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NEC、300GB HDD搭載のハイブリッドレコーダ「AX300」
-高速レート変換エンジンやおまかせ番組録画機能も


AX300H
2004年1月下旬発売

標準価格:オープンプライス

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 NECは、300GB HDDやDVD-RAM/Rへの記録が可能なハイブリッドレコーダ「AX300H」(PK-AX300H)を2004年1月下旬に発売する。同時に、HDDを160GBにした「AX300L」(PK-AX300L)も発売。価格はオープンプライスで、AX300Hが16万円前後、AX300Lが11万~12万円前後と見られる。

 5月発売のHDDレコーダ「AX20」の後継機。新たにDVDマルチドライブを搭載し、DVD-RAM、DVD-Rへの書き出しが可能になった。DVD-RWは再生のみ対応する(VR形式もサポート)。また、DVDドライブにスロットインタイプを採用。プログレッシブ出力も可能となり、本体およびリモコンのデザインも大幅に変化。加えて、今回からBSアナログチューナも搭載している。AX20発売後に追加されたミュージックサーバー機能は省略された。

スロットインドライブを採用。そのため、カートリッジ入りDVD-RAMには非対応。本体は左右に分離しない

 最大の特徴は、新開発の「高速レート変換エンジン」を搭載したこと。ほかのレコーダでは実時間かかるレート変換ダビングを約7倍速で行なうという。HDD内部の録画番組をDVD-Rに書き出す場合、まず内部で高速レート変換を行なった後、自動的に高速ダビングへ移行する。8Mbps記録の2時間番組の場合、レート変換の所要時間は17分となっている。

番組表(ADAMS-EPG)
 EPGには従来通り、ADAMS-EPGを採用。さらに、「おまかせ番組表」機能を新搭載した。設定した第1キーワード、第2キーワードを含む番組を検索し、それらを含む番組の番組表を作成する機能。本体に用意されたキーワードのほか、任意のキーワードも登録できる。

 加えてレコーダでは初の「除外キーワード」機能も搭載。たとえば、除外キーワードに「再放送」を設定すれば、第1キーワード、第2キーワードを含む番組のうち、再放送分を高確率で除外できる。

 作成したおまかせ番組表を自動録画する「おまかせ録画」も利用できる。7日、または30日といった設定期間が過ぎると、録画した番組を自動的に削除する機能も搭載している。

 ハイブリッド化に伴い、カット編集、メニュー背景作成(DVD-R)といった編集機能が追加された。ただし、カット編集は「シーンサーチ機能」をベースにした簡易編集となっている。シーンサーチ時と同様に、録画した番組を0.5/1.0/2.0/10/60/300秒単位でサムネイル表示するので、それをもとにイン点とアウト点を指定する。なお、DVDメニュー背景は8種類から選択できる。

 また、音声の記録形式として、MPEGオーディオのほか、ドルビーデジタルも選択できるようになった。録画モードは高画質(8Mbps)、標準画質(4Mbps)、長時間(2Mbps)に加え、1.2~9Mbpsのマニュアル設定も可能。フォルダ機能も追加され、最大20個までのフォルダを作成できる。

※初出時に「最大3階層のフォルダ機能」としていましたが、「1階層」の誤りです。お詫びして訂正いたします。


おまかせ番組表 検索設定 おまかせ番組表 録画設定 カット編集
シーンサーチ 録画一覧 ブックマークサーチ

 常時タイムシフト機能もAXシリーズから引き継いでいるが、今回は放送画面をスルー表示し、一時停止や早戻しを押した瞬間にタイムシフト映像へと切り換わる「アドバンスドタイムシフト」になった。最大90分シフトできる。スルー映像を利用するタイムシフトは業界初という。

 ユーザーインターフェイスは従来機種を踏襲しつつ、新たに「ナビメニュー」を追加。パソコンにおける右クリックメニュー(コンテキストメニュー)や、東芝のRDシリーズに見られる「クイックメニュー」に当たる機能で、さまざまな場面で使い方を補助するという。リモコンの「ナビメニューボタン」で開く。

 また従来機種と同じく、Ethernet端子経由でのネットワーク連携機能を搭載。今回は指定した時刻に番組をパソコンからPDAにコピーする「スケジュール機能」が追加された。同じく新機能の「メールコミュニケーション機能」では、AXユーザー同士が予約情報やブックマーク情報をやりとりできる。相手のAX300に録画予約したり、相手の番組にブックマークをつけることが可能。

 画質面では引き続き、ゴーストリダクション、3次元YC分離、DNR、TBCを採用する。映像出力はD2×1、S映像×2、コンポジット×2。映像入力としてS映像、コンポジットを各3系統搭載。光デジタル音声出力1系統、アナログ2ch音声出力2系統、アナログ音声入力3系統も備えている。外形寸法は430×365×77.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量はAX300H、AX300L共に6.4kg。

 なお、DVD-R、DVD-RAMへの直接録画は不可能で、録画した番組は必ずHDDに記録する。その後、DVD-R、DVD-RAM、パソコンに対し、コピーや移動が行なえる。また、CPRMには対応せず、コピーワンスの番組をHDDに録画することはできない。

前面扉内の入力端子 リモコンも新デザインになった

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0311/2601.html
□製品情報
http://121ware.com/nsserver/ax/
□関連記事
【リンク集】ディスクビデオレコーダ関連記事リンク集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/recorder.htm
【5月16日】NEC、250GB HDDを搭載したAVサーバー「PK-AX20」
-アップデートで外付けHDD増設や音楽サーバー機能を追加
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030516/nec.htm

(2003年11月26日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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