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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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AV機器/デジタル家電関連の総合展示会「2003 Internatioal CES」が9日(現地時間)開幕する。前日となる8日には、松下電器やソニー、東芝、パイオニアなど各メーカーのプレスカンファレンスが行なわれ、各ブースの見所などが解説された。本レポートでは、HD-DVDの実働デモが行なわれた東芝のプレスカンファレンスの模様をお伝えする。
HD-DVDは、現在DVDフォーラムで策定中のHD映像用のDVD規格で、対応解像度は最大1080p。展示されていたのは、赤色レーザーを使った「HD-DVD9」対応のプレーヤーで、物理層は現在のDVDと同等だが、コーデックにDVDビデオにHD映像を高圧縮で記録する「MPEG4 AVC」を採用。DVDとの後方互換性を保ちながら、HD映像の再生が可能なプレーヤーを実現できる。 デモ機で表示していた素材は、1080pのHD映像をDVD-RAMに記録したもので、映像ビットレートは7.5Mbps、音声はAC3(ドルビーデジタル)とのこと。 【お詫びと訂正】記事初出し時に、「Advanced MPEG2」を採用したプレーヤーとしていましたが、「MPEG4 AVC」の誤りでした。また、映像ビットレートは7.5Mbps、音声はAC3(ドルビーデジタル)の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
なお、今回展示されたプレーヤーは再生専用機となっている。これは「HD-DVD9」がDVD2層記録の8.5GBでの利用を想定していることから、主に市販のDVDタイトル用として位置づけられているためとのことで、録画機の発売予定は現状ではないという。 製品化の具体的な目処は立っていないが、2003年内にHD-DVD規格が策定される予定のため、規格化を受けてすぐに市場投入することを目指し、年内の発売が期待される。 この「HD-DVD」により、HDコンテンツのパッケージメディア化のニーズに対応できる。実際のタイトルなどの発売などについては未定だが、タイムワーナーが、DVDフォーラムに呼びかけたことから規格化作業が始まったこともあり、コンテンツホルダーからのサポートも期待できそうだ。 また、青色レーザーを使ったAOD(Adovanced Optical Disc)プレーヤーも参考展示されている。大きな情報のアップデートは無いが、現行DVDとの互換性をアピールしていた。
また、1080p対応のLCOS(Liquid Crystal on Silicon)を採用した57型プロジェクションテレビ「57HLX82」も展示されている。D5(1080p)対応のプロジェクションテレビは同製品が初。既に受注を開始しており、市場想定価格は約9,000ドル。 HDCP対応のDVIや2系統のコンポーネント入力、3系統のSビデオ入力などを装備、バーチャルドルビーやSRS TruSurroundなども備えている。
また、TiVoとの提携によるDVD/DVR製品を第2四半期に発表することや、DVDプレーヤーの新ラインナップを発表した。 DVDプレーヤーの新製品は、実機の展示はなかったが、全てのプレーヤーでWindows Media Audioへ対応していくことなどが明らかにされた。DVDオーディオ対応のプログレッシブプレーヤー「SD-4800」が市場推定価格249.99ドル、WMA/MP3対応の廉価モデル「SD-2900」が市場想定価格129.99ドル、プログレッシブ対応の「SD-3900」が149.99ドルの見込み。 ポータブルプレーヤーも一新され、小型の「SP-P1200」は、レッドを基調にしファッション性に富んだデザインを目指したというポータブルDVDプレーヤー。7型TFT液晶を採用し、2つのヘッドフォンジャックを搭載。バッテリ駆動時間は約3.5時間。MP3 CD-R/RWの再生にも対応する。4月に発売し、市場想定価格は600ドル。 「SD-P2000」の後継機「SD-P2500」は、新たにDVDオーディオに対応した。液晶は1,024×600ドットの8.9型で、プログレッシブ出力も可能。また、SD/MMC/スマートメディアスロットも装備する。市場想定価格は900ドルで5月より発売する。
□2003 International CESのホームページ(英文) (2003年1月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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