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パイオニア、地上波EPG/8倍速DVD-R搭載ハイブリッドレコーダ
-音声付き1.5倍速再生も可能。単体レコーダも同時発売


6月下旬発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:カスタマーサポートセンター
     Tel.0070-800-8181-22


 パイオニア株式会社は、DVD-R/RWとHDDのハイブリッドレコーダ2機種と、DVDレコーダ1機種を6月下旬に発売する。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は下表のとおり。

型番HDD容量店頭予想価格販売予定台数/月
DVR-620H-S250GB12万円半ば2万台
DVR-520H-S160GB9万円半ば3万台
DVR-320-S5万円前後1万台

 DVR-620H-S/520H-S/320-Sは、同社が2003年10月より発売したDVR-610H-S/ DVR-515H-S/ DVR-510H-Sの後継機種。DVR-620H-Sと520H-Sの違いは、HDD容量とDV入力端子の有無、本体デザインのみとなっている。

 BSアナログチューナについては、「今回発表したモデルは、普及価格帯の商品であり、現在のVTR市場の動向も鑑みて、搭載を見送った」としている。なお、2003年10月に発売した「DVR-710H-S」は、GRTや、「コンポーネントフレームDNR・PRO」、12bit/216MHz映像DAC、BSアナログチューナなどを搭載した最上機種として継続販売される。

 今回のモデルの最大の特徴は、ハイブリッドレコーダの「DVR-620H」と「DVR-520H」に、「一番要望が多かった機能」(同社)、地上波EPG「Gガイド」を搭載したこと。番組表にはGガイドを利用しており、ジャンルやキーワード検索が可能だが、自動録画には対応していない。なお、DVDレコーダDVR-320-Sには、地上波EPGは非搭載。今回の発表された3機種とも、予約録画中の録画予約が可能になっている。

EPG画面

 筐体デザインも一新され、高さが従来モデルより1cm低い59mmとなった。搭載するDVDドライブは、同社製の「DVR-A07」をベースにしており、DVD-R 8倍速、DVD-RW 4倍速の書き込みが可能。

 ただし、DVD-RAMの読み込みはできず、DVD+R/RWの書き込みには対応していない。これについて同社では、「DVD-RAMに正式対応するには、それなりのプロセスとコストが必要になる。また、DVD-RWが最も優れた方式であると考えている」と説明している。

 使い勝手の面では、ステレオ/モノラル/2カ国語の放送音声に連動して、自動的にチャプタが打たれる「音声連動オートチャプター」と、再生時にステレオ部分を自動的にスキップする「オートCMスキップ」(HDDのみ)機能を新装備。

 さらに「オートCMカットダビング」により、オートCMスキップ中にワンタッチダビングボタンを押すだけで、CMを自動的にカットしてDVDに高速ダビングできる。編集機能でも「部分消去」や、「チャプタ編集」が可能になった(HDD/DVD-RWのVRモードのみ)。なお、従来どおり2カ国語録画には、DVD-RWで直接VRモードで録画する以外は対応していない。

 そのほかにも、30秒~10分の7段階の早送りと、5秒~3分の6段階の早戻しが行なえる「CMスキップ&バック」も装備し、音声付き1.5倍速再生にも新たに対応。なお、音声付き1.5倍速再生は、HDD/DVDともサポートするが、音声がDTSまたはMPEGの場合や、DVD-RWの追いかけ再生中には使用できない。

 録画モードはDVD-R/RWのビデオ/VRモードとも、従来と同じFINE/SP/LP/EPの4モードと、32ステップのマニュアルモード(MN)に加え、システムビットレート1.3MbpsのSLPモードと、DVD1枚分にぴったりの録画レートを自動設定する「AUTO」録画モードが追加された。なお、FINEモードとMNモードではリニアPCM音声記録も可能となっている。

 SLPモードは、従来のEPモードからビットレートを約0.4Mbps下げており、「音声のビットレートを落とし、映像にもプリフィルタを入れて、破綻のないようにチューニングして実現した」としている。このモードで録画した場合、8倍速DVD-Rに1時間番組を最短約66秒で高速ダビングが可能。最大ダビング速度は55倍速となり、同社では世界最速としている。

 なお、管理できるタイトル数は、HDDで250タイトル、DVDで99タイトルまでとなっている。そのため、SLPモードを使用して短い番組を多数録画すると、ディスク容量を使い切れなくなる可能性がある。

 これらの新機能以外でも、サムネイル表示を高速化したり、タイトル文字入力が連文節変換に対応するなど、細かな機能もブラッシュアップされている。

 同社のDVDレコーダは、今回の新製品も含め「一部を日本で、ほとんどを中国で製造している」という。同社では、2003年度のDVDレコーダの世界シェアは15~16%、国内は約2割とし、今年度は世界、国内ともに2割を目標とする。なお現在でも、同社のレコーダ全体では利益が出ているという。

 今後の展開については、「記録型2層DVD-Rの製品が出回るのは、年末ぐらいになるのではないかと予測している。パイオニアでもできるだけ早く対応する」とし、Blu-rayについては、「研究開発は進めている。市場を見た上で、ニーズにあった価格で提供できる時期に投入したい」とした。

 なお今回から、DVDレコーダのイメージキャラクタが白石美帆さんから、竹内結子さんと男はつらいよの寅さん(故 渥美清さん)に変更され、竹内結子さんと寅さんが“共演”したCMが放送される予定。「どなたでも簡単に使えるという特徴を伝えるため起用した。竹内結子さんと寅さんで広い世代に訴求できる」と、起用理由を説明しいている。


DVR-620H-S DVR-520H-S DVR-320-S

※製品版で背面のデザインが変更される
DVR-620H-S/520H-S用リモコン DVR-320-S用リモコン

【主な仕様】
  DVR-620H-S DVR-520H-S DVR-320-S
再生機能 再生可能メディア DVDビデオ、DVD-R、DVD-RW(ビデオ/VR)、ビデオCD、CD-R/RW
シームレス再生 ○(ビデオモードを除く)
CMスキップ&バック
オートCMスキップ ○(HDDのみ)
音声付き1.5倍速再生
録画機能 HDD容量 250GB 160GB
最大録画時間 FINE:約54時間 FINE:約34時間 FINE:約1時間
SP:約108時間 SP:約69時間 SP:約2時間
LP:約216時間 LP:約138時間 LP:約4時間
EP:約324時間 EP:約207時間 EP:約6時間
SLP:約433時間 SLP:約277時間 SLP:約8時間
MN:約54~433時間 MN:約34~277時間 MN:約1~8時間
画質 プログレッシブスキャン
ゴーストリダクション ×
DNR コンポーネントフレームDNR
映像DAC 10bit/54MHz
3次元Y/C分離
デジタルTBC
ピクチャークリエイション
録画予約 Gガイド
Gコード
予約番組数 32番組/月
入力端子 コンポジット/アナログ音声 3系統
S映像 3系統
出力端子 コンポジット/アナログ音声 2系統
S映像 2系統
デジタル音声 光デジタル×1系統
D2映像 1系統
入出力端子 i.LINK(DV端子) 1系統
受信チャンネル VHF1~12ch、UHF13~62ch、CATV C13~C63ch
消費電力 43W 38W 20W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
420×339×59mm
重量 4.7kg 4.0kg

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release447-j.html
□製品情報
http://www.pioneer.co.jp/dvdld/dvr/index.html
□関連記事
【2003年9月3日】パイオニア、HDDとDVD-R/RWのハイブリッドレコーダ4機種 -最上位機種にはGRTや12bit/216MHz映像DACを搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030903/pioneer.htm

(2004年5月26日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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