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マランツ、B&Wの新シリーズ「700」スピーカー7機種
-トールボーイ、ブックシェルフ、センター、サラウンド用など


10月発売

標準価格:38,000円~200,000円

問合せ先:セールス&マーケティング
      Tel.03-3719-3481


 日本マランツ株式会社は、B&Wの新しいスピーカーシリーズ「700シリーズ」を10月から発売する。シリーズのラインナップは、トールボーイタイプの「703」と「704」、ブックシェルフ型の「705」、センター用の「HTM7」、サラウンド用の「DS7」、アクティブサブウーファの「ASW750」、「ASW700」の計7機種。各モデルの価格は以下の通り。

種類 型番 価格
3ウェイ4スピーカー
トールボーイ型
703 175,000円(1本)
2-1/2ウェイ3スピーカー
トールボーイ型
704 125,000円(1本)
2ウェイ2スピーカー
ブックシェルフ型
705 138,000円(2本)
705用スピーカースタンド FS700 38,000円(2本)
2ウェイ2スピーカー
センター用
HTM7 80,000円(1本)
2ウェイ2スピーカー
サラウンド用
DS7 160,000円(2本)
1,000Wアクティブ・サブウーファ ASW750 200,000円(1本)
500Wアクティブ・サブウーファ ASW700 175,000円(1本)

 700シリーズは、同社のCDM NTシリーズの後継にあたる。しかし、Nautilus 800やSignatureシリーズで開発されたテクノロジーを進化・反映させたことで、音質的にはCDM NTより高いポジションに位置付けられるという。

センターポールに銅シースを被せ、ボイスコイルのインダクタンスをキャンセルし、ボイスコイルの位置によるインダクタンスの変化を大幅に減少させたという

 主な特徴は、ユニット内部に銅シースとアルミニウムディスクを装着することで、ボイスコイルの前後の駆動力を対称にする「バランスドライブ」を実現したこと。これにより、極めて歪みの少なく、曖昧さのない低音が得られ、ディティールの再現性が飛躍的に向上したという。さらに、ミッド・ウーファでは最低域と中音域が重畳した場合、中音域の変調が大幅に改善されるという。

 これに伴い、上部に搭載するNautilusツイータもバランスドライブ仕様となる。さらに、ボイスコイルは軽量低インダクタンス(導体に交流電流を流した際に発生する磁気エネルギーが、電流を流しにくくする性質)のCCAW(銅被覆アルミ線)リボン線一層巻き仕様。

 さらに、ボイスコイルボビンとドームの接合部を強化することで、高域の共振周波数をより高く、可聴周波数以上にまで引き上げることに成功。高域周波数レスポンスが50kHz(-6dB)まで拡大し、SACDやDVDオーディオにも対応する。

 新しい「FSTミッドレンジ・ドライバー」は、フロントマウント可能なフレームを採用。フェイジングプラグはSignatureシリーズと同じアルミ無垢素材を使用し、中高域の指向性を改善したという。

 ミッドウーファとウーファもバランスドライブ仕様。ミッドウーファはフェイジングプラグに変わり、弾丸型のダイキャストキャップを装着。ウーファは、マッシュルーム・コンストラクションを採用し、フルストロークでも曖昧さのない低域を実現したという。

 エンクロージャは、天板とフロントバッフルをカーブした1枚板で構成。傾斜した天板と不平行の側板を採用することで、定在波の発生を抑えたという。なお、700シリーズから、同社と協力関係にあったエンクロージャのサプライヤー「ルードビグセン」を買収、正式にB&Wのグループ企業に加えることで、安定供給と高品質化を可能にしたという。

クロスオーバー・ネットワークの使用部品は徹底的な視聴で決定されたという。全てのチョークコイルに、低歪の空芯コイルを採用している 天板とフロントバッフルは1枚板で構成。側板も不平行になっており、定在波の発生を抑えている


■ 703

703

 3ウェイ4スピーカーのバスレフ型・トールボーイスピーカー。CDM 9NTの後継モデルとなっている。カラーリングはブラック・アッシュ、ローズウッド、チェリーの3種類を用意。

 バランスドライブを採用したミッド/ウーファを2基搭載。ミッドレンジはFSTミッドレンジ・ドライバーを採用。ツイータは高域限界を拡大した新Nautilusツイータとなっている。

 バスレフポートには、従来モデル同様、多数の小さな凹みをつけたゴルフボール・テクノロジーを採用。空気抵抗や風切り音を低減している。コーン部が長く、取り付けやすいスパイクと、床を傷つけないソフトヘッドを両方付属。スピーカー端子はバナナプラグ/バイワイヤ対応の大型ターミナルを採用している。

 各ユニットの口径は、ウーファ/ミッドレンジが165mm径、ツイータが25mm。再生周波数帯域は30Hz~50kHz。出力音圧レベルは90dB。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は350Hz、4kHz。外形寸法は232×357×1,007mm(幅×奥行き×高さ)、重量は27kg(1台)。


