◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
シャープ、SACD/DVDオーディオ対応1ビットデジタルシアターシステム
-デジタルアンプは5.6MHzサンプリング、総合出力600W


PIEGAのスピーカー「S4」と組み合わせたところ
10月20日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:買い物相談専用ダイヤル
   Tel.0120-078178


 シャープ株式会社は、DVDオーディオ/SACDプレーヤーと、サンプリング周波数5.6MHzの1ビットデジタルアンプ6chを搭載したホームシアターシステム「SD-HX500」を10月20日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は14万円前後の見込み。愛称は「1-BIT PANEL THEATER」となっている。

プレーヤーとアンプ/トランス部を分離した2ピース構成となっている

 SD-HX500は、SACD/DVDオーディオプレーヤーを内蔵したコントロールユニットと、総合出力600Wの1ビットデジタルパワーアンプの2ピースで構成されるシアターシステム。

 奥行き120mm(アンプユニット部)の薄型筐体に、透明板とアクリルパネルを用いたデザインを採用しており、液晶テレビ、プラズマテレビなどとの組み合わせを想定している。

 搭載する1ビットデジタルアンプは、サンプリング周波数を従来の2.8MHzから、2倍の5.6MHzに向上。音の分解能が飛躍的に向上し、劣化の少ないクリアな音質を実現するという。また、ΔΣ変調のために専用の「高精度1チップΔΣ変調LSI」を搭載している。

 最大出力は100W×6ch(4Ω)。音質にこだわり、アンプ部の基板にガラスエポキシ基板を採用するほか、6chのスピーカー端子は全チャンネルバナナプラグに対応。さらに、アクティブサブウーファ接続用のサブウーファ出力(RCA)も装備している。

本体外周には透明板が付けられており、青いイルミネーションが灯っている ボリュームコントロールはプレーヤー部の右側に装備する 6chのスピーカー端子は、すべてバナナプラグ対応の大型ターミナルを採用

 デコーダはドルビーデジタル、DTS、AAC、ドルビープロロジック IIに対応。さらに、小音量時でも聴きやすいという「ダイナミックサウンド機能」を搭載し、「MOVIE」、「MUSIC」、「NIGHT」の3モードから選択できる。

 付属のリモコンは、各社のテレビ・ビデオの送信コードをプリセットするほか、送信コードの学習も可能。さらに、マクロ機能も2パターンまで利用できる。また、サラウンドモードと音量位置、アンプの設定を登録できる「サウンドパターン」ボタンを4個用意している。

 プレーヤー部は、SACD/DVDオーディオのマルチチャンネル再生に対応。SACD、DVDビデオ、音楽CDほか、DVD-R、DVD-RWのビデオ/VRモード、CD-R/RWに記録したMP3ファイルの再生にも対応する。

イジェクトボタンを押すと本体が中央から2つに別れ、ディスクの交換ができる 本体の操作ボタンは、左右の側面に用意 学習機能付きのリモコン。サラウンドモードと音量位置、アンプの設定を登録できる「サウンドパターン」ボタンを4個装備している

 映像出力端子として、D2端子、コンポーネント、S映像、コンポジットを各1系統装備しており、DVDビデオのプログレッシブ出力に対応。音声入力は、光デジタル1系、アナログ3系統を用意。同社製ワイヤレスプロジェクタ専用の光デジタル音声出力も1系統装備する。なお、映像入力端子は装備しない。

 AM/FMチューナ、おやすみ/目覚まし再生ができる「AIタイマー」なども内蔵。プレーヤー&コントロールユニットのスタンド部を含まない外形寸法は、351×90×205mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。パワーアンプ部は351×120×205mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約5kg。


■ 組み合わせを想定した4機種のスピーカーセット

 同社ではSD-HX500との組み合わせに適したスピーカーとして、PIEGAの「S4」(5.1chシステム価格:64万円)と、JBLの「TZ-1」(同:35万円)、「TZ-2」(同:20万円前後)、シャープの「CP-SYS10-S」(オープンプライス:店頭予想価格は14万円前後の見込み)を提案した。

 4機種のスピーカーセットは、「デザインや音質がSD-HX500とマッチしており、薄型テレビを配置した空間にも自然に溶け込む」という。これらのスピーカーは、店頭でSD-HX500と組み合わせたデモを行なったり、SD-HX500のカタログなどで使用されるという。なお、「S4」と「TZ-1」は現在発売中だが、「TZ-2」は9月上旬、「CP-SYS10-S」は10月20日に発売予定。

PIEGAの「S4」 JBLの「TZ-2」 シャープの「CP-SYS10-S」


■ フラットテレビに合わせ、シアターシステムも薄型へ

 AVシステム事業本部 オーディオ事業部長の岡田守行氏は、「本格的なデジタル放送時代が始まろうとしている今、それにふさわしいオーディオ製品を作りたいと考えていた。テレビがデジタル化することで、薄型になり、省スペースやデザイン性を向上させてきた。オーディオは昔のままで良いのだろうか?」と述べ、薄型デザインを採用した「1-BIT PANEL THEATER」の魅力をアピール。

 さらに、「音質の面でも1ビットというオンリーワン技術を投入し、高画質になったデジタルテレビに相応しい高音質を実現した」とし、同社の液晶テレビ「AQUOS」シリーズと組み合わせたトータルシアターシステムとして、国内外に展開していく考えを明らかにした。

AVシステム事業本部 オーディオ事業部長の岡田氏 1ビットアンプの音質をアピールするため、会場ではJBLの「Project K2 S5800」(1本:98万円)×4、サブウーファ「HB1500」(295,000円)、センタースピーカー「HC1000」(35万円)という総額約450万円のシステムもドライブした

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/030827-1.html
□関連記事
【3月26日】シャープ、実売4万円台の1ビットデジタル5.1chシステム
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030326/sharp.htm
【2002年9月2日】シャープ、デジタルアンプ採用の「1ビットシアターシステム」第2弾
-プログレッシブDVDプレーヤー付属モデルも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020902/sharp2.htm

(2003年8月27日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.