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ヤマハ、デジタルステレオパワーアンプ「MX-D1」
-「音にこだわった」フラッグシップモデル


MX-D1

11月上旬発売

標準価格:
 MX-D1:60万円
 YPC-1:20万円

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 ヤマハ株式会社は、デジタルアンプを採用したステレオパワーアンプ「MX-D1」と、パッシブコントローラ「YPC-1」を11月上旬より発売する。価格はMX-D1が60万円、YPC-1が20万円。

 MX-D1は、独自の新開発デジタルアンプを採用した定格500W×2ch(4~8Ω)のステレオパワーアンプ。パワーアンプ用のデバイスとして、モジュレータLSI「YDA133」と、ドライブLSI「YDA134」を自社開発した。増幅方式はPWM。

 デジタルアンプで問題となる電源依存性を解決する「コンスタントゲインPLLモジュレータ」や、「デジタル・クロスフィードバックループ&アドバンスド・アナログフィードバック」を採用。さらに、スピーカーのインピーダンスにかかわらずアンプの最大パフォーマンスを発揮する「アクティブ・パワーコントロール」、安定した電源供給を実現する「電圧・電流共振型スイッチング電源&マグネットカップリング・コンプリメンタリー整流回路」、瞬間的なパルス電流にも応答する、超高速電流検出回路を含む「プロテクション機能」など5つの独自技術を搭載する。

 これらの独自機能/独自デバイスの採用により、同社では「デジタルアンプの音質的、性能的課題を解決し、高級ピュアオーディオアンプに求められる高音質とハイパワーに加え、低消費電力とコンパクトサイズのすべてを高次元で実現した」という。

 アクティブ・パワーコントロールと、パワーMOS-FET出力段により、定格出力は500W×2ch(4~8Ω)、ダイナミックパワーは1,000W×2ch(2~4Ω)を実現。ダイナミックレンジは120dB、周波数特性は1Hz~100kHz(±3dB)、歪率は0.003%(1kHz)。

 出力フィルタはダブルコア構造の低インピーダンス・トロイダルコイルと大電流仕様の特殊コンデンサーを採用。入力アンプは、ローノイズFETを採用したディスクリート構成のSEPP回路とし、広ダイナミックレンジを確保した。

 メイン基板を左右独立チャンネルとしたうえで、それぞれを別の部屋に収めた「ツインモノラルコンストラクション」により100dB(1kHz)以上のチャンネルセパレーションを実現。入力アンプや出力端子、電源ラインフィルタの各基板にも専用の部屋を設け、電気的な内部干渉や輻射を排除して高音質を追及したという。

 入力端子はアナログ2系統(バランス/アンバランス)。RS-232Cコントロール端子も装備している。ピンジャック/スピーカーターミナルはWBT製。フロント/サイドパネルは12mm厚のアルミ押し出し材を採用している。

 消費電力は350W(待機時0.1W)。外形寸法は435×437×75mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.4kg。

YPC-1

 「YPC-1」は、MX-D1用のパッシブコントローラ。高精度のアナログアッテネータと、セレクターを搭載し、5系統のアナログ入力(RCAアンバランス)の切り替えが可能。出力は2系統(パラレル/RCAアンバランス)。

 アンプやトーンコントロールなどの回路を経由しないため、信号経路が最短化され、音質劣化を最小限に留めたまま音量調整/ソース切り替えが行なえる。

 音量を-100dBまで絞り込んだ状態でもギャングエラー(連動誤差)1dB以内という、真鍮ケース入り連続可変アッテネータや、5mΩ以下の低接点抵抗高級ロータリーセレクタスイッチなどの高級パーツを採用。「ハイグレートな音質と操作感覚にこだわった」という。

 フロント/サイドパネルはMX-D1と同様に黒鏡面仕上げを施した12mm厚のアルミ押し出し材を採用。外形寸法は、240×269×75mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.4kg

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2003/03081901.html
【1月11日】2003 International CES【YAMAHA編】
-家庭内音楽LAN「MusicCast」、デジタルパワーアンプ「MX-D1」など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030111/ces08.htm

(2003年8月19日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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