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松下、視覚感度変調など採用の「MPEG-2 Encoder6」ライセンス開始


6月28日発表

 松下電器産業株式会社は28日、高圧縮・高画質化を図ったという業務用ソフトウェアエンコーダ「MPEG-2 Encoder6」(PS-MP2EMW)の法人向けライセンス販売を7月28日に開始する。個人向けパソコン関連市場に加え、画像コンテンツ制作、画像編集、蓄積配信などの業務用システム市場に向けて展開する。

 業務用ソフトウェアエンコーダ「MediaArtist(メディアアーティスト)」の新製品。「MPEG-2 Encoder5」の後継バージョンにあたる。独自のアルゴリズムを開発し、低ビットレートでもハードウェアエンコーダに迫る画質レベルを目指した。「DVDなどへの録画アプリケーションの開発に向く」としている。

 画像の複雑度に応じ、効率的にビットを割り当てるようアルゴリズムを改良。そのため「緻密な画像もより忠実に圧縮できる」という。また、「動きが激しい画像や低ビットレートで発生しやすいMPEG特有のノイズが少ない」としている。

 独自開発の視覚感度変調技術と適応型高画質化フィルターを採用。注目度の高い領域を判別するなど、人間の目の特性にあわせた圧縮を行なうことで、従来不鮮明だった輪郭やエッジ部分など、背景との対比が強い画像部分に対し「鮮鋭感のある動画圧縮が可能になった」という。

 また新機能として、量子化行列プリセット設定を搭載した。標準的な設定に加え、自然画、アニメーション、水しぶきなどの複雑な映像など、画像に最適な設定を選択できるという。さらに、GOP構造設定も追加し、GOPの長さをマニュアルで指定できるようになった。

 DVDビデオ、DVD-VRフォーマット、SVCD、DirectShowなどをサポート。PAL形式への出力も対応する。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□関連記事
【2003年6月11日】松下、ソフトMPEGエンコーダブランド「MediaArtist」
-第1弾はVR対応の「MPEG-2 Encoder5」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030611/pana.htm

(2004年6月28日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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