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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本マランツ株式会社は、ホームシアター向け3板式DLPプロジェクタ「VP-10S1」を12月に発売する。短焦点レンズの「VP-10S1L26」、標準レンズの「VP-10S1L32」、長焦点レンズの「VP-10S1L40」を用意し、価格はいずれも350万円。すべて受注生産となっている。 VP-10S1は、0.81型DMD HD2パネル3枚をR・G・Bごとに駆動させる3板式のDLPプロジェクタ。従来、ホームシアター用途にはカラーホイールで色再現を行なう単板式が採用され、3板式モデルは劇場などの業務用途に限られていた。 単板式の場合、利用者によっては「カラーブレーキング」と呼ばれる色割れノイズを知覚する場合があるが、3板式はカラーホイールを用いずR・G・Bそれぞれをプリズムで合成し発色させるため、色割れは原理的に発生しない。「ホームシアターの域を超えた最上級の高画質を実現した」という。また、R・G・BそれぞれのHDパネルを14bit処理で駆動。コントラスト比は3,600:1(暫定)としている。 また、緑色の再現のため「O.R.C.A.フィルター(Optically Reproducing Color Accurately Filter)」を採用。純度の高い緑色を再現するという。さらに、VP-12シリーズで採用した3チップ構成のFaroudja製「高画質画像処理IC」を搭載。輪郭補正技術のDCDiや動き適応型IP変換や2-3プルダウンを搭載する「FLI2200」、NTSC/PALデコーダとビデオDACなどを担当する「FLI2000」、デジタルビデオエンハンサーの「FLI2220」で構成され、「よりフィルムライクな高画質を実現する」という。
レンズは、光学1.2倍ズーム/100型(16:9)投写時2.6~3.2mの短焦点タイプ、光学1.25倍ズーム/同3.2~4mの標準焦点タイプ、光学1.33倍ズーム/同4~5.3mの長焦点タイプの3種類を用意し、本体注文時に選択できる。すべて電動ズーム、電動フォーカス、電動レンズシフト機構を搭載し、レンズシフトは水平、垂直両方に対応する。 光源として250W P-VIP(超高圧水銀ランプ)を採用。明るさはHighランプモードが1,200ANSIルーメン、Lowランプモードが1,000ANSIルーメン。業務用DLPプロジェクタに搭載例の多い「自動色温度調整機構」も装備し、ランプの経年変化や交換で生じる色温度の違いを自動調整、購入時の色温度を維持する。 ピクチャーモードは「Theater」、「Standard」、「Dynamic」、「User」の4モードを搭載。また、それぞれのモード内で調整したガンマパターンをユーザーメモリに3つずつ記憶できる。さらに、輝度信号・色差信号のディテール/エッジ/ゲイン、R・G・Bごとのコントラスト/ブライトネス、DCDi回路のON/OFF、CCS回路のON/OFF、ビデオモードのON/OFF、クランプ位置/クランプ幅を調整できる。
映像入力として、HDCP対応DVI-D×1、コンポーネント×2(BNC/RCA)、S映像×1、コンポジット×1、アナログRGB×1を装備。そのほか、12Vのトリガ端子や制御用のRS-232C端子も備える。 外形寸法は510×672×325mm(幅×奥行き×高さ)、重量は41kg。自照ボタン付きのリモコンが付属する。
□マランツのホームページ (2003年12月5日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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