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◇ 最新ニュース ◇
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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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パイオニア株式会社は、DVD-R/RWとHDDのハイブリッドレコーダ4機種を10月上旬より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。発売時期や店頭予想価格は下表のとおり。
4機種ともHDD容量以外の基本仕様やデザインなどはほぼ同じだが、710Hと610HのみにDV端子を装備する。さらにフラグシップモデルの710Hは、映像DACに12bit/216MHzを採用するほか、フィルム素材用の「2-3プルダウン方式ピュアシネマ・プログレッシブスキャン回路」と、ビデオ素材用の「動き適応型補完プロセッシング回路」の2つに対応した「VQE8(Video Quality Enhancer)」を搭載。加えて、GRT、RCAコンポーネント端子を装備するなど、画質にこだわった仕様となっている。
全機種に、7月に発表したDVD-R/RWレコーダ「DVR-310-S」と同じ、株式会社ルネサステクノロジーと共同開発したエンコーダやデコーダなどを1チップ化したレコーダエンジンを採用。従来機で11チップを使用していた機能を1チップにまとめたことにより、システムノイズを大幅に削減し、高画質化を実現したという。また、3次元Y/C分離回路や、デジタルTBC、デジタル・ビデオ・ノイズ・リダクションなどの高画質化機能も搭載している。
さらに、HDDに加え、DVD-RWでも録画しながら再生できる「追いかけ再生」(VRモードのみ)に対応した。録画モードは従来から変更されておらず、DVD-R/RWのビデオ/VRモードとも、記録モードはFINE/SP/LP/EPの4モードと、32ステップのマニュアルモード(MN)が用意され、VBRにも対応。FINEモードとMNモードではリニアPCM音声記録も可能となっている。 HDD上に録画したタイトルでも「タイトル消去」、「タイトル名入力」に加え、チャプタの分割/消去/結合が可能。タイトル分割も行なえるので、DVD1枚に収まらないタイトルでも、分割して高速ダビングが実行できるようになった。 搭載DVD-R/RWドライブの書き込み速度は、DVD-Rが4倍速、DVD-RWが2倍速。速度自体はDVR-77H/99Hと同じだが、最新のドライブを採用したという。同社では、DVD+R/RWにも対応したDVD-R/RWドライブを発売しているが、「現在のところ、DVRシリーズがDVD+R/RWへ対応することによるメリットはほとんどなく、逆にユーザーを混乱させるので、今回は対応を見送った」(同社)と、DVD+R/RWに対応しなかった理由を説明している。 新機種最大の特徴は、高速ダビング機能が強化されたこと。すべての高速ダビングモードで、従来どおりHDDへの録画や、HDDの再生が行なえる。従来からのHDDからDVD-R/RWの高速ダビング機能(録画実時間の約2～24倍速)に加え、新たにVRモード録画したDVD-RWメディアもHDDへ高速ダビングすることが可能になった。DVD-RWからの読み込み速度は4倍速で、「レコーダの中では最高速だと思う」と話している。なお、DVD-RWのVRモードからHDDへの高速ダビングは、「録画モードMN12～20で録画したタイトル」、「2カ国語放送」、「1回のみ録画可能な番組」、「プレイリスト」では実行できない。
また新機能として、「ディスクバックアップ機能」が追加された。これは、ビデオモードで録画しファイナライズしたDVD-R/RWディスクを、HDDへ一旦吸い上げ、他のディスクに書き出す機能。タイトル名や編集ポイントなども、そのままバックアップできる。吸い出したデータはHDDに残せるため、ディスクの複製を何枚でも無劣化で高速に作成可能。ただし、吸い出したデータをHDD上でそのまま再生したり、編集することはできないという制限がある。 操作系も77H/99Hから一新され、選択したタイトルのサムネイルが音声付き動画で表示される「アドバンスドディスクナビ」や、ディスクをセットしなくても、ディスク残量を一覧表示できる「ディスク一覧」(最大30枚まで)機能が搭載された。さらに、番組内の音声(ステレオ/音声多重/モノラル)の切り替えにあわせて、自動的にチャプタを設定する機能も装備する。 再生可能なメディアはDVDビデオ、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、ビデオCD、CD-R、CD-RW。また、MP3やWMAの再生や、JPEG画像の表示も行なえる。
また、動作音について、同社のホームエンタティメントカンパニー ビデオ事業統括部長 鈴木 信博氏は、「何dBといった数値は公表してないが、従来機種と異なり、内部の温度によりファンをコントロールしている。そのため、聴感上ではかなり静かになったことを実感できると思う」と説明した。
なお、音声付きの早見機能などはなく、音声多重番組をHDDに録画する際も従来機種同様に、主音声と副音声のどちらかしか録音できない。また、EPGなどは搭載せず、予約設定はGコードか、時間指定で行う。
今回の発表にあたって、同社専務取締役 ホームエンタティメントカンパニー プレジデント 新島 昭氏は「DVDレコーダーの市場は急速に拡大し、今年度の国内市場規模を200万台と予測している。中でもHDD搭載タイプが注目を集めており、現在の国内市場の販売台数に占める割合は6割となっている」と現状を説明。
「パイオニアでは下半期に国内で45万台を出荷、シェア35%を目指す。また、国内だけでなく、今回の機種を含め海外でも積極的に展開し、2004年度の全世界シェア25%を目標にしている」と解説し、「リーディングブランドを確立し、『DVDレコーダはパイオニア』というイメージを定着させたい」と意気込みを語った。 なお、僚サイトのインプレスTVでは、動画(約45分)で発表会の模様をお伝えしている。
【主な仕様】
□パイオニアのホームページ (2003年9月3日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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