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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ユーリードシステムズ株式会社は、統合型ビデオ編集ソフト「MediaStudio Pro 7」を6月27日に発売する。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP。価格は通常版が59,800円、アップグレード版が19,800円、乗り換え版が39,800円。アカデミック版が29,800円。
前バージョンの「MediaStudio Pro6.5 Platinum Edition」と比べ、価格が65,000円から59,800円と5,200円安くなった。また、限定3,000本で用意されていた「乗り換え/アップグレード版」(29,800円)がなくなり、限定数なしのアップグレード版(19,800円)と、乗り換え版(39,800円)の2種類に分かれた。 MediaStudio Pro 7は、ビデオ製作に必要な機能別に複数のソフトを統合したパッケージ。「Video Capture」、「Video Editor」、「CG Infinity」、「Video Paint」、「Audio Editor」に、オーサリングソフトの「DVD MovieWriter 2 LE」を加えた6種類のソフトで構成されている。 同バージョンの主な特徴は、デュアルディスプレイ、デュアルCPUに対応したこと。さらに、IntelのPentium 4 3.06GHzで採用されたHyper-Threadingテクノロジもサポートしており、編集作業効率の向上、レンダリング速度の向上などが期待できる。
同社の「VideoStudio 7」と同じく、DV機器からMPEG-2へのダイレクトキャプチャに対応。さらに、16:9のワイドスクリーンサイズでのキャプチャや編集、書き出しも可能になった。編集中には、レンダリングをせずにソフトウェアベースのリアルタイムプレビューができ、エフェクトやトランジションなどの効果もすぐに確認できるという。 フォーマットは、ソニーのMICROMVに加え、Windows Media 9にも対応。WMV形式でのキャプチャに加え、タイムライン上での編集、保存も可能。さらに、「VideoStudio 7」では追加プログラムのダウンロード販売で対応したドルビーデジタルフォーマット(2.0ch)にも、デフォルトで対応してる。 さらに、ソニーの業務用DVカム機器(DSR-11/25/45/1500A、DSR-PD150、DSR-PDX10)のi.LINK経由でのコントロールと、映像入出力に対応。DVカムフォーマットで記録するソニー製のHDDユニット「DSR-DU1」のファイルもインポートできる。 編集関連では、MacromediaのFlashムービー(SWF形式)のインポートに対応。動画のタイトルや背景などに滑らかなアニメーションが利用できる。さらに、タイトルの効果やアニメーションのバリエーションも追加されるほか、効果選択時のダイアログボックスにもプレビュー機能が加えられ、使いたい効果を直感的に選択できるという。
さらに、必要なところだけ再エンコードを行なう同社独自の「スマートレンダリング」にも改良が加えられ、スマートレンダリングならではの速度を維持しながら、高画質化を実現したという。 ほかにも、DVの録画の切れ目を自動検出しながら、最大10倍速でプレスキャンし、動画の内容をインデックス表示する「DV Album」機能を搭載。サムネイルから任意のシーンを選んでキャプチャができるほか、サムネイル画像とインデックス情報だけをアルバムとして保存し、DVテープの管理にも利用できる。 また、音楽のテンポに合わせてポイントを設定すると、自動的に画像とトランジション効果を挿入する「オートスライドショー機能」や、リアルタイムにオーディオのボリュームや、各種フィルタをかけられる「ミキシングコントロール」などの機能を追加している。
【対応フォーマット】
■ 「CINEMA CRAFT ENCODER for Ulead」について 発表会にはカスタム・テクノロジーの田口裕史課長も出席し、4月4日に発売予定だったMPEG-2エンコーダプラグイン「CINEMA CRAFT ENCODER for Ulead」の、現在の開発状況を説明した。 田口氏によると、プラグイン自体はすでに完成しつつあるが、ユーリードから提示されたドルビーデジタル音声出力への対応など、機能追加に時間がかかっており、詳しい発売日はまだ未定とのこと。なお、価格は5,800円を予定しており、ダウンロード販売で供給される。
■ シェアは約50%、SARS対策も万全
発表会の冒頭、挨拶に立った下村慶一社長は、2002年度のビデオ編集ソフトシェアにおいて、同社が約50%になったことを明らかにした(自社調べ)。 その要因を下村社長は「初心者からプロフェッショナルまで、幅広くカバーする商品構成にある」と分析。ミドルユーザーからプロフェッショナルまでをターゲットとする「MediaStudio Pro 7」の重要性も強調した。 また、下村社長は同社の本社がある台湾で、深刻な社会問題となっている新型肺炎「SARS」についても触れ、「台湾と日本の行き来を禁止するなど、台湾の国策よりも厳しい対策を施している。また、北京と台北にあった生産拠点は、すでにアメリカなどに移しており、SARSのダメージは少ない」と、対策の効果を示した。
(2003年5月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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