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キヤノン、実売9万円前後の光学22倍ズームDVカメラ


2月下旬発売

標準価格:オープンプライス

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 キヤノン株式会社は、光学22倍ズームレンズを搭載したDVカメラ「FV40 KIT」と、光学18倍ズームの「FV300 KIT」を2月下旬に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はそれぞれ9万円前後、75,000円前後と見込まれる。

 両機種ともに、バッテリ、ACアダプタ、ワイヤレスリモコン、PC接続キット、USBケーブル、8MB SDカード(FV40 KITのみ)などを同梱したアクセサリキットが標準で付属する。


■ FV40 KIT

 FV40 KITは、2002年2月中旬に発売した「FV30 KIT」の後継機。最大の変更点は、CCDが1/6型46万画素(有効29万画素)から、1/6型68万画素(有効34万画素)になったこと。これにより、テープ記録時の有効画素数が、DVの解像度720×480ドットに達した。

 また、画素数が向上したことにより、SD/MMCカードに記録する静止画解像度も、従来の640×480ドットに加え、1,024×768ドット(画素補間)が加わった。

 さらに、新機能としてSD/MMCカードへの動画記録も可能。フォーマットはMotion JPEG形式で320×240ドット(15fps)で連続10秒、160×120ドット(15fps)で連続30秒の録画に対応する。

 また、同社の「IXY DV M」にも搭載している、カメラ信号処理LSI「MACS (Multi Architecture Camera System)」も採用。テープ記録時にはビデオモニタでの再生に適し た色信号処理を、カード記録時にはプリントアウトを前提とした信号処理を行なう。

 暗所撮影機能も、従来のスローシャッターによる「ナイトモード」に加え、本体内蔵白色LEDが照射される「スーパーナイトモード」が追加された。なお、最低被写体照度はFV40の0.5ルクスから、約1.6ルクスとなっている。

 また、デッキユニットが新型になり、ローディングが高速になったほか、動作音も格段に小さくなった。なお、ESP/ELPモードは非対応。本体の外形寸法は、FV30の58×144×99mm(幅×奥行き×高さ)に対し、58×147×103mm(同)と4mm高く、奥行きが3mm長い。一方、重量は約5g軽くなり約525gとなっている。

 消費電力も4W下がり29Wとなり、付属バッテリ「BP-512」で液晶モニタを使用した場合、録画時間は140分(FV30は135分)に延びた。

ワイドアタッチメント

 なお、CCDサイズの変更はないが、画素数が増えたためテープ記録時の焦点距離が変わり、約48~1,056mm(35mm判換算)から、54~1,188mm(同)となった。この広角側の不足を補うために、新たに0.6倍の「ワイドアタッチメント」を同梱。

 ワイドアタッチメント使用時には、広角端はテープ記録時で32mm、カード記録時で29mmとなる。ただし、付属のワイドアタッチメントはカメラ側のズームが広角端の時のみ使用でき、オプションのワイドコンバージョンレンズ「WD30.5」のようにズーム全域では使用できない。

 本体にはUSB端子も装備しており、パソコンとの接続に加え、同社のダイレクトプリント対応バブルジェットプリンタ「PIXUS 895PD/535PD」と直接接続してプリントアウトすることも可能。

 アクセサリキットには、通信ソフトウェア「DV Messenger」も付属。DV Messengerを利用することで、インターネット経由でテレビ電話や、相手のビデオカメラの操作、カードに記録されている静止画データのファイル転送を行なえる。

 なお、DV MessengerはWindows Messengerのビデオチャット機能と連動して作動するため、あらかじめWindows Messengerのビデオチャット機能を使用できる環境が必要となる。


■ FV300 KIT

 2002年3月中旬発売の「FV200 KIT」の後継機で、DVエントリーユーザーをターゲットとしている。FV40 KITとの大きな違いは、CCDがFV40 KITと同じ、1/6型68万画素(有効34万画素)になったこと。また、カメラ信号処理LSI「MACS (Multi Architecture Camera System)」も搭載している。

 デザインはFV40 KITとほぼ同じだが、操作ボタンのイルミネーション機能がないなどの違いがある。また、SDメモリーカード/MMCスロット、USB端子が省略され、DVカメラとしてはベーシックな構成になっている。なお、アクセサリーシューは「アドバンストアクセサリーシュー」には対応していない。

 その他の仕様はほぼ同じで外形寸法は変わらないが、重量は5gほど軽くなっている。なお、ワイドアタッチメントは付属しない。

主な仕様
 FV40 KITFV300 KIT
撮像素子1/6型有効34万(静止画45万)画素CCD(総画素数68万)
焦点距離
(35mm判換算)
テープ:約54~1,188mm
カード:48~1,056mm
約54~974mm
ズーム比光学22倍光学18倍
ナイトモード
スーパーナイトモード
ナイトモード
スーパーナイトモード
ナイトモード
ESP/ELPモード××
最低被写体照度約1.6ルクス
(ナイトモード時)
MMC/SDカード記録解像度1,024×768/640×480ドット
ビューファインダ0.33型TFT
液晶モニタ2.5型TFT
入出力端子DV、USB 1.1、S映像入出力、アドバンスドアクセサリシュー、映像・音声入出力/ヘッドフォン、外部マイク、LANCDV、S映像入出力、アクセサリシュー、映像・音声入出力/ヘッドフォン、外部マイク、LANC
消費電力
(録画中、AF合焦時)
ビューファインダ2.9W
液晶モニタ3.8W
連続録画時間ビューファインダ約590分(BP-535)
約370分(BP-522)
約180分(BP-512)
液晶モニタ約470分(BP-535)
約295分(BP-522)
約140分(BP-512)
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
58×147×103mm
重量
(本体のみ)
約525g約525g

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2003-01/pr_fv40.html
□「FV40 KIT」の製品情報
http://cweb.canon.jp/dv/lineup/fv40kit/index-j.html
□「FV300 KIT」の製品情報
http://cweb.canon.jp/dv/lineup/fv300kit/index-j.html
□関連記事
【2002年2月4日】キヤノン、実売10万円前後の光学22倍ズームDVカメラ「FV30」
―光学18倍、実売8万円前後のFV200も発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020204/canon.htm
【2002年5月9日】キヤノン、スタイルを一新した「IXY DV 3」
―DVカメラ初のExif 2.2対応、AD変換機能も搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020509/canon.htm
【2001年8月28日】キヤノン、3倍録画に対応した小型DVカメラ「IXY DV 2」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010828/canon.htm
【2001年7月26日】キヤノン、同社初のメガピクセルDVカメラ
―133万画素CCD、光学式手ブレ補正機能を搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010726/canon.htm

(2003年1月15日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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