◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
コナミ株式会社と株式会社タカラは、業界関係者向けに「2004 コナミ・タカラ 新商品合同発表会」を東京国際フォーラムで開催した。 展示内容の多くが玩具だが、2003年9月に家電への参入を表明したタカラは、「±0」(プラスマイナスゼロ)というブランド名で液晶テレビやDVDプレーヤー、電話機、加湿器、照明器具などの家電製品を出展した。
■ 家電参入ではなく、家電を含めたトータルでの生活提案
「±0」はタカラと、家電メーカーの日本電熱が生産した製品を販売するブランド。ただし、DVDプレーヤー、液晶テレビ、ポータブルMDプレーヤーなどについては、国内大手AVメーカーから部材のOEM供給を受けている。なお、プロダクトデザインは深澤直人氏とダイヤモンド社が手掛ける。 主な販売経路は同ブランドのWebサイトだが、今後はインテリアショップやセレクトショップなどでの販売も計画しているという。 プロダクトマーネージャーを務める小林祥悟氏によれば、「家電製品を生産するというよりも、デザインや機能などにこだわった生活用品の提案をトータルで行ない、その中に家電も含まれているというイメージ」だという。 デザインコンセプトは「ニュートラル」。小林氏によれば、「現行の家電製品に見られる行き過ぎた機能やデザインをニュートラルに戻しながら、常に触れているリモコンは多機能・個性的にする。オーディオ製品でも、音質にこだわりながら、余計な機能を省き、操作性やデザインをシンプルにする。原点回帰という意味が含まれている」とのこと。 22V型の液晶テレビは、3月発売予定で予定価格は315,000円。画面の外枠を可能な限り細くすることで、「世界最小の22V型テレビになった」(小林氏)という。チューナ部はVHF/UHF、CATV、BSアナログに対応。地上デジタルチューナなどは搭載しない。スタンドを含む外形寸法は561×226×404mm(幅×奥行き×高さ)。
スタンド部にスピーカーを内蔵し、バスレフポートはスタンド上部に配置する予定。本体上部に操作ボタンを搭載する。リモコンは目を引く赤いカラーリングで、形状は歯磨きチューブをイメージした。縦に置くこともできる。 リモコンとテレビ本体でカラーが違う理由は、「表示デバイスは生活に可能な限り溶け込むデザインと色にし、良く使うリモコンは逆に目立つカラーとフォルムになっている」(小林氏)ため。この考え方は、後述するDVD/MDコンポなどにも適用されている。
一見むき出しのブラウン管のように見えるのは、8型の液晶テレビ。レトロな外見だが、2.4GHz無線伝送システムの受信機を内蔵しており、付属の地上アナログチューナ内蔵の送信機と合わせてワイヤレスでテレビ放送を表示できる。そのため、本体背後から出るケーブルは電源ケーブルのみとなっており、シンプルな部屋にマッチするという。3月の発売を予定しており、予価は157,500円。外形寸法は214×171×167mm(幅×奥行き×高さ)。カード型のリモコンも付属する。
22V型液晶テレビとデザインを合わせたというDVD/MDコンポも展示した。5.6MHzサンプリング、最大出力20W×2chの1ビットデジタルアンプを内蔵。8cm径のウーファを2基、2.2cm径のドーム型ツイータを1基搭載したバーチカルツインのバスレフスピーカーを2本同梱しており、別途、汎用のサブウーファを追加して2.1chシステムを構築できる。
DVD部はDVDビデオやDVD-RW、音楽CD、MP3ファイルを収録したCD-RWなどの再生に対応。D2端子も装備しており、プログレッシブ出力もサポートする。MD部はMDLPに対応しており、CDからMDへの4倍速ダビング機能なども用意する。2003年12月から発売されており、価格は105,000円。
なお、同ブースにはほかにも、3月発売予定の再生専用ポータブルMDプレーヤーや、電話機、加湿器、お皿付きライト、懐中電灯、傘など、様々な生活雑貨が展示されている。
■ 走るFMラジオとボイスレコーダ
2003年の展示会ではメモリースティックDuoを採用したチョロQ型オーディオプレーヤー「MチョロQ」が紹介されていたが、今年は「チョロQ FMラジオ(仮称)」が参考展示した。 チョロQでありながら走らなかった「MチョロQ」とは異なり、チョロQ FMラジオはゼンマイ式での自走が可能になっている。夏の発売を予定しており、予定価格は1,260円。しかし、「1,000円でお釣りが来るくらいの値段を目指してる」(タカラモバイルエンタテイメント)とのこと。 なお、同じく夏にはチョロQ型のボイスレコーダも発売を予定している。本体にマイクとスピーカーを内蔵しており、20秒程度の音声を記録することができる。ラジオ同様、自走が可能で、予価は1,554円。
■ 手軽に演奏できる「WE LOVE GUITAR」と「WE LOVE DRUM」
玩具でありながら、本格的な演奏ができるという2製品が展示されている。「WE LOVE GUITAR」はギターを弾けない人でも演奏が楽しめるという製品で、リズムに合わせて弦のセンサーに触れるだけで、リズムゲームのようにメロディーを奏でることができるという。 上記の「デモプレイモード」以外にも、ネック部分に配置された「コードボタン」を押しながら、より実際のギターに近い演奏が楽しめる「ノーマルプレイモード」も用意している。3月発売予定で、予価は9,800円。 「WE LOVE DRUM」は、スティックだけでドラムの演奏が楽しめるという製品。先端を何かに当てるだけでドラム、スネア、シンバルの3種類の音色が内蔵スピーカーから出る。ほかにも、メロディを奏でる機能も用意しており、楽曲に合わせてドラムの演奏が行なえるという。発売時期は5月で、予価は2,980円。
■ そのほか
ほかにも、会場にはドリームズ・カム・トゥルーが3月上旬に発売予定のポータブルDVDプレーヤー(オープンプライス:店頭予想価格は29,800円前後)や、CMOSカメラを搭載したラジコン飛行船「BIRDS EYE VIEW SKYSHIP」など、様々な製品が展示されている。 ポータブルDVDプレーヤーは7.8型ワイド234×480ドットTFT液晶ディスプレイを搭載。コンポジットの映像入出力を装備するほか、S映像出力も備える。MP3の再生にも対応し、1.5W×2chのスピーカーを内蔵するほか、ヘッドフォン出力も装備する。 付属の充電池で約120分の稼動が可能。外形寸法は170×230×60mm(縦×横×厚み)で、重量は約1.3kg。ACアダプタやカーバッテリーアダプタ、リモコンなどを付属する。
□コナミのホームページ
(2004年1月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved. |
|