■ 704

704

 2-1/2ウェイ、バスレフ型のトールボーイスピーカー。CDM 7NTの後継モデル。703との主な違いは、ウーファを1基のみ搭載すること。また、エンクロージャも一回り小さくなっている。カラーリングはブラック・アッシュ、ローズウッド、チェリーの3種類を用意する。

 各ユニットの口径は、ウーファ/ミッドレンジが165mm径、ツイータが25mm。再生周波数帯域は30Hz~50kHz。出力音圧レベルは90dB。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は150Hz、4kHz。外形寸法は222×319×957mm(幅×奥行き×高さ)、重量は21kg(1台)。


■ 705

705

 2ウェイ、バスレフ型のブックシェルフスピーカー。CDM 1NTの後継モデル。カラーリングはブラック・アッシュ、ローズウッド、チェリーの3種類を用意する。

 703、704と同じミッドレンジ、ウーファ、ツイータユニットを搭載。ネットワークやバスレフポート、エンクロージャの構成も同様となっている

 各ユニットの口径は、ウーファ/ミッドレンジが165mm径、ツイータが25mm。再生周波数帯域は43Hz~50kHz。出力音圧レベルは89dB。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は3.7kHz。外形寸法は222×290×420mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9.5kg(1台)。

 なお、700シリーズ専用のスピーカースタンド「FS700」も同時発売される。価格は2本1組で38,000円。スパイクとスペーサーが付属する。カラーリングはブラック、シルバーの2種類を用意。なお、どちらもベースと天板のカラーリングはブラックとなっている。

 なお、天板のサイズがFS-CDMと同様のため、DM600、CM、CDMシリーズなどのブックシェルフスピーカーでも利用可能。ベースは重量のある鋳鉄製で、脚部はアルミ押し出し材を使用。なお、脚部は空洞となっており、ケイ砂や鉛弾を詰め込み、ダンプできる。外形寸法は367×240×604mm(幅×奥行き×高さ)、重量8kg。


■ HTM7

HTM7

 上記シリーズと同じユニットを搭載した2ウェイ、バスレフ型のセンター用スピーカー。カラーリングはブラック・アッシュ、ローズウッド、チェリーの3種類を用意する。

 各ユニットの口径は、ウーファ/ミッドレンジが165mm径、ツイータが25mm。再生周波数帯域は46Hz~50kHz。出力音圧レベルは91dB。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は4kHz。外形寸法は450×289×306mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12.5kg(1台)。

サランネットを取り付けた状態 天板とフロントバッフルは1枚板で構成されている


■ DS7

 ツイータとミッドウーファを1基、ミッドハイユニットを両サイドに2基搭載し、モノポール/ダイポールが選択できるサラウンドスピーカー。カラーリングはブラックとホワイトの2色を用意する。

 通常のシアターセッティングでは、定位の良いモノポールモードを選択、多数のリスナーのために、広い音場を作り出したい時はダイポールモードといった切り替えが可能。

 モノポールモードでは、ミッドウーファとツイータの2ウェイ、ダイポールモードでは、ウーファと、逆相接続された両サイドのミッドハイユニットの2ウェイとなる。

 モノポールモードでは、ツイータのレベルが調整可能。ダイポールモードでは、側面に搭載されたミッドハイドライバーの正相方向を調節できる。

 ユニットは165mm径のミッドハイ、100mm径のミッドハイドライバーを2基、25mm径のツイータを1基搭載。再生周波数帯域は、モノポールモード時が60Hz~42kHz、ダイポールモード時が60Hz~15kHz。出力音圧レベルは89dB。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数はモノポールモード時が4kHz、ダイポールモード時が250Hz。外形寸法は383×200×302mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.5kg(1台)。

DS7


■ ASW750/700

 大型マグネットボイスコイルを搭載した密閉型のアクティブサブウーファ。カラーリングはどちらも、ブラック・アッシュ、ローズウッド、チェリーの3種類を用意。マランツ製のDクラスアンプを内蔵し、出力はASW750が1,000W、700が500Wとなっている。

ASW750 ASW700

ASW750の背面

 ユニットの口径は、ASW750が300mm、ASW700が250mm。用途に合わせて2つのタイプのイコライザ特性を選択可能。高さ調節が可能なスパイクと、ゴム脚が付属する。

 外形寸法と重量を除く仕様は共通で、音声入出力は、アナログ入力を1系統、アナログ、Link出力を各1系統備える。入力インピーダンスは33kΩ。S/N比は90dB。ローパスフィルターは12dB/oct.(可変)、ハイパスフィルターが18dB/oct.(80Hz)となっている。

 外形寸法はASW750が396×479×437mm(幅×奥行き×高さ)、重量は32kg。ASW700は、340×408×347mm(同)、重量は26.5kgとなっている。


□マランツのホームページ
http://www.marantz.co.jp/
□ニュースリリース (700シリーズ)
http://www.marantz.co.jp/arch/bw/BW700.pdf
□関連記事
【1月24日】マランツ、出力1kWのCDM NT用アクティブサブウーファ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030124/marantz.htm
【2002年9月4日】マランツ、秋の新モデル【B&W編】
―壁や天井の埋め込みスピーカー8種類
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020904/marantz4.htm

(2003年9月10日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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