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ティアック、ルビジウム搭載マスタークロック・ジェネレータ
-高精度水晶発振器を内蔵した低価格モデルも


G-0s
8月末発売

標準価格:「G-0」500,000円
       「G-0s」1,200,000円

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 ティアック株式会社は、ESOTERICブランドのマスタークロック・ジェネレータ2機種を8月末に発売する。発振器に高精度水晶を採用した「G-0」と、ルビジウムを搭載した「G-0s」をラインナップし、価格は「G-0」が50万円、「G-0s」が120万円。

 超高精度のクロックを内蔵したマスタークロック・ジェネレータは、ワードシンク入力を備えたCD/DVDトランスポート、D/Dコンバータ、D/Aコンバータなどと接続することで、各機器の時間軸管理を行なうコンポーネント。動作を高い精度で同期させ、音質を向上させる。

 「G-0」には、周波数精度0.1ppm(工場出荷時)という高精度水晶発振器を搭載。「G-0s」は、周波数精度0.00005ppmのルビジウム発振器を内蔵する。発振器以外の両モデルの仕様は、重量と消費電力を除いてほぼ同じ。なお、G-0にルビジウム発振器ユニットを追加し、両機の差額分でG-0sへバージョンアップするサービスも用意するという。

 また、外部から10MHzの基準信号を入力するExternal 10MHz IN端子を装備。特殊用途に用いられる超高精度セシウム原子発振器などを接続することで、グレードアップが図れる。

 精度を高めると問題点が多くなるDDS(Direct Digital Synthesizer)を搭載せず、高速広帯域アナログ回路を搭載。電源部には、Rコアトランスやトロイダルトランスより効率の高い、WBトランスを採用するほか、電源用部品としてショットキー・バリア・ダイオードや低インピーダンス平滑ケミカルコンデンサなどを搭載している。

 ワードシンク出力は、3系統6端子を装備。基本となる周波数系列の44.1kHz/48kHz/48Pの1、2、4倍の周波数を独立して出力でき、最大6台の機器にワードクロックを供給可能。なお、48Pとは、48kHzより4%遅いクロックを提供する「PAL FILMモード」となっている。

 さらに、DVDトランスポートなどに100kHzのワードクロックを供給し、映像もワードシンクできるユニバーサルクロックアウトも装備。いずれの端子も、新たに開発した金メッキ仕様のBNC端子を採用。重量のあるケーブルでも余裕を持って対応できるという。筐体は、底板に8mm厚の鋼板を採用し、3箇所に焼入銅のピンポイントフットを配置。クロック精度に影響を与える微小振動を遮断するとしている。

 フロントパネルにある数個のボタンを押すだけで簡単に制御でき、表示パネルは明るさを2段階にOFFできる。また、フロントパネルにスタンバイモードのスイッチを設け、電源スイッチを背面に装備。ルビジウム発振器を常にアイドル状態に保つことで、通常数分~十数分を必要とするプリヒートを待つことなく、音楽を楽しめるという。

 最大外形寸法は、442×351×155mm(幅×奥行き×高さ)。重量はG-0が17.8kg、G-0sが18.5kg。消費電力はG-0が13.5W(安定時)、G-0sが75W(最大)、31W(安定時)となっている。

□ティアックのホームページ
http://www.teac.co.jp/
□製品情報
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0_g0s.html
□関連記事
【7月7日】ティアック、D/Aコンバータ「D-70」のバージョンアップを実施 -内部クロックを高精度化し、外部マスタークロックにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030707/teac.htm

(2003年8月28日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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