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DNP、オーディオ用可逆圧縮コーデック「ゲンコーダ」
−ミックス前素材向きの独自技術。4月に無償配布を開始


ゲンコーダが展示されたDigital Content Japan 2003
3月17日発表

連絡先:C&I事業部
     Tel.03-5225-8638


 大日本印刷株式会社(DNP)は17日、独自開発のオーディオ向けLossless圧縮伸張ソフト「ゲンコーダ(元コーダ、G-encoder)」を開発したと発表した。音楽制作者向けのソフトで、4月中には財団法人デジタルコンテンツ協会のWebページを通じ、一般向けに無償ダウンロードも開始する。また、エンコーダ/デコーダの自社でのLSI化も視野に入れており、5億円程度の投資を予定。2005年に年間5億円の売上を目指す。

 なお同技術のデモンストレーションが、開催中のイベント「Digital Content Japan 2003」で行なわれている。会期は17日、18日。場所は東京都港区の機械産業記念会館「TEPIA(テピア)」。入場は無料となっている。

 ゲンコーダは、Windows 98/98 SE/Me/2000/XPで動作するLossless圧縮コーデック。最大192kHz/24bit、2chステレオのWAVフォーマットに対応する。ターゲットとしているのは、音楽制作スタジオなど非圧縮での保存・伝送が必要な分野。なお開発には、経済産業省の平成14年度「次世代デジタルコンテンツ制作支援事業」の支援を受けている。

 符号化には、独自要素を取り入れた線形予測符号化方式と、予測誤差データの可変長符号化を採用。30〜70%の圧縮率が得られるとし、現行のLossless圧縮技術ではトップクラスの圧縮率としている。

符号化前の現信号を表示したところ。デモで使われていたソフトはMIDI符号化ソフト「オート符」と連携できる [符号化]を選択すると現れる設定ダイアログ エンコード終了後の画面。相関フレームとしてリズムループを検出している

 また、ミックス前の音楽素材を大幅に圧縮するため、ナレーションやボーカルの無音部分や、リズムパターンの繰り返し部分、ステレオ2チャンネルの類似波形といった冗長部分を解析して、自動的に削除する機能を搭載している。このため、ミックス前のデータなら、非可逆圧縮のLossy型よりも高い圧縮率を得られるという。

 そのほか、予測誤差データの波形表示や再生、予測次数推移の表示が可能。圧縮時間は、ソース再生時間の約25%、音楽CDフルで14分(Pentium III 1GHzの場合)となっている。

 同社では、この技術を画像や動画データにも順次展開し、印刷工程などの効率化に利用するという。また、ゲノム情報の圧縮をはじめ、バイオテクノロジー分野へも展開も視野に入れている。

□DNPのホームページ
http://www.dnp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2003/20030317.html
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【2002年9月24日】【DAL】Windows Media Audio 9の実力
〜 WMA最新版のエンコード能力を探る 〜
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020924/dal71.htm

(2003年3月17日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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