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松下、3CCD初の赤外線夜間モードを備えた業務用DVカメラ
-着脱式ハンドルや16倍ライカディコマーレンズも採用


※XLRマイクロフォン、XLRマイクロフォンアダプタ、赤外線ライトは別売
3月24日発売

標準価格 298,000円

連絡先 パナソニックAVCネットワークス社
システムAVビジネスユニット
営業グループ
Tel.06-6905-4643


 松下電器産業株式会社は、着脱式ハンドルを採用した業務用DVカメラ「AG-DVC30」を3月24日に発売する。価格は298,000円。バッテリ、ACアダプタ、ハンドル、アイキャップ、ワイヤレスリモコンなどを同梱する。

 AG-DV30は、1/4型41万画素CCDを3枚搭載した光学16倍ズームの業務用DVカメラ。AG-DVX100Aの下位モデルに当たり、DVX100シリーズより小型・軽量化した。記者、タレント、ブライダル、ビデオ制作、ハイアマチュアといった層をターゲットにしている。ただし、24p撮影機能は省かれた。CCDも1/3型から1/4型に小型化されている。

 「機動性と操作性を追求した」という、着脱式ハンドルの採用が特徴の1つで、「本体のみ」、「本体+ハンドル」、「本体+ハンドル+ガンマイク」など、用途に合わせた撮影スタイルを選択できるようになった。ハンドルは同梱され、本体上部のアクセサリシューに取り付ける。ハンドルの先にもアクセサリーシューが装備されているので、そこにマイクなどのアクセサリーを増設する仕組み。

ハンドルなしの状態 同梱のハンドルを装着 ハンドルとXLRマイク、XLRマイクアダプタ(共に別売)の組み合わせ

 また、3CCD DVカメラとして初めて、「赤外線夜間撮影モード」を搭載した。レンズ左横のSNS(Super NightShoothing)ボタンを押すと、CCDの赤外線カットフィルターが外れ、内蔵の赤外線ライトが点灯。約5mまでの暗所撮影が行なえる。映像はモノクロ。さらに、別売の専用赤外線ライト(38,000円)をアクセサリーシューに取り付けることで、30m以上(参考値)の距離でも暗所撮影できるという。同社では、野外動物の撮影や文教用途、監視用途などにも利用できるとしている。

別売の赤外線ライトを取り付けたところ。暗闇では16個の赤い点が光る。照射角度や強さも変更可能

 スローシャッターによる高感度撮影も可能で、通常のシャッター速度(1/60~1/8,000)に加え、シンクロスキャンシャッタースピード(1/60.3~1/250)、スローシャッタースピード(1/4、1/8、1/15、1/30)を選択できる。赤外線夜間撮影モードとの併用も可能。

 レンズは光学16倍の「新ライカディコマー」。新規に開発したレンズで、非球面レンズ3枚を含む10群14枚で構成。焦点距離は39.5~632mm(35mm判換算)となり、同クラスの製品より広角寄りとしている。フォーカスリングも装備する。0.7倍のワイドコンバージョンレンズ「AG-LW4307P」(15,000円)もオプションで用意。レンズ径は43mmで、サードパーティ製のテレコンバージョンレンズにも対応する。

 また、DVX100と同じく12bit ADコンバータを搭載するほか、「ムービーライクモード」には、DVX100Aの「CINE-LIKE-Dガンマ」と同等の撮影モードも備えている。

 シーソー型ズームレバーをはじめ、操作面でもDVX100の特徴を引き継いでいる。USER1~USER3のボタンには使用頻度の高い機能をアサイン可能。フォーカスリングは、ズームまたは絞り操作に割り当てることもできる。

SNSボタンなどを装備する右側面 16倍ディコマーレンズは新たに設計した 大型のアイキャップも付属する
シーソー式ズームレバーを採用 ミニDVカセットの取り出し機構 マグネシウム合金のダイキャストフレームを採用

 そのほか、映像信号へのタイムスタンプの焼き込みや、AEロックモード、アスペクト変更(標準/レターボックス/スクイーズ)、ゼブラ表示、SMPTEタイムコードなどの機能を搭載。液晶モニターは3.5型、ビューファインダは0.44型。

 連続動作時間は、同梱のバッテリ「VW-VBD33」装着時で120分。別売のVW-VBD35(14,000円)では180分、VW-VBD55(22,000円)では420分となっている(いずれもEVF使用時)。

 入出力端子として、DV入出力、S映像入出力、コンポジット入出力、マイク(ミニジャック)、XLRアダプタ用端子、CAM REMOTE、ヘッドフォン端子を備える。本体はマグネシウム合金のダイキャストフレームで、外形寸法は110×253×116mm(ハンドルなし)、重量は1.05kg(本体のみ)。

AVCネットワーク社システムAVビジネスユニットの下水流BU長
 パナソニックAVCネットワーク社の下水流正雄システムAVビジネスユニット長は、「一昨年に発売したDVX100は、目論見を上回る販売を得られた。『二匹目のドジョウ』(笑)を狙う今回は、もう少し安く、それでいて画質は手を抜かず、“トンガリ特徴”も盛り込んだ」と話した。

 なお、直販サイト「パナセンス」において限定30台のモニター販売を行ない、2月25日13時まで受け付ける。

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040204-1/jn040204-1.html
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(2004年2月4日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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