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DVDフォーラム、「Japan Conference 2002」を開催
―HD-DVDを準備中、2003年6月に発行予定


CEATECの会期中、幕張メッセに近い美浜区のホテルで開催。約200名が参加した
10月3日開催


 DVDフォーラムは3日、千葉県幕張で「DVD Forum Japan Conference 2002」を開催した。同フォーラムの活動内容が報告され、「HD-DVD」、「DVD-Audio recording」、「DVD Multi」などの取り組みが解説された。


■ 2タイプのHD-DVDを検討中

TCGの最新動向を報告した東芝デジタルメディアネットワーク社の山田尚志 首席技監
 現在HD-DVDは、現行DVDと同じ赤色レーザーを使用する「HD-DVD9」と、青紫色レーザーを使う「Blue Laser DVD」の2つのフォーマットで議論が行なわれている。HD-DVD9が読み出し専用、Blue Laser DVDが書き換え型という位置づけで、1080iのHD映像をディスクに収めることを目的としている。2003年6月にDVD-Video規格 Ver.2.0として発行するのが目標。

 HD-DVD9は、TCG(Technical Coordination Group)が検討を進めている、8.5GBのROM2層ディスク(DVD-9)にHD映像を記録するもの。読み取りには赤色レーザーを使用する。現在、TCG下のAH(アドホック)0-8が具体的な作業を進めており、2001年12月17日を皮切りに、これまで5回の会合を持った。

 HD-DVD9の圧縮フォーマットとしては、MPEG-2、MPEG-4などが挙がっている。これらの方式で5〜15Mbps程度のビットレートで記録するテストを行なったところ、MPEG-4(H.264)での結果が良く、7Mbps程度でかなりの画質が得られたという。

 一方、波長405nmのレーザーを使うBlue Laser DVDについては、2月のSteering Committeで議論の開始が認められた。これを受け、専門のWG11を新設。5月末までに4回の会合を行なっている。

 検討されるのは、0.6mm厚ディスク、NA(レンズ開口)0.65の「Option A」と、0.1mm厚ディスク、NA0.85の「Option B」。ディスク容量は、Option Aが18〜20GB、Option Bが28〜32GBになる。容量が小さいものの、Option Aの方が従来DVDとの互換性を取りやすい。容量の大きいOption Bは、ディスクが薄いため球面収差補正が必要となり、現行DVDとの互換は取りにくいという特徴がある。

 これらの2方式をTG11の下位組織、TG11-1(Option A)とTG11-2(Option B)でそれぞれ検討作業を行なっている。TG11-1は、テストディスクのエバリュエーションを終えた段階。一方、Option Bと良く似た「Blu-ray Disc」がフォーラム以外から発表されたことで、TG11-2の会合は現在見合わされている。その代わり、Blu-ray Disc陣営各社との調整を行なっている。

 なお、フォーラムが日亜化学に問い合わせたところ、30mWの青紫色レーザーは、月産10万個の量産体制で5,000円以下になるという。5mW品については、2003年第2四半期に30mW品の半額程度での供給が可能としている。


■ DVDオーディオ用レコーディング規格も

DVD FLLCの稲林誠社長から紹介されたDVDマルチ機器のロゴ。プレーヤーとレコーダの2種類が提示された
 DVDオーディオを扱うWG4は、7月に「DVD Audio Recording BOOK Ver 0.9」を発行した。それによると、圧縮形式は問わないが、LPCM、PPCMでの記録が必須条件となっている。また、共通著作権情報(DRM:Digital Right Management information)を定義し、電子配信もサポート。特徴的なのは、MDなどと同じくMOVEを許可したこと。ほかのメディアへMOVEした曲データは、元ディスクから消去される。

 ほかにも、新しい定義として「Combination DVD」が紹介された。これは、DVDフォーマットに準拠した2枚のディスクを貼り合わせたもの。会場では、A面がDVD-ROM、B面がDVD-RAMといった例を挙げていた。「ユーザーからの声に応えた」(同)ものだという。

 また出荷が始まったDVD Multiについては、「プレーヤーが市場に登場すれば、ユーザーの混乱も避けられるのでは」(山田尚志 東芝首席技監)との見解を示した。

 「Optional Specification」と呼ぶ、拡張規格も発表された。すでに発行済みのものとては、「4x-Speed DVD-R Rev.1.0」、「2x-Speed DVD-RW Rev.1.0」、「3x-Speed DVD-RAM Rev.1.0」の3つがある。このうち、4x DVD-Rと2x DVD-RWについては、パイオニア光ディスクシステム開発部の谷口昭史第二開発室長が、3x DVD-RAMについては日立DVD開発部の高橋正彦部長がプレゼンテーションを行なった。

 なお現在、Optional Specificationとして「Interactive DVD」が検討段階にある。これは、DVDビデオにWebページアクセス機能やスライドショー機能などを付加するもの。

 DVDビデオのDVD-ROM部に似ているが、プレーヤー単体での動作も考慮され、プレーヤーにはインターネット接続機能などが要求されるという。

 また、DVD FLLC(フォーマットロゴライセンシング)株式会社の稲林誠社長も壇上に立ち、DVDロゴの使用規定を説明した。新たに決定したDVD Multiのロゴを披露したほか、ロゴの不正使用が多いことを報告。アジア市場のウエイトが高まる今後は告知を強化するとともに、製品に「DVDロゴはDVDフォーラムおよびロゴライセンシング会社の商標である」といった内容の記述を付加することも考えているという。

□DVDフォーラムのホームページ
http://www.dvdforum.gr.jp/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010315/dvdforum.htm

(2002年10月3日)

[orimoto@impress.co.jp]


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