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ダイマジック、サラウンドプロセッサ「REO」の発表会を開催
―ゲームコントローラ用小型スピーカーも展示


PS2のコントローラに専用の小型スピーカー「PEANUTS」を接続したところ
12月19日開催


 株式会社ダイマジックは19日、東京・渋谷のTSUTAYAで小型のバーチャルサラウンドプロセッサ「REO(RPW81) 」の発表会と試遊会を行なった。

 「REO」は、ヘッドフォンや専用の小型スピーカー「PEANUTS(PNB81)」が接続できるバーチャルサラウンドプロセッサ。2つのスピーカーを近接配置することで音を立体的に再生する「ステレオダイポール」技術を基にした、同社独自の3Dサウンド技術「DVX」(DiMAGIC Virtualizer X)を搭載しており、ゲーム機やDVDプレーヤーなどと接続して、手軽かつ省スペースでサラウンド音声を楽しめるという。

 アナログと光デジタルの入力を備え、DACやドルビーデジタルデコーダも内蔵する。さらに、新開発の「DiMAGICヘッドフォン」技術を採用し、ドルビーデジタル5.1chのソースを自然な頭外定位で再生できるという。発売は12月19日。価格は「REO」と「PEANUTS」共にオープンプライスで、店頭予想価格は、「REO」が1万円台後半、「PEANUTS」が3,000円台、「REO」と「PEANUTS」のセットが2万円弱の見込み。

ヘッドフォンアンプとしての機能も持つ「REO」。サイズは非常に小さく、ほぼ煙草の箱2つ分ほど。写真ではわかりずらいが、ブルーのLEDが印象的だ 本体上部のパネルを開くと各種インジケータが現れる。なお、黒く見えるボタンはパネルを閉じた状態でも操作できる エフェクトの選択やウーファの強弱、入力切り替えなどが可能

本体前面にはウーファ端子、専用スピーカー「PEANUTS」の接続端子、イヤフォン端子を装備 シンプルなデザインの付属リモコン 専用スピーカー「PEANUTS」のサイズを考えると、サブウーファは必須といえる。会場では同社の「beat force」(8,800円)を使用していた

底面は斜めになっている。なお、本体「REO」の「PEANUTS」用内蔵アンプの出力は1W×2chとなっている

 「REO」と同時発売の専用ミニスピーカー「PEANUTS」は、底面に傾斜がついており、机の上などに置くとユーザーの耳の方向を向く設計となっている。

 また、「PEANUTS」はプレイステーション 2(PS2)のコントローラ用アタッチメントを同梱しており、ゲームコントローラに装着して手元からサラウンド音声を再生できる。

 同社では、PS2以外の各ゲームコントローラに対応したアタッチメントも単品発売する予定。さらに、CRTや薄型テレビなどに装着するアタッチメントも開発しているという。

「PEANUTS」にPS2用のアタッチメントを取り付けたところ 取り付けは、ネジなどが一切不要なはめ込みタイプ。ボタンを遮らず、スピーカーも55gと軽量なのでプレイに支障はない 参考出品だが、Xboxのコントローラ用アタッチメントも展示されていた

会長兼社長の浜田氏。一番苦労した点は、価格設定だったという

 発表会の冒頭、挨拶に立った会長兼社長の浜田晴夫氏は、携帯電話などに採用されている同社の3Dサウンド技術「DVX」の技術力をアピール。さらにPS2用ゲーム「ファイナルファンタジーX」とセット販売されたバーチャルサラウンドスピーカー「beat shock(16,800円)」の反響の大きさにも触れ、「今年から来年にかけては、モバイル、パーソナルを含めてサラウンド元年になるだろう」と語った。

 さらに、今回の「REO」のために新たに開発された「DiMAGICヘッドフォン」技術の特徴を「音像が自然で、なおかつ明確に頭外定位するため、長時間聞いても疲れない」と説明。「音場の変換」という考えを基に研究を進めた結果、残響音や反響音を加えるのではなく、オリジナルのソースをそのまま使用したサラウンド再生を実現したという。また、これらの技術をOEMとしてノートPCやAV家電など、各社の製品に投入していく考えも明らかにした。

余分なカラレーションやリバーブなどを付加せず、サラウンドを実現するデジタル処理システムの概略図 日本音響家協会名誉会長で、オーディオ評論家でもある若林駿介氏は「サラウンドは将来に大きく発展する有望なフィールドだ」と語った 「REO」の推奨ヘッドフォンとして、オーディオテクニカの「ATH-AD5」(11,000円)が挙げられており、両製品のセット販売も行なわれるという

会場にはダイマジックの「DVX」技術を搭載した縦置きCDシステム「BSA-100」 (愛称PLUPLU:プルプル)も展示していた。製作は株式会社ピンチェンジ。 CDプレーヤー、アンプ、3cm径ツイータ×2、6cm径ウーファ×1で構成。本棚にも収まる「ブックサイドCDコンポ」というコンセプトの製品だ。上図はバスレフポートを兼ねたボリューム 本体上部には取っ手がついており、楽に持ち運びできる。重量は2kg


□ダイマジックのホームページ
(12月19日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.dimagic.co.jp/
□関連記事
【11月1日】ダイマジック、コンパクトなバーチャルサラウンドプロセッサ
―ゲームコントローラにも装着可能な専用小型スピーカーも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021101/dimagic.htm
【10月18日】ピンチェンジ、縦置きCDシステム「PLUPLU(プルプル)」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021018/pana.htm
【2001年8月3日】ダイマジック、FF X公式スピーカー専用サブウーファ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010803/bd.htm
【2001年7月3日】魁! アイテム道:FF X公式バーチャルサラウンドスピーカー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010703/saki20.htm

(2002年12月19日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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