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ソニーは5日、4月にラスベガスで開催される世界最大の放送機材展「NAB 2003」に出展するコンテンツ制作・放送向けのトータルシステムを発表した。
中でも注目されるのは、青紫色レーザーディスクを用いたシステム。NABには、カムコーダ/スタジオデッキ/コンパクトデッキ/モバイルデッキの4タイプ5機種を参考出品する予定。価格や発売時期については未定だが、製品化を念頭に置いた開発を進めているとのことで、同社のDVCAMシリーズとHDCAMシリーズの中間程度の価格帯となる見込み。 SD記録に対応し、報道・編集用途や、業務領域のアナログベータカムのリプレースを目指した製品群で、カムコーダは、DVCAM版と、DVCAM/MPEG IMX両対応版が用意される。スタジオデッキ、コンパクトデッキ、モバイルデッキはDVCAM/MPEG IMXに対応する。
メディアに「青紫色レーザーディスク」を採用したのが最大の特徴。メディア自体の基本構造は民生用ブルーレイディスクと同等で、記録容量は片面1層23GB。記録時間は、DVCAM圧縮時(25Mbps)で90分、MPEG IMX圧縮時(50Mbps)で45分。 ブルーレイディスクとの違いはカートリッジ形状で、中心部が広く開いた構造のものとなっている。デッキに2つのヘッドを搭載し、2系統から読み出すことで高速化を図ったためこうした構造になったという。また、メディア自体についても、高速化のために若干の変更を施している。
また、カムコーダで撮影した際には、本映像のほかに低解像度のプロキシビデオ(低解像度映像)とメタデータを記録する。報道用途などで1秒でも早く映像データを放送局に届けたい時などは、ネットワークを介して、低データレートかつ高速にプロキシビデオを転送できる。そのため、例えば、ニュース番組で番組冒頭のトピックだけプロキシビデオ映像を、実際のニュースは本映像を使うといった使い分けができるという。なお、プロキシビデオのデータフォーマットについては公開していない。カムコーダの本体重量は3.6kg。レンズ、バッテリ、ビューファインダなどを装着した際の撮影重量は約7kg。
また、HD放送用のHDCAMシリーズの上位モデルとして、「HDCAM SRフォーマット」を採用したスタジオレコーダ「SRW-5000」が10月より発売される。価格は900万円。 「SRW-5000」は、MPEG-4 スタジオプロファイルを採用し、1,920×1,080ドット(23.38p/24p/25p/29.97p/30p/50i/59.94i)、1,280×720ドット(59.94p)での記録・再生が可能。データレートは約440Mbps。 また、HDCAM SRポータブルレコーダ「SRW-1」、SRW-1用プロセッサユニット「SRPC-1」も2004年2月より発売される。価格は「SRW-1」が520万円、「SRPC-1」が175万円。
□ソニーのホームページ (2003年3月5日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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