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SME、コピーコントロールCD「レーベルゲートCD」を1月より導入
―認証後に複製が可能。Net MDへのチェックイン/アウトも


11月20日発表

 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は20日、コピーコントロールを施した音楽CD「レーベルゲートCD」を2003年1月22日以降に導入すると発表した。同グループのレーベルからリリースするすべての邦楽12cmシングルに適用される。具体的な発売タイトル、アーティストは未定。また、ほかのレコード会社へも採用を呼びかける。

 従来のCCCD(コピーコントロールCD)と異なり、パソコンでの再生に加え、複製を制限付きで認めた点が特徴。レーベルゲートCDは、2つのセッションで構成され、1stセッションはコピーコントロール付きの音楽CD部、2ndセッションはエクストラトラックとなっている。2ndセッションには、パソコン用の音楽再生ソフト「MAGIQLIP」で再生可能なATRAC3ファイルを記録。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000(SP2)/XP。

 1stセッションは、CDプレーヤーなどの民生用オーディオ機器で再生が可能としており、プロテクト技術はMidbarのCDSをベースにしたもの。従来の音楽CD同様、MDレコーダなどへのSCMSに基づくデジタル録音は可能。MP3 CDプレーヤーやCD-ROM再生方式のカーオーディオなどでは再生ができない場合があるとしている。

 2ndセッションのファイルは、132kbpsのATRAC3形式。インターネットでの個別認証手続きが完了後、HDDへの複製が可能になる。また、認証手続きの際に複製回数がカウントされ、回数に応じた課金が発生する。料金はパッケージごとに定めるとし、1回目の複製については当初は無料になる予定。

 複製後はMAGIQLIPでの再生や、Net MDなどのOpen MG対応機器へのチェックイン/チェックアウトが行なえるようになる。

 また、ディスク製造工程において、新システム「ピュア・デジタル・リンク・システム(PDLS)」を開発し、レーベルゲートCDに導入する。「ダイレクト・クロック・ディストリビューションシステム」、「アルト・レーザーカッティングII」、「ピット・シグナル・プロセッシング」からなるもので、これらにより「より一層改善した音質を実現する」としている。

□SMEのホームページ
http://www.sme.co.jp/
□ニュースリリース(レーベルゲートCD)
http://www.sme.co.jp/pressrelease/20021120_1.html
□ニュースリリース(PDLS)
http://www.sme.co.jp/pressrelease/20021120_2.html
□岸社長のコメント
http://www.sonymusic.co.jp/cccd/
□関連記事
【リンク集】コピーコントロールCD関連リンク集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/cccdlink.htm
【8月7日】ソニー、デジタルコンテンツ著作権管理・配信技術「OpenMG X」
─プレイステーション 2などにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020807/sony2.htm

(2002年11月20日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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