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シャープ株式会社は8日、独自の「1ビットデジタルアンプ」のサンプリング周波数を、従来の5.6MHzから、約2倍の11.2MHzに高めた新しい1ビットデジタルアンプ技術を開発したと発表した。同社は2004年を目処に、同技術の商品化を目指す。 「1ビットデジタルアンプ」とは、入力された信号を、毎秒約1,128万回(今回発表の11.2MHz技術の場合)サンプリングを行ない、得られた1ビット信号で伝送/増幅を行なうシステム。アナログ音声の波形のように、信号の変化量を限り無く連続的にデジタル化するため、従来のマルチビット信号方式に比べ、情報の間引きや補間がなく、より原音に近い音声を再生できるという。
同社が'99年6月に発表した際、サンプリング周波数は約2.8MHzだったが、その後、2001年12月に2倍の約5.6MHzにグレードアップされ、今回さらに2倍の約11.2MHzに高められた。 これにより、時間軸分解能が2.8MHz時の約4倍の密度になり、入力信号に対するトレース性能が向上。より原音に忠実な再生ができるとしている。 1ビット信号のノイズシェイピング技術には、「7次ΔΣ変調アルゴリズム」を採用。ΔΣ変調時や量子化時のノイズレベルを低減し、量子化ノイズを高域化することで帯域を拡大。さらに、安定動作における出力振幅レベルの拡大も実現したという。
なお同社では、10月10日から東京・有楽町の交通会館開催される「Hi-End Show Tokyo 2003」や、10月23日からパシフィコ横浜で開催される「A&Vフェスタ 2003」、11月15日から大阪・ハートンホテル心斎橋/南船場で開催される「オーディオセッション in OSAKA 2003」などで、アンプの試作機の参考展示を行なう予定。
□シャープのホームページ
(2003年10月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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