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ソニーとフィリップスは21日、SACDの発売4周年を記念し、東京・恵比寿で「スーパーオーディオCDパーティ」を開催した。パーティーにはSACDソフトをリリースしているレコード会社の代表が集まり、SACDの今後の展開について語ったほか、作品をSACDで発売しているアーティストも登場。ライブパフォーマンスを披露した。
SACDは、ソニーとフィリップスが共同で開発した高音質オーディオフォーマット。100kHzを超える再生帯域を持ち、それを直接1bitデジタルデータに変換して、記録するDirect Stream Digital(DSD)方式を採用。著作権保護のため、PSP(ピット信号処理)技術に基づいた「ウォーターマーク」という電子透かしを搭載するなどの特徴がある。
SACDソフトは、'99年の誕生から現在まで700タイトル以上リリースされており、ハードウェアの売れ行きも好調だという。パーティーの冒頭、挨拶に立ったソニーの代表取締役社長兼COO 安藤国威氏は「音楽ソフト、ハード共に激動の時代だった」と4年間を振り返り、「そんな厳しい時代の流れの中で、SACDが生き続け、支持され、存在価値を高めたことは大変喜ばしいことだ」と述べた。 また、最近大きな問題となっている音楽ソフトの違法コピーについても触れ、「SACDはPSPを使った強力なコピープロテクションを採用しているが、最近は音質だけでなく、違法コピーを防ぐといった別の面からも重要視されている」と音質以外の性能をアピール。 さらに、「ソニーがこれから発売するホームオーディオ機器を、すべてSACD対応にするくらいの気持ちで取り組んで行きたい。本格的な普及期はこれから」と、SACDの今後に対する意気込みを熱く語った。 続いて、エイベックスの会長兼社長 依田巽氏、ユニバーサル ミュージックの社長兼CEO 石坂敬一氏、ソニー・ミュージックエンタテイメントの社長 盛田昌夫氏の3人がステージに登場。座談会形式で各々の音楽に対する想いを語ったほか、SACDにちなんで「オーディオ的な音の良さとは何か?」などの話題で盛り上がった。 また、石坂氏は、ユニバーサル ミュージックがSACDソフトを4月23日から発売することを発表。23日に洋楽11タイトル、クラシック12タイトル、ジャズ7タイトルの計30作品をリリースし、年内に100タイトルを目処に展開していくという。
ステージでは、作品をSACDに収めているアーティストがライヴを披露。三味線奏者の木下伸市氏は2月26日に最新アルバム「承(SHOW)」をSACDで発売した。また、多くのアルバムをSACDでリリースしているジャズピアニスト、ボーカリストの綾戸智絵さんもジョン・レノンの「イマジン」など、3曲を歌い上げた。
(2003年4月22日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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