AVC-A1SRは、定格出力200W×7ch(6Ω)の7.1ch対応AVアンプ。DTS ES、DTS 96/24、DTS NEO:6、ドルビーデジタルサラウンドEX、ドルビープロロジック II、MPEG-AAC、THXサラウンドEX、THX Ultra 2などの最新フォーマットにフル対応し、EXおよびESの再生時には、サラウンドバックチャンネルを自動的にONにする機能も装備している。 また、デノン独自のサラウンドモードも搭載し、2chから5.1chの信号をすべて7.1chで再生可能。さらに、ドルビーヘッドフォンデコーダも搭載する。 マルチチャンネル音声を1本のケーブルでデジタル伝送する「DENON Link」も1系統搭載し、2月下旬発売のDVDオーディオ/ビデオプレーヤー「DVD-A1」と組み合わせることができる。また、リニアPCM信号のDA変換時には、アナログ波形再現技術「AL24 Processing Plus」が使用される。 デコーダ部には、最新の32bit DSP「Hammer Head SHARC」2個を搭載している。1個目で各種サラウンドフォーマットのデコードを行ない、2個目でTHXプロセッサやEXマトリックス処理、ベースマネジメント、ディレイなどを処理する2段構成となっている。 音声DACは192kHz/24bitで、外部アナログ音声にもベースマネジメント、ディレイといったデジタル信号処理を適用できる。また、同軸デジタル入力を最大4系統使用し、マルチチャンネルPCM信号をデジタル入力できる「Digital EXT IN端子」も備えている。これにより、外部デコーダからのPCM 6/8ch入力が将来的に可能になるという。アナログ8ch入力をAD変換し、DSPでダウンミックスなどを行なうことも可能。THXプロセッシングやDVDオーディオなども対象にできる。
各回路は電源部から独立し、回路ごとにシールドした独立ブロックとして構成。厚さ1.6mmの黒色塗装シャーシと、左右対称配置の大型アルミヒートシンクを採用し、不要振動の防止と信頼性の両方を確保したという。なお、ヒートシンクには黒色アルマイト塗装が施している。 また、電源トランスを中央部に配置し、トランス自身の振動を抑制。加えて、デジタル回路はユニット下中央部に、パワーアンプ回路は左右に配置することで、各回路間の相互干渉を徹底的に排除した。これらにより「理想的なシャーシ構成を実現した」としている。 パワーアンプ部には、シングルプッシュプル回路の大電流型パワートランジスタを、7chすべてに搭載。また、電源部には大型トロイダルトランス、大容量ブロックコンデンサ、高速ショットキーバリア型ダイオードといった、高音質パーツをふんだんに採用したという。 サラウンドスピーカーはA/B2系統を接続でき、サラウンドモードごとに切り替えできる。A/Bそれぞれのパラメータを独立して設定できるため、音楽用と映画用といった切り替えが可能になる。また、サブウーファのクロスオーバー周波数を、40/60/80/100/120Hzの5種類から選択できる。さらに、ビデオ回路やFL管の電源などを切り、ステレオアンプとして機能する「ピュアダイレクトモード」も備える DENON Link以外の音声入力は、アナログ音声13系統、光デジタル6系統、同軸デジタル5系統。映像入力は、コンポーネント(RCA)1系統、D端子2系統、S映像8系統、コンポジット8系統を装備する。S映像やコンポジット入力を変換し、コンポーネントから出力する「ビデオ・コンバージョン機能」も備えている。また、複数ゾーンに個別のソースを出力できるマルチゾーン出力/セレクト機能を搭載し、最大3ゾーンへの出力が可能。
「オーディオディレイ機能」も搭載し、ラインダブラなどで映像信号を処理したときに発生する映像と音声のズレを補正できる。そのほかにも、「オンスクリーンディスプレイ機能」や、入力信号に合わせてモードを記録する「オートサラウンドモード」も搭載。外形寸法は434×486×216mm(幅×奥行き×高さ)、重量は30kgとなっている。
□デノンのホームページ (2002年2月18日) [orimoto@impress.co.jp] |
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