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2004 International CESレポート 【パイオニア編】
プロロジック IIx対応365ドルのAVアンプや、CATV新技術など


開催期間 : 1月8~11日(現地時間)

会場 : Las Vegas Convention Center
     Las Vegas Hilton Hotel
     Alexis Park Hotel


「VSX-59TXi」。米国ではパイオニアの高級製品は「ELITE」というブランドネームで展開している

 パイオニアのブースでは、2003年末に発売された7.1ch AVアンプ「VSX-59TXi」に注目が集まっていた。日本で2003年11月下旬に発売された「VSA-AX10Ai-N」の米国版で、Windows Media 9 Professional(WMA9 Pro)対応のデコーダを搭載している。

 デザインや仕様もVSA-AX10Ai-Nと同じだが、チューナを内蔵し、カラーリングもブラックとなる。なお、VSA-AX10Aiのブラックモデルの発売は予定されていない。

 また、低価格帯AV アンプの新製品では、ドルビープロロジック IIxに対応した「VSX-D814」などが展示されている。VSX-D814は出力が100W×6chで、自動音場補正機構の「MCACC」を搭載し、モトローラ製の48ビットDSPを装備。96kHz/24bitのADC、192kHz/24bitのDACを搭載する。3月に発売予定で、価格は365ドルの予定。

 110W×6chの上位モデル「VSX-D914」は3月発売で475ドル。100W×7ch(ADE MOSFET)出力の「VSX-1014TX-K」は8月発売で価格は700ドル。D814の下位モデルで、出力が100W×5chの「VSX-D514」はドルビープロロジック IIxに対応せず、MCACCも省かれている。3月に発売予定で、価格は275ドル。

VSX-D514-K VSX-D814-S VSX-1014TX-K

 DVDレコーダ関連では、日・米両国で既に発売されているハイブリッドレコーダ「DVD-510」と、HDDを搭載しない「DV-R310」の2機種を展示。さらに、TiVoと共同で開発したハイブリッドレコーダ2機種を大々的にアピール。

 80GBのHDDを搭載した「DVR-810H」が999ドル、120GBの上位機種「DVR-57H」が1,500ドル。FaroudjaのDCDiを搭載し、プログレッシブ出力に対応。HDDからDVDへ最大18倍速のダビングが可能で、追いかけ再生機能なども装備する。

DVR-810H DVR-57H


■ CATVや家庭内映像配信の新規格・技術を展示

 ブースの中央には、CATV関連の技術展示が行なわれている。既に発売中の43型プラズマテレビ「PDP-4340HD」のメディアセンター兼STBという形式で参考展示された試作機は、同社が開発・推進している「デジタルカード」と呼ばれるシステムに対応している。

 通常、CATVは住んでいる地域にあるCATV業者と契約して視聴するが、業者によって放送される番組内容は異なる。しかし、デジタルカードシステムに対応した機器ならば、ロサンジェルスからニューヨークへなど、異なる場所に移動しても、以前と同じデータカードを使用することで、今までと同じ番組が視聴できる。

 このため、同製品は従来はレンタルが多かったSTBを、ユーザーが買い取る形式になるという。なお、同システムはFCC(連邦通信委員会)に提案されており、同社は2004年内の製品化を目指している。

 また、STBをレンタルするという従来のビジネスモデルに沿いながら、デジタルカードのコンセプトを実現するための試作機も展示されている。主な機能は上記のものと同じだが、米国のCATV規格「OCAP」(Open Cable Application Platform)にも対応しており、双方向通信機能を利用してPPV番組なども視聴できるようになっている。

異なる場所でも今までと同じ放送を楽しむことができる プラズマテレビのメディアセンターと融合したSTBの試作機 OCAPに対応したレンタル向けの試作機

 そのほかにも、HD映像を家庭内で配信するホームネットワーク機器の参考展示も行なわれている。最大の特徴は、「Digital Entertainment Networking initiative」(DENi)というIPベースの標準ネットワーク規格に対応していることで、同規格に対応した製品なら、メーカーが異なっていても、サーバーからクライアントに映像を配信できるという。

パイオニア製のサーバを利用しているが、クライアントは他社のもの


■ 個性的なスピーカーも登場

 丸みを帯びたデザインが特徴的なリアスピーカー「D-DS1-Z」は、13.3cm径のウーファと2.5cm径のツイータを搭載した2ウェイ。価格は1台約167ドル。壁掛けにも対応している。また、壁埋め込み型のスピーカーも新製品が登場。「S-IW60-T」は、2.5cmのドーム型ツイータと、12cmのウーファを搭載。5月発売で価格は125ドル。

D-DS1-Z S-IW60-T

 また、薄型テレビとの組み合わせを想定したスピーカー2機種も展示されている。8cm径のウーファを2基、2cm径のツイータを1基搭載したトールボーイタイプの「S-VSL3」がペアで約300ドル。同様のユニット構成でエンクロージャが小型の「S-VSL6C」が200ドル。どちらも今夏発売予定となっている。

S-VSL6C S-VSL3


■ ブルーレイやDVD+Rの8倍速記録ドライブも展示

 ブース内には、ほかにもすでに欧州で1月に発売されているDVD-Rの8倍速記録対応のDVD±R/RWドライブ「DVR-A07」や、ブルーレイレコーダも並べられている。なお、ブルーレイレコーダは2003年のCEATECで展示されたものと同じだった。

パッケージも公開された 独創的なデザインのブルーレイレコーダ

HDMIのコーナーでは、実際に対応機器を接続し、仕様や仕組みなどを解説している ブースの入り口ではレーシングカーが宙吊りでお出迎え


□2004 International CESのホームページ
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【2004 International CES レポートリンク集】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/ces2004.htm

(2004年1月10日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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