用に54MHz/10bit、音声用に96kHz/24bitのDACを搭載する。CD-R/RW、ビデオCD、DVD-Rに対応するほか、CD-R/RWに記録したMP3ファイルの再生も可能。

 DTS、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックのデコーダに加え、「ドルビー3chロジック」、「シアター」、「ホール」のDSPサラウンドモードも搭載する。

 アンプ部の出力は、フロント、リア、センター用の35W×5ch、サブウーファが40W。FM/AMチューナも搭載し、計30局のプリセットも可能。映像出力端子は、D2端子を1系統、コンポーネントを1系統、S映像を1系統、コンポジットを2系統用意。映像入力は、コンポジットを2系統。音声出力は、アナログ1系統。音声入力は、アナログを2系統装備する。

 フロント/リアスピーカーは、5cm口径フルレンジユニットを搭載する密閉型。同ユニットを2つ使用したツインドライブ方式となっており、真円振動板と合わせて癖のない再生音を実現するという。上位モデル「AVX-S80」に付属するスピーカーとサイズや仕様は同じだが、インピーダンスが6Ωから8Ωに変更されている。外形寸法は、72×111×164mm(幅×奥行き×高さ)。重量は0.9kg。

 センタースピーカーにも、フロント/リアと同じフルレンジユニットを2個搭載する。外形寸法は300×110×72mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.1kg。サブウーファは、同社独自の「QD-Bass」方式を搭載。外形寸法が、200×206×351mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトでありながら、重低音をクリアに再生するという。重量は4.8kg。

DVDプレーヤー部はプログレッシブ出力に対応する フロント/リアスピーカーは、AVX-S80に同梱するものとサイズ、仕様が同じ リモコンは日本語表示。わかり易さを重視したという


【TSS-10】

TSS-10
 コンパクトな5.1chサラウンドシステム。前モデル「TSS-1」の後継機種となり、縦長のAVアンプと5.1chスピーカーのセットで構成される。主にDVDプレーヤー機能が付いたゲーム機との接続を想定しているという。

 アンプ部は、ドルビーデジタルやDTSに加え、ドルビープロロジック IIデコーダも内蔵。ヘッドフォン用のバーチャルサラウンドシステム「サイレントシアター」機能も搭載する。DSP用のLSIは、同社のAVアンプにも使われている「YSS-938」を採用。また、TSS-1には付属しなかったリモコンが追加された。

 出力はサテライトが6W×5ch、サブウーファが18W。音声入力は、アナログを1系統、光デジタルを2系統装備。アンプ部の外形寸法は、96×208×281mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。消費電力は40W。

 サテライトスピーカーは、5cm口径のフルレンジユニットを搭載する密閉型。インピーダンスは4Ω。外形寸法は、70×118×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.4kg。サブウーファは、YST(ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)方式を採用し、13cm口径のウーファを搭載する。外形寸法および重量は、220×222×224mm(幅×奥行き×高さ)、3.3kg。

セッティング例。アンプは縦置き型なので、比較的場所をとらない ユーザーの声を受けて、リモコンを付属することにしたという


【CTS-20USB】

CTS-20USB
 TSS-10に「7モードシネマDSP」機能を追加し、さらにPCとのUSB接続を可能とした上位モデル。アンプ部やスピーカーの仕様は、重量を除いてTSS-10と同じ。PCとUSB接続することで音声データのやり取りが可能になるほか、付属のソフトウェアをPCにインストールすることで、PCからサラウンドモードの選択、音場および音量の調節といった制御もできる。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP。なお、USB 2.0にも対応している。

 大きな特徴は、「MOVIE」、「GAME」、「JAZZ」、「LIVE」、「HALL」、「CHURCH」、「4ch STEREO」の、7モードシネマDSPを搭載したこと。また、ADCを搭載し、外部アナログ機器からの入力にも対応する。

 専用のソフトウェアを使用し、PCのモニタ上でグラフィカルにサラウンド効果を調整可能。なお、設定したデータはプリセットとして保存することができ、再生するソフトに合わせて切り換えることができる。

 音声入力は、ステレオミニを1系統、光デジタルを2系統装備。音声出力は、ステレオミニを1系統、光デジタルを1系統用意する。USB端子は1系統。外形寸法はTSS-10と同じだが、重量は1.7kgと100g重くなる。


■ シネマステーションシリーズ

シネマステーションのラインナップ
 都内で開かれた発表会の会場では、新製品のほかに、既に発売されているシネマステーション製品が一同に展示された。同シリーズは今後、新製品を含めた6機種が市場に並ぶことになる。

 挨拶の席で広報室室長の鴨志田氏は「シネマステーションは、一般の人にも高品質なホームシアターを手軽に楽しんでもらえるシステムだ。今後も音声フォーマットに対応し、シネマDSPと共にエンターテイメントを各家庭に提供していきたい」と抱負を語った。

会場には、CTS-20USBの展示はなかった。入力端子を除くTSS-10との外見上の違いは、シネマDSPの刻印の有無のみ DVX-S100を使用したシステム AVX-S80を使用したシステム


□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2002/02092501.html
□関連記事
【8月7日】ヤマハ、フロスト仕上げパネルの5.1chシステム
―統一デザインのDVDプレーヤーも発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020807/yamaha.htm
【3月7日】ヤマハ、DVDオーディオ対応のDVD一体型サラウンドシステム ―プログレッシブ出力や6.1chに対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020307/yamaha.htm
【2001年8月9日】ヤマハ、センターユニットを中心とした5.1ch再生システム
―ヘッドフォンでもバーチャルサラウンド再生が可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010809/yamaha.htm

(2002年9月25日)

[yamaza-k@impress.co.jp]

I
◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】

00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.