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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本マランツ株式会社は、プリメインアンプのフラッグシップモデル「PM-11S1」を7月に発売する。また、8月にはデザインを揃えたSACDプレーヤー「SA-11S1」も発売。価格はいずれも367,500円となっている。
■ PM-11S1 2002年4月発売のセパレートアンプ「SC-7S1」、「MA-9S1」のテクノロジーを受け継いだというプリメインアンプ。定格出力は100W×2ch(8Ω)、200W×2ch(4Ω)。 今回よりフロントデザインを一新、「ニュープレミアムデザイン」を採用した。アルミ3ピース構造のフロントパネルとアルミサイドパネルで構成し、さらにフロントパネルの一部をブルーに発光させ、基本コンセプトを「形や配置だけにとらわれない“光による表現”」に求めたという。 増幅部には新開発の「HDAM SA2」を採用した。SC-7S1に採用した高速電圧増幅モジュール「HDAM SA」を進化させたもので、電流帰還方式のバッファアンプなどに採用。すべてのライン入力に専用のHDAM SA2を使ったラインバッファを搭載している。 ボリュームアンプは英Wolfsonの「WM8816」とHDAM SA2を組み合わせた。WM8816は並列接続し、SN比を向上させたという。フォノアンプにはHDAMとHDAM SA2を組み合わせ、同社初の電流帰還型フォノイコライザアンプとなる。 パワーアンプ部は、ボルテージアンプ(電圧増幅回路)10.5dB、パワーバッファアンプ(電力増幅回路)12.5dBの2アンプ構成を採用。スピーカーからの逆起電力の影響を低減する。 また、電源部/パワーブロック部の低インピーダンス化、70μmの基板箔厚、OFCの極太電源配線材、内部レイアウトの見直しなどにより、瞬時電流供給能力を従来比2倍の高めたという。パワートランジスタはMA-9S1と同じものを採用する。 プリアンプ段の電源回路にチョークインプット型電源を採用。ノイズの原因になる高調波を除去するとしている。さらに、スーパーリング大型トロイダルトランス、大容量・低箔倍率・低インピーダンスのケミコン、ショットキーバリアダイオードなどを採用し、電源の低インピーダンス化に務めたという。 最大4台(8チャンネル)のPM-11S1を接続できる「F.C.B.S.(フローティングコントロールバスシステム)」を搭載し、各機のシンクコントロールに対応している。プリメインにF.C.B.S.が搭載されるのは初めて。SC-7S1は最大6台のシンクコントロールが行なえた。 最大外形寸法は440×444×162mm(幅×奥行き×高さ)、重量は26kg。出力200W×2ch(4Ω負荷時)の消費電力は880W。
■ SA-11S1
PM-11S1と同じく、フロントパネルに発光システムを備えた「ニュープレミアムデザイン」を採用したSACD/CDプレーヤー。同社オリジナルのメカモジュールを搭載。SACDに最適化したというNPC社のDAC「SM5866S」を2基搭載する。 24bit DSPを使用した独自の「PEC(Phase Error Compensation)」回路を搭載。位相回りのないフラットな特性を実現したという。また、マスタークロックによるデータのクリスタル・リクロックを行なうことで、クロック精度を高めたとしている。クリスタル精度は±5ppm。 IV変換回路やローパスフィルターにはHDAMを採用。出力回路には電流帰還型のHDAMを搭載する。 デジタルフィルターは3モードの切替が可能。CD再生時には、DCフィルターON/OFF、ノイズシェーパーON/OFFも選択できる。 また、フルバランス型のXLR端子をアナログ出力に採用し、オーディオ出力と同様、電流帰還型HDAM回路で構成する。光デジタル出力、同軸デジタル出力も備えている。本体の外形寸法は440×418×123mm(幅×奥行き×高さ)、重量は14kg。
□マランツのホームページ (2004年6月25日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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