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松下、HDDナビ「ストラーダ」の新モデル3機種
-DIGAで録画したMPEG-4ファイルを車内で再生


4月15日より順次発売

標準価格:186,900円~341,250円

連絡先:お客様相談センター
    Tel.0120-50-8729


 松下電器産業株式会社は、HDDカーナビゲーションシステム「Strada(ストラーダ)」の新モデルとして、ハイエンドモデル「Fクラス」2機種と、スタンダードモデル1機種の計3機種を4月15日から順次発売する。各モデルの型番と価格、発売日は下図の通り。

  仕様 型番 価格 発売日
Fクラス 7V型ワイド液晶パネル
TV/MD/DVD/HDD
ナビゲーション
CN-HDS950MD 341,250円 6月12日
7V型ワイド液晶パネル
TV/DVD/HDD
ナビゲーション
CN-HDS900D 312,900円
スタンダード 7V型ワイド液晶パネル
TV/HDDナビゲーション
CN-HS400D 186,900円 4月15日


■CN-HDS950MD/900D

 どちらのモデルも7V型のワイド液晶モニタを搭載し、CN-HDS950MDはインダッシュ、900Dはオンダッシュタイプを採用。950MDはHDDナビとDVD/CD、MDデッキに加え、テレビチューナ、FM/AMチューナ、18W×4chのアンプも内蔵。サイズは2DIN。900DはHDDナビとDVD/CDデッキのみを搭載した、1DINサイズとなっている。

CN-HDS950MD CN-HDS900D

SDメモリーカードスロットを装備。※写真はCN-HS400D

 HDD容量はどちらも30GBで、地図データなどを除いた約12GBをユーザーエリアとして使用可能。従来モデル同様に、音楽CDからHDDへの2倍速リッピングが可能。CDDBからの楽曲情報の取得にも対応するほか、SDメモリーカードスロットを装備しており、音楽ファイルの保存や、JPEG形式の静止画表示もできる。

 最大の特徴は、MPEG-4形式の動画再生にも対応したこと。同社のハイブリッドレコーダ「DIGA」シリーズや、携帯電話、D-Snapなどで撮影したMPEG-4動画を、SDメモリーカードを経由して車内で観賞できる。また、SDカード内の動画や音楽データをHDDに保存することも可能で、同社はこれらの機能を「エンタテイメントバンク」と呼んでいる。

メニューからエンタテイメントバンクに移動し、SDカードの中のMPEG-4ファイルにアクセスする
※写真はCN-HS400D

CN-HDS950MDを取り付けたところ

 また、液晶モニタ部は業界初となる、D2入力端子を装備。これに合わせて、車載用の地上デジタルチューナの開発も進めているという。パネル解像度は同社従来比約4倍の高密度仕様(800×480ドット)となっており、ナビゲーション地図の高精細表示が可能になった。

 DVD/CDデッキ部は、DVDビデオ、音楽CDに加え、MP3ファイルを収録したCD-R/RWディスクの再生に対応。ID3タグの表示もサポートする。なお、WMAファイルには対応していない。

 950MDのアンプの定格出力は18W×4ch。ドルビーデジタル、DTSのデコーダを内蔵するほか、ドルビープロロジックIIにも対応。さらに、4chのスピーカーでDVDの5.1chサラウンドを再現するという独自の「ワンダーシアターDSP」も搭載している。

ループを下って駐車場を出た場合でも、自車位置を正確にトレースする

 HDS900は、別売の「アンプ内蔵FM/AMチューナユニット」を装備すれば、1DINサイズでHDDナビとAV機能を構築できる。同ユニットは6月発売予定だが、価格などは未定。

 なお、ナビ機能の強化点として、どちらのモデルも「SALAS(Super Accurate Location Algorism System)」機能を新たに搭載。これは3Dジャイロセンサのデータを活用し、車の傾きによって発生する旋回角の誤差を解消する技術で、例えばGPS電波が受信できないループ状の立体駐車場から出庫した際でも、自車位置が正確に検出できるという。


■CN-HS400D

CN-HS400D

 30GBのHDDと、7V型のワイド液晶モニタを一体化したHDDナビゲーションシステム。新高密度設計による基板の一体化により、同社従来モデル(HDX300)と比べ、約10mmの薄型化を実現。1枚の基板上にHDDと3Dジャイロセンサなどを配列しながら、各デバイスの相互干渉によるノイズも抑えているという。

 また、外付けのTVチューナボックスに、GPSアンテナやフィルムアンテナなどの配線を集中させることで、ナビ本体に接続するケーブルを1本に簡略化。ダッシュボードに、よりスタイリッシュに装着できるという。

従来モデルと比べ、約10mmの薄型化を実現。接続ケーブルも1本になった

 HDDのユーザー使用エリア容量や、SDメモリーカードを経由した音楽ファイルの転送、静止画の表示、MPEG-4動画の表示機能などはHDS950MD/900Dと同じ。ナビ機能の「SALAS」も搭載している。

 なお、別売の1DINサイズのDVD/MDレシーバ「CQ-DMR993D」と組み合わせることで、1DINサイズでありながら、DVD/CD/CD-R/CD-RW/MP3/MDなどに対応したシステムが構築できる。


■ストラーダのコンセプトをより明確にする

 パナソニック オートモーティブシステムズの水野裕副社長は、新モデルについて「家庭内のAVエンターテイメントを気軽に車に持ち込むという、ストラーダのメインコンセプト“From Home to Car”をより明確にした製品」と説明。

 さらに、「カーオーディオの流れを変えた初代モデルの特徴を引継ぎつつ、ストレージメディアとして標準になりつつあるSDカードとの親和性を高め、車内のマルチメディア化をさらに推進していきたい」と抱負を語った。

パナソニック オートモーティブシステムズの水野副社長 発表会はバイオリンの生演奏も取り入れられるなど、大々的に行なわれた 新CMの音楽は山下達郎氏が手掛ける


□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース(HDS900シリーズ)
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040407-2/jn040407-2.html
□ニュースリリース(CN-HS400D)
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040407-1/jn040407-1.html
□関連記事
【2003年6月11日】松下、SDカードに地図をコピーできるDVDナビ「ストラーダ」
-ナビとDVDビデオを同時利用可能。今後は新ブランドに統合
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030612/pana.htm

(2004年4月7日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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