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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本ビクター株式会社は、記録媒体に1インチHDDとSDメモリーカードを採用した小型MPEG-2カメラ「GZ-MC200」と「GZ-MC100」を10月中旬に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は、GZ-MC200が14万円前後、GZ-MC100が13万円前後と見られる。愛称は「Everio(エブリオ)」。
MPEG-2動画とJPEG形式の静止画を記録できる小型のHDDカメラ。GZ-MC200とGZ-MC100の違いは本体デザインで、MC200はグリップ可動式の横型、MC100はオーソドックスなDVカメラの縦型スタイルとなっている。録画機能・再生機能・付属品に差異はない。 CF Type IIスロットとSDメモリーカードスロットを搭載し、CF Type IIスロットではMicrodriveやコンパクトフラッシュなどが使用でき、製品には4GBのMicrodriveが付属する。静止画データについては、CFスロットとSDスロットとで移動やコピーが可能となっている。 なお、Microdriveなどの小型HDDについては1GBのものはサポートしておらず、SDメモリーカードは松下製、東芝製、サンディスク製を、コンパクトフラッシュについてはレキサー製、サンディスク製、ハギワラシスコム製が推奨されている。また、MPEG-2動画記録は高速タイプカードのみ使用できる。 録画モードはウルトラファイン(9Mbps、CBR)、ファイン(6Mbps、CBR)、ノーマル(4.5Mbps、VBR)、エコノミー(1.7Mbps、VBR)の4種類。解像度はウルトラファイン/ファイン/ノーマルが720×480ドット、エコノミーのみ352×240ドットとなっている。 音声はドルビーデジタルで記録する。4GB Microdriveでの記録時間は順に、60分、90分、120分、300分。連続録画時間は最大60分。 静止画の最大記録解像度は1,600×1,200ドット。WAV形式によるボイス記録も行なえる。パソコンとはUSB 2.0で接続可能。ストレージクラスに対応し、ドラッグ&ドロップでファイルをパソコンに移動できる。また、静止画のプリント用として、PictBridgeにも対応している。
レンズは焦点距離49~487mmの光学10倍ズーム。開放F値はF1.8~F2.2。CCDは1/3.6型の有効200万画素。画質面では、スーパーハイバンドカメラ回路、RGB処理回路、輝度/カラー/エッジ処理回路からなる「メガブリッド」エンジンを新開発した。
メガブリッドエンジンを通った信号は3次元DNRを適用され、MPEG-2コーデックチップに受け渡される。MPEG-2コーデックも新開発で、エンコーダとデコーダを0.13μmプロセスの15mm角LSIに収めている。 手ブレ補正機能は、ジャイロ検出型の電子式手ブレ補正回路を搭載しており、動画モードのみ利用可能。画角は4:3のスタンダードのみ対応し、16:9のスクイーズはサポートしない。なお、動画撮影中にシームレスに静止画を撮影することはできず、一旦静止画モードに切り替える必要がある。
またHDDの振動対策として、HDDスロットにショックアブソーバー機構を採用した。挿入時はスロットに固定され、蓋を閉めるとフローティング状態になり、振動や衝撃を吸収するという。
液晶モニタは1.8型13万画素。動画の再生は9画面サムネイル表示から選択して行なう。本体にUSB 2.0、S映像/コンポジット出力、ヘッドフォンの各端子を装備。外形寸法は、MC200が74×94×56mm(幅×奥行き×高さ)、MC100が41×71×103mm(同)、重量はそれぞれ285g、245g(共に本体のみ)。 なお、SDメモリーカードにも動画・静止画・音声を記録できる。「動画はHDD、静止画はSDメモリーカード」といった使い分けも可能。付属のバッテリパック「BN-VM200」による連続撮影時間は約1時間5分で、オプションの長時間ベルトホルダーバッテリキット「VU-V840KIT」(20,790円)、「VU-V856KIT」(31,290円)により、それぞれ約5時間25分、約7時間50分の連続撮影が可能となる。なお、VU-V840KIT/VU-V856KITの使用には、DCコード「VC-VBN800」(998円)が別途必要になる。 付属ソフトは、編集ソフト「PowerDirector Express NE」、オーサリングソフト「PowerProducer 2 Gold NE」、再生ソフト「PowerDVD 5 NE」。各ソフトとも、パッケージ版とは若干仕様を変えたカスタム版で、撮影した動画をPowerDirector Express NEで編集し、PowerProducer 2 Gold NEでDVDビデオ化する、といった使い方を想定している。なお、PowerDirectorで編集したファイルは、MC200/MC100本体で再生が可能。 撮影したMPEG-2ファイルは、PowerProducer 2 Gold NEなどを使って、再エンコードせずにDVDビデオが作成できる。なお、PowerProducer 2 Gold NEはSVRT(Smart Video Rendering)機能も搭載しているため、動画を編集した場合でも再エンコードにかかる時間は短いという。
■ HDDカムコーダのシェア10%を目指す
カムコーダーカテゴリー長の北見雅則氏は新製品を「DMC(Digital Movie Camera/Digital MPEG Camera)という、新しいカテゴリ、新市場を創造する製品だ」と説明。さらに、日本だけでなく、シンガポール、オーストラリアのシドニー、ヨーロッパ、ニューヨークなどで、世界同時発表を行なっており、ほぼ世界同時発売を行なうことなどを明らかにした。
また、北見氏は「従来のDVカメラは運動会や結婚式など、ファミリーイベントでのみ活躍する製品だった。しかし、もっと頻繁に、手軽に使えるカムコーダとして提案していきたい」と意気込みを語った。さらに、「カムコーダ市場に一石を投じる存在として、ジャンル全体を盛り上げる役割も担いたい。HDDのカムコーダの中で10%のシェアを目指している」と目標を掲げた。
□ビクターのホームページ http://www.jvc-victor.co.jp/ □ニュースリリース http://www.victor.co.jp/press/2004/gz-mc100.html □製品情報 http://www.victor.co.jp/dvmain/gz-mc100_200/index.html □関連記事 【8月19日】ビクター、4GB HDD内蔵小型MPEG-2カメラ? のティザー広告開始 http://av.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/2004_2.htm#victor (2004年9月14日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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