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三洋電機株式会社は、世界初の640×480ドット30fps記録を実現したMPEG-4ムービーカメラ「DMX-C1」を11月7日に発売する。価格は75,000円。愛称は「Xacti(ザクティ)」。
これは、動画撮影時にもCCDの全画素(約334万画素)を使用することで実現したもの。最大記録解像度2,048×1,536ドットから1,024×512ドットに「4画素混合方式」で画素混合し、さらに640×480ドットに縮小補間する。 MPEG-4の記録モードは「TV-SHQ」(640×480ドット/30fps/3Mbps)、「TV-HQ」(640×480ドット/30fps/2Mbps)、「TV-S」(320×240ドット/30fps)、「Web-HQ」(320×240ドット/15fps)、「Web-S」(176×144ドット/15fps)の5モード。同社では、640×480ドットでの30fps記録は世界初としている。 MPEG-4はISO/IEC 14496規格に準拠。新開発の画像処理システムLSIにより、従来比約5倍の長時間記録を実現したという。今秋に発売が予定されている1GBのSDメモリーカードの場合、約1時間の記録が可能(TV-HQモード時)。バッテリはリチウムイオン充電池で、MPEG-4の連続記録時間は約60分、再生時間は約130分。
音声記録はMPEG-4オーディオ(AAC圧縮)を採用し、16bit/48kHzのステレオ記録に対応する。512MBのSDメモリーカードに最大約6時間の音声記録が可能なボイスレコーダ機能も搭載している。なお、ステレオイヤフォンなどを使用する音楽再生機能は非搭載。 撮影したMPEG-4ムービーは、本体のみでコピー、部分カット、つなぎ合わせなどの編集が可能。最大2GBのSDメモリーカードに対応し、16MBのSDメモリーカードが付属する。
レンズは光学5.8倍ズームで焦点距離は38~220mm(35mm判換算)。非球面レンズ2枚を含む8群11枚で構成され、ムービーカメラで採用例の多いガルバノメータ絞り機構を採用している。明るさはF3.5~3.7。最短2cmからの接写に対応する。なお、片手で持ったときに操作しやすいよう、レンズ部は113度に傾斜させたという。 同梱のドッキングステーションを使用することで、本体充電、パソコンへの転送、映像/音声出力が可能になる。パソコンとの接続はUSB 2.0で行ない、ストレージクラスに対応(Windows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.0/9.1/9.2/Mac OS X 10.1以降)。パソコンとの接続は、ドッキングステーションに加え、接続アダプタも使用できる。
液晶ファインダのみ装備し、ビューファインダは非搭載。液晶モニターは、屋外での視認性に優れるという1.5型の半透過型液晶「サファイアビジョン」を採用する。液晶モニターを閉じるとスタンバイ、開けるとすぐに撮影できる。
外形寸法は69×34×108mm(幅×奥行き×高さ)、重量は155g(本体のみ)で、VGA以上の動画記録解像度を持つ民生用デジタルビデオカメラとしては世界最小・最軽量としている。レンズ下にフラッシュ、底面には三脚穴も装備する。
そのほか、「VideoStudio 7 SE DVD MPEG-4」、「Photo Explorer 8.0 SE Basic MPEG-4」(以上ユーリード製)などを同梱している。撮影したMPEG-4ムービーは、VideoStduio 7 SEで再生できるほか、付属CD-ROMにはWindows Media Player用のコーデックが含まれている。
発表会に出席したコンシューマー企業グループDIソリューションカンパニーの久保盛弘副社長は「今年から来年にかけて、録画メディアがテープからメモリーカードに変わっていく。2005年には1GBのメモリーカードが1万円を切るとの予測もある」と、シリコンムービーカメラ分野への期待を語った。また、製品コンセプトを「カメラとムービーを1台で実現する」とし、カメラやムービー単体を越える使用範囲を提供できると説明した。
□三洋電機のホームページ (2003年10月1日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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