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CRL、3,840×2,048画素の高精細カメラを利用した収録実験を実施
-QHDフォーマットとして、次世代テレビの国際標準を目指す


QHDカメラ

12月5日発表


 独立行政法人通信総合研究所(CRL)は5日、次世代高品質テレビカメラを用いた屋外収録実証実験を11月に実施し、従来のテレビカメラと同様の撮影環境で運用できることを確認したと発表した。

 今回実証試験を行なったのは、縦横の各画素数が現行ハイビジョンの約2倍となるQuadruple HD(QHD)フォーマットを採用したカメラ。画素数は3,840×2,048画素(横×縦)。CRLではQHDに対応したCMOS方式の撮像素子を開発し、カメラの消費電力や大きさを従来のスタジオ用カメラと同程度にしたという。

 QHD対応カメラを用いた屋外撮影を京都周辺などで実施した。テレビ局が現在利用しているカメラと同様に、カメラクレーンやドリーなどの撮影用機材とあわせ使用できることや、照明環境や電源事情などの撮影可能条件に対しても、ほぼ同程度であることを確認したという。

 今回収録した映像は、5日よりフランス パリにて開催される「第3回日本の新しき映像 日本のアニメーション・ディジタル映画祭」で展示。配信システムは、日本電信電話株式会社(NTT)が開発した、超高精細デジタルシネマ配信システムを利用する。

 今後は、評価実験を国内外で実施し、QHDフォーマットが次世代テレビの国際標準となることを目指していくという。

撮影風景 配信システム

□CRLのホームページ
http://www.crl.go.jp/overview/index-J.html
□ニュースリリース
http://www2.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/031205/031205.html
□NTTのホームページ
http://www.ntt.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news03/0312/031205.html
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-地上デジタル用の高圧縮技術や折り曲げディスプレイなど
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030522/nhk.htm

(2003年12月5日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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