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アナログ・デバイセズ株式会社は9日、コンシューマオーディオ用DSPの新製品として、第3世代のSHARCプロセッサ 4モデルを発表した。各モデルの主な仕様とサンプル出荷時期、OEM価格などは以下の通り。
32ビットの第3世代SHARCプロセッサの特徴は、150~300MHzの高いクロック周波数を持ち、従来と比べ約3倍の処理能力を実現したこと。さらに、Windows Media 9 Professional(WMA9 Pro)とドルビープロロジック IIxをサポートするほか、ドルビーデジタル EX、DTS-ES、DTS96/24、DTS Neo:6、AACなどの様々なフォーマットの処理が可能になっている。
なお、WMA9 Proに対応したAVアンプは、既にパイオニアから「VSA-AX10Ai-N」が11月下旬に発売されているが、同製品に採用されているSHARCプロセッサは、第2世代のプロセッサをベースにしているという。 全モデルで、S/PDIFの送受信インターフェイスや、高精度クロック発生器をDSP内部に集積。さらに、ADSP 21365/21364では、同社のサンプルレートコンバータ「AD1896」と同機能の8ch非同期サンプルレートコンバータも内蔵している。
また、全モデルにシングル・チップでオーディオ・フォーマットを実行できる3~4MBitのROMも搭載。これらの周辺回路をDSPに集積することで、外部のクロック発生器やSRAM、SDRAMなどが不要となり、サンプル価格で9.95~24.95ドルという低価格を実現している。 なお、これら4種類のSHARCプロセッサは、ピン及びコードの互換性を持っているため、同じハードウェアプラットフォームを使った複数の製品を製作する際に、ハードウェアの再設計を行なうコストも省けるという。
■低価格AVアンプでもWMA9 Proやドルビープロロジック IIxに対応 ソフトウェア&システム技術事業部のゼネラルマネージャ Mikhael Haidar氏は「ハイエンドや一部のプロ用機器で実現していたクオリティを、低価格製品でも実現するための製品」と、第3世代SHARCプロセッサを紹介。 さらに、「低価格AVアンプでもWMA9 Proやドルビープロロジック IIxといった最新のフォーマットに対応できるほか、デジタル化が進むカーオーディオ環境においても優れた費用対効果を発揮するだろう」と新製品に対する自信を見せた。 なお、今後のプロセッサ開発について同氏は「昨今のAVアンプでは、自動音場補正機能がトレンドになっている。まだ発表できる段階ではないが、我々も音場補正用のプロセッサも開発中。近いうちに発表できるだろう」と述べた。
□アナログ・デバイセズのホームページ
(2003年12月9日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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