デノン、「New D.D.S.C」回路を搭載したミドルクラスのAVアンプ

11月中旬発売 標準価格：160,000円 連絡先：宣伝部 　　　　　Tel.03-3837-8915

　株式会社デノンは、AVアンプ「AVC-3570-N」を11月中旬より発売する。価格は160,000円。学習機能を搭載した液晶付きリモコンが付属する。

　AVC-3570-Nは、同社のフラッグシップモデル「AVC-A1SR」の技術を導入した、ミドルクラスのAVアンプ。主な特徴は、「AVC-A1SR」に搭載された32bit Floating Point DSP「SHARC」や「New D.D.S.C(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタル」と呼ばれるデジタル回路方式を採用したこと。定格出力は150W×7ch。

　DACは全チャンネルとも192kHz/24ビットに対応。デコーダは、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルEX、DTS、DTS-ESに加え、DTS 96/24、MPEG-2 AAC、ドルビープロロジック II、NEO:6も搭載する。なお、DTS-ESは6.1chソースをデコードする「ディスクリート6.1」と、リアL/Rからマトリクス処理によりサラウンドバックチャンネルを取り出す「マトリクス6.1」にも対応する。

　電源部は大型のパワートランスと、2個並列接続した整流ダイオード、大容量のブロックコンデンサを採用。メイントランスとマイコン専用トランスを独立して搭載することで、パワーとプリ部、映像部などを電源から完全に分離して高音質化を図っている。

　ラジエータにはアルミ押し出し材を使用し、電源コードはインレットタイプ。7chとも同一パワー、同一レスポンスで、各チャンネルの実用最大出力は180W。プリ部にも「AVC-A1SR」と同じデバイスを使用する「高耐圧可変ゲインボリューム回路」を搭載し、ノイズの少ない正確な音場再生が可能という。

　また、2chアンプとしての音質も追求しており、トーンコントロール回路を経由しない「ダイレクト」機能や、ビデオ回路の電源を切る「ビデオオフ」、再生に不要な電源をすべて切る「ピュアダイレクトモード」などを搭載する。なお、リニアPCM入力にはD/A変換処理に同社独自のアナログ波形再現技術「AL24 Processing」が使用される。

　ほかにも、S映像信号とコンポジット信号を双方向に変換するビデオコンバージョン回路を内蔵。音声入力に対して、使用するサラウンドモードを自動的に記憶する「オートサラウンド機能」に加え、「オーディオディレイ機能」や「オンスクリーンディスプレイ機能」も搭載する。映像入力はD端子2系統などを装備。7.1chのアナログ音声出力も装備する。

【主な仕様】

• 映像入力：D端子×2、コンポーネント×1、S映像×7、コンポジット×7
• 音声入力：光デジタル×5、同軸デジタル×2、アナログ×10、PHONO×1
• 映像出力：D端子×1、コンポーネント×1、S映像×3、コンポジット×3
• 定格出力(6Ω)：150W×7ch
• 実用最大出力(6Ω)：180W×7ch
• SN比：102dB
• 周波数特性：10Hz～100kHz(ダイレクトモード時)
• 消費電力：285W
• 外形寸法(幅×奥行き×高さ)：434×416×171mm
• 質量：17kg

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース
http://denon.jp/company/release/avc3570.html
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(2002年10月18日)

[yamaza-k@impress.co.jp]