◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
株式会社日立製作所は、新開発のWXGA(1,280×768ドット)液晶パネルを搭載した20V型ワイド液晶テレビ「W20-LC3000」を12月7日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円強になると見られる。 W20-LC3000は、同社のフラットパネルテレビ「WOOO(ウー)」シリーズの液晶テレビ。株式会社日立ディスプレイズが開発した「アドバンスドスーパーピュアカラー液晶」を採用し、液晶ディスプレイ特有の残像感や、動画のぼやけといった問題を改善したという。なお、日立ディスプレイズは、10月1日付で日立製作所のディスプレイグループが分社、独立した新会社。 新開発の液晶パネルには、日立製作所がPC用液晶ディスプレイで採用しているS-IPS(Super In Plane Switching)技術を導入。液晶分子を基板に平行な平面内でスイッチングさせるIPS方式を改良した技術で、電極をジグザグに配置し、視野角と階調変化に対する色調変化を低減するという。視野角は170度(上下左右)。また、ISP方式の欠点とされる開口率も改善し、輝度450cd/m2を実現した。
加えて、液晶テレビの残像感を改善するため、CRTの瞬間的なインパルス型発光に着目。常に点灯している液晶の画面表示に、一定の間隔で黒の表示データを書き込む「黒挿入駆動技術」を導入し、残像感や輪郭のぼやけを低減したという。さらに、新開発のLSIを搭載し、中間階調の応答速度を最短10msと高速化。動きの速い映像にも対応するという。
また、同社のプラズマテレビにも採用されている画像処理プロセッサ、DIPP(デジタル・イメージング・ピクセル・プロセッサ)を搭載。1080i、720p、480p、480i、PC信号などの様々な映像入力に対応し、独立した色のコントロールや場面に合わせたコントラスト調節が可能。さらに、480iの信号を480pに変換し、さらに768pにアップコンバートして表示する「768プログレッシブ処理」機能も搭載する。 PC入力として、D-Sub 15 ピン端子も装備。解像度は1,280×768/1,024×768/800×600/640×480ドットに対応。また、PCモニタモードの場合でも、テレビ画面を子画面で表示する「PCウィンドウ」機能も搭載する。液晶パネルの表面にはグレア処理が施され、ツヤのある映像表示を目指したという。
【主な仕様】
【今後の液晶テレビ戦略】
また、製品の発表会の席上で、日立製作所のユビキタスプラットフォームグループ インターネットプラットフォーム事業部長の大石氏は「今回製品を皮切りに、液晶テレビ市場へ本格参入する」と宣言した。
今後は大画面のプラズマテレビに加え、プライベートサイズには液晶テレビを展開し、フラットテレビのラインナップの充実を図る。なお、液晶テレビはプラズマディスプレイとの境界線である、30インチあたりまで大画面化を予定しているという。
□日立製作所のホームページ
(2002年10月17日) [yamaza-k@impress.co.jp]
|
|