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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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松下電器産業株式会社は、DVDレコーダ「DIGAシリーズ」に2製品を追加、8月1日より順次発売する。 120GB HDDを搭載したハイブリッドレコーダ「DMR-E100H」が8月1日より、160GB HDDやブロードバンドレシーバ(BBR)を内蔵し、地上波EPGに対応した「DMR-E200H」が9月1日より発売される。価格は「E100H」がオープンプライスで店頭予想価格は13万円前後、「E200H」は標準価格198,000円。
■ 「MPEG4同時変換」搭載の新モデル「DMR-E100H」
ドライブは、最大書き込み速度がDVD-RAM2倍、DVD-R4倍の新タイプになった。発表会ではDVD-RAMを「カートリッジによる安心設計、追いかけ再生、著作権保護対応(CPRM)など、弊社が考えるDVDレコーダ用メディアの要素を満たしている」(AVCネットワークス社ホームAVビジネスユニット長 松本時和氏)と説明、マルチドライブ採用の意向がなかったことを示した。 E90Hにない新機能は 「MPEG4同時記録」、「サムネイル付きDVD-Rメニュー作成」、「音声付き1.3倍速早見再生」、「DVDオーディオ再生」など。カードスロットは、PCカードスロットに加えてSDメモリーカードスロット(MMC対応)が加えられている。 民生用レコーダ初というMPEG-4同時録画は、通常の録画時に、MPEG-4(SD VIDEO規格準拠のASFファイル)での記録を同時に行なう機能。HDDに記録したMPEG-4ファイルはE200H/E100Hで再生できるほか、前面左のSDメモリーカードスロットを利用し、SDメモリーカード、またはMMCにコピーすることが可能。なお、PCカードスロットにMPEG-4ファイルを出力することはできない。 コピーしたカードは、SDメモリーカードスロットを備えたD-Snap(SV-AV30)や同社製携帯電話などで再生できる。
MPEG-4の記録モードは「スーパーファイン」(320×240ドット、約1,050kbps)、「ファイン」(320×240ドット、約430kbps)、「ノーマル」(176×144ドット、約300kbps)、「エコノミー」(176×144ドット、約100kbps)。フレームレートは6~15fpsで、音声はモノラルのG.726。 HDD→SDメモリーカードへの転送時間は、1時間番組なら約15秒。同社では「SDメモリーカードの新たな使い道として提案していきたい」としている。また、同時に記録する以外に、HDDやDVD-RAM上のMPEG-2をMPEG-4に変換する「MPEG-4変換録画」機能も搭載している。ただし、変換先はSDメモリーカードのみ。SDメモリーカード→HDDのコピーも行なえる。 なお、MPEG-4ファイルは「部分消去」、「分割」といった編集が行なえない。また、コピーワンス制限のある番組もMPEG-4化できず、DVD-Rへの記録も不可能(DVD-RAMは可)。
従来機種と同じく、HDDへデジタルカメラで撮影したJPEG、TIFFファイルをコピーすることもできる。 DVDオーディオは2chでのみ出力可能。192kHz/24bitのオーディオDAコンバータを搭載している。DVD-Rメニューは9種類から選択可能。これまでタイトル一覧だけだったが、今回から任意のサムネイルを表示できる。 録画モードはXP/SP/LP/EPの4種類で、リニアPCM(XPモードのみ)での記録も可能。HDDでプレイリスと編集した映像も、画質劣化なくDVD-Rにダビングできるようになった。 そのほかの機能はE90Hを踏襲。HDD、DVDともに追っかけ再生同時録画再生、タイムワープに対応。DV入力端子も備え、DVカメラからの自動ダビングも可能。シーンの切れ目を自動的に検出し、プレイリストを作成する。
プログレッシブ出力に対応し、D2出力端子を1系統装備。54MHz/10bitの映像DAコンバータを採用するほか、3次元YC分離回路、3次元デジタルノイズリダクション、外部入力TBC、ブロックNR、モスキートNRなどを搭載し、BSアナログチューナも内蔵する。
■ 地上波EPG、BBレシーバー内蔵のフラッグシップ機「DMR-E200H」
地上波EPGにはG-GUIDEを採用。番組表は3チャンネル4時間分を同時に表示できる。タイトル名も番組表から取得が可能で、録画したプログラム名にも引き継がれる。ジャンルやキーワードでの番組検索も可能。 内蔵ブロードバンドレシーバーによる機能は、既発売の外付けタイプ「NY-NET2」と同一。これまで行なわれた各アップデート内容を含んでいる。
そのほか、E100Hでは非搭載のGRT(ゴーストリダクション)を装備。さらにリモコンに「要望の多かった」(松下電器)というジョグシャトルを備えている。制御ソフトが異なるため、ほかのDMRシリーズでの使用は不可能。
発表会では、DVDレコーダに対する同社の取り組みについて説明があった。2002年のDVDレコーダ市場は83万台の出荷を達成、2003年には220万台と急成長が予測される(同社調べ)。これに対し、同社のDIGAシリーズはGFKによる4~5月の量販店POSデータ集計で、シェア53%となった。
今回の新機種は、大容量化、ダビング高速化、カメラ機器との連携といった、ユーザーからの要望に基づいたものだという。 松本ビジネスユニット長は、現在のラインナップを「VHSの置き換えとなるDVD単体機」、「HDD搭載型の長時間タイムシフト機」、「楽しみ方を拡大するVHS一体型」と分類。「ネットワーク型のレコーダがホームサーバーの本命」とし、今回の新製品を「ノンPC用途提案」と説明した。同社ではホームサーバー重要は2004年以降に立ち上がると見ており、同時期にはVHSとデジタルレコーダも逆転すると予測。それらに向け、キーパーツの外販も行なっていくという。
□松下電器産業のホームページ (2003年7月14日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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