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RIAJ、「音楽メディアユーザー実態調査」を発表
-約半数が「特典DVD付きCDを購入したい」。CCCD認知率は57.6%


3月24日公開


 社団法人日本レコード協会(RIAJ)は24日、2003年度「音楽メディアユーザー実態調査報告書」を公開した。CDの購入率は58.1%と横這いで、若者層では携帯電話などと支出が競合。今後の課題として「中高年層の取り込み」を強調した内容となっている。また、音楽DVDについての設問も用意し、「妥当価格は約3,000円」、「48%が特典DVD付きCDを購入」といった結果が示された。

 調査は、2003年10月1日から10月20日にかけて東京30km圏で行なわれた面接留置きアンケートの結果をもとにしている。対象者は12~69歳の男女(小学生を除く)で、サンプル数は1,200。今回は中高年層のサンプルを「40~50才」から「40代」、「50代」、「60代」(それぞれ75人)に細分化した。

 過去半年間におけるCDの購入率は前年度比0.1%増の58.1%。ただし、CD全体の平均購入枚数は8.19枚から6.75枚に減少している。CDシングルの購入率は22.9%から27.1%に復調した。また、レンタルCD全体の利用率は44.7%から40.6%に減少している。

 DVD再生機器の所有率は26.7%。50%以上が「音楽DVDソフトを購入したい」と回答した層は、男性が高校生、大学・専門学校生、20代社会人、40代。女性は中学生、高校生、大学・専門学校生。CDのメイン顧客層と重なることもあり、同協会では「CDではレンタルやコピーに流れていた層が取り込めるのでは」と期待を寄せている。

 DVD再生機器の所有者に「14曲収録、90分のライブDVD」の妥当価格を聞く設問では、全体の平均価格は2,954円となった。性別年代別では、若干男性の方が許容度が高く、特に大学生~20代では3,300~3,400円と高い。

 また、CDの500円増しで「CDアルバム(14曲)+特典DVD(4曲+インタビュー映像10分)」が発売されていた場合、全体の47.5%が「DVD付きを購入する」と回答。特に20代以下の若年層に多い。

 中高年層については、40代と50~60代では大きな差異が認められた。40代の特徴は、「CD購入者の割合が高い」、「ラジオはFMが主流」、「好きなジャンルが多様」、「CDレンタル・コピー経験者が多い」、「iモードなどの携帯電話サービスの利用率が高い」、「エンターテイメント財への消費が最も積極的」というもの。

 一方、50~60代は「CD購入者の割合が低い」、「ラジオはAMが主流」、「演歌やクラシックを良く聴く」、「レンタル経験者、コピー経験者が少ない」、「情報感度が極端に低い」、「CD購入のきっかけは新聞記事や広告など狭い」、「エンターテイメント財への消費に消極的」となっている。

 同協会では、購入意向や情報感度の高い団塊の世代が今後50~60代に高齢化することを踏まえ、「中高年層をいかに取り込むかが重要」とまとめている。

 そのほか、CCCDの認知率は前年の56.7%から57.6%と微増した。CCCDについて「賛成」は54.9%、「反対」は15.1%、「よくわからない」は27.5%。また、インターネットを利用した音楽配信の利用率は、有料サービスが全体の5%、無料サービスが全体の8.5%と低い水準にとどまっている。

□RIAJのホームページ
http://www.riaj.or.jp/
□ニュースリリース
http://www.riaj.or.jp/release/pr040324.html
□関連記事
【2003年4月2日】RIAJ、CD購入者実態調査の結果を公開
-CCCDの認知率は56.7%
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030402/riaj.htm

(2004年3月26日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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