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庵野秀明監督の新作アニメとして注目されているOVA「Re:キューティーハニー」。9月21日からDVDで発売される同シリーズだが、発売前の先行放送としてスカイパーフェクTV! のパーフェクトチョイスでPPV放送が行なわれる。放送スケジュールは第1話が7月24日、第2話が8月28日、第3話が9月25日の予定。
その放送開始前夜祭として23日、東京・秋葉原のアニメ専門映画館「秋葉原オリエンタルコミックシアター」にて、先行上映会「ダイナミックフェスティバル in 秋葉原」が行なわれた。会場には抽選で選ばれた約100名のファンが駆けつけ、ステージでは原作者の永井豪氏、庵野監督、声優の石川英郎氏らがトークショーを行なった。 「Re:キューティーハニー」は、原作の世界観やキャラクタを継承しながらも、従来のテレビシリーズや実写版とは異なる完全な新作。元々は実写版映画の中にアニメパートとして挿入するために企画されたもので、如月ハニーが派遣OLだったりと内容はオリジナリティに富んでいる。全3話のシリーズとなっており、DVDの第1巻は9月21日に発売。以降10月21日、11月21と毎月発売される。
「脚本は読んだけれど、まだ完成したアニメは見ていない」というのは原作者の永井豪氏。何度もリメイクされ、新しいファンを獲得していくハニーというキャラクターについては「歳をとらずに、沢山の人に愛されつづけているうれしいキャラクター。作ってよかったと思っている」という。
ハニーの相手役で良き理解者、しかし隠された一面も持っている新聞記者・早見青児を演じた石川氏は「ハニーという作品を最初に見たのは、深夜の再放送。まだ小さかったので、母親の目を盗んでこっそり見ていた」と話す。感想としては「変身シーンも含めて、すごく興奮したのを覚えている。男なのではっきりいって、そういう作品として見ていた」と振り返る。 庵野監督も「僕は中学1年頃にリアルタイムで本放送を見ていたけれど、石川君と同じように興奮した記憶がある」とのこと。共に、永井作品のファンだという庵野監督と石川氏だが、特に石川氏の思い入れは強く、幻のギャグ漫画「へんちんポコイダー」の大ファンだという。
3月に行なわれた東京国際アニメフェアのイベントで「ぜひアニメ化して欲しい。役も演じたい」と熱いビデオレターを寄せた石川氏だが、なんとその夢が「Re:キューティーハニー」で実現。第1話の中で、へんちんポコイダーが登場するシーンがあり、もちろん石川氏が声も担当したという。石川氏は「ビデオレターを出した3日後に“へんちんポコイダー決まったよ”と言われ、物凄く驚いた」と会場の笑いを誘った。 今回の「Re:キューティーハニー」では、お色気やアクションシーンだけでなく、こうしたギャグシーンも随所に取り入れられている。この点について庵野監督は「永井先生の作品で、ギャグ系のものはあまりアニメ化されていない。なので、今回のRe:キューティーハニーはギャグ要素もふんだんに入れている。永井先生原作のアニメとして、今までにない方向の作品になったと思っている」と語った。
トークショーの後、本編が上映されたが、ポップでキュートな色使いが印象的。アクションも激しく、スピーディー。作画のクオリティも高く、とにかく良く動くアニメだ。また、庵野監督の作品らしく情報量が多く、片時も画面から目が離せないといった印象。できればDVDをコマ送りして隠されたギャグをジックリと探したいところ。もちろんサービスシーンもてんこ盛りで、PPVとはいえ、かなりギリギリのラインを攻めていた。
なお、キューティーハニーを初め、「デビルマン」、「ゲッターロボ」など、過去の作品が続々とリメイクされていることについて永井氏は「これらの作品を作った頃の日本は、経済的に厳しくても、景気が徐々に上向いていた。なので、過去の作品が新たに甦ることで、日本も元気になり、僕の世界も再び動き出しそうな気がしている。そして、あの頃子供だった人は親になっていると思うので、リメイクされた作品を子供と一緒に見てくれると嬉しい」と語った。
(2004年7月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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