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やじうまAV Watch 2004年下半期


やじうまWatch(INTERNET Watch)


11月29日

  • 東京駅北口ドームに、幅8mの巨大PSPが出現!
    -巨大ディスプレイに12月発売のゲーム映像を上映

    JR東京駅の丸の内北口ドームに巨大PSPが出現

     株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントのディビジョンカンパニーとして国内向けビジネスを担当する「ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)」は28日、JR東京駅の丸の内北口ドームにPSP(プレイステーション・ポータブル)の巨大模型を設置した。12月3日まで展示される。

     この模型は、「東京ゲームショウ2004で展示されていたもの」(同社)で全長が約8mあり、PSPの液晶画面部には大型液晶がはめ込まれている。そこに、「リッジレーサーズ」や、「みんなのGOLF ポータブル」、「どこでもいっしょ」、「AII将棋」など12月発売予定のほぼ全タイトルのデモ映像に加え、現在放映されているTV CMが映し出されている。

     なお展示最終日となる12月3日は、プレイステーション発売から10周年となる「プレイステーションの日」にあたり、特別映像の記念上映も予定されている。

     「巨大模型の展示を企画して、東京駅に置きたいと考えて交渉したが、実際にこんないい場所に設置できるとは思わなかった」(同社宣伝部)というほど、東京駅の中でもかなり目立つ丸の内北口の改札を出たすぐの場所にあるドーム内に吊り下げられている。

     目立つ場所ではあるが、かなり高い位置にあるので、気づかずにそのまま通り過ぎる人もいたが、ほとんどの人が「デカイ!」とその大きさに驚いていた。また、「あっ、PSPだ!」と大きな画面に映し出される映像に足を止める人も多く、TV CMも開始されPSPの認知度はかなり高まっているようだ。

    改札から出てきた乗客は、突如として現れた巨大PSPに立ち止まり、携帯電話のデジタルカメラで写真に収める人も多かった

    端子部など細部まで、実機をそのまま大きくしたように造形はかなり細かい。ドームのクラシックな様式と最新のPSPが違和感なく調和している



    (C)2004 Sony ComputerEntertainment Inc. All rights reserved.


    □ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
    http://www.playstation.jp/
    □PSPのページ
    http://www.playstation.jp/tgs2004/psp_spec.html
    http://www.jp.playstation.com/psp/index.html
    □関連記事
    【10月26日】SCEJ、PSPの実機を主要駅構内に展示(GAME)
    「どこでもいっしょ」や「リッジレーサーズ」の映像を出展
    http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20041111/psp.htm
    【10月27日】SCEI、「PSP」を20,790円で12月12日に発売決定 -バッテリ駆動時間は4~6時間に決定。重量は280gに
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041027/scei.htm
    【10月14日】SCEIに聞く、PSPのAV機器としての性能とは?
    -メモリースティック デュオのMP3をそのまま再生
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041014/psp.htm
    【9月24日】東京ゲームショウ2004開幕。遊べる「PSP」を多数展示
    -映像コンテンツの展示はなし。リモコンも発売?
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040924/tgs01.htm
    【9月21日】ソニー、次世代プレイステーションにBD-ROM採用
    -PSPの発売日/価格は”後日”。1/4に小型化した新PS2も発表
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040921/scei.htm
    【9月10日】SCEJ、東京ゲームショウ2004で「多数“PSP”を用意」!!(GAME Watch)
    PS2「グランツーリスモ4」、「ワンダと巨像」なども出展
    http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040910/scej.htm
    【7月12日】SCEI、PlayStation MeetingでPSPをお披露目
    -UMDの製造費は250円
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040712/scei.htm
    【5月14日】【E3開幕直前レポート】これは21世紀のウォークマンだ!(GAME Watch)
    新携帯プラットホーム「PSP」の開発を久夛良木社長が発表
    http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030514/psp.htm


    11月15日

  • PSPの映像を実機で見られる駅貼り広告開始
    -新宿駅コンコースの広告スペースを報道陣に公開

    メトロ新宿駅コンコースの広告スペース。4人の警備員に守られ、8台のPSPが展示されている

     株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は15日から、東京・大阪・名古屋の三都市の主要駅構内に、12月12日に発売予定の携型ゲーム機PSP(プレイステーション・ポータブル)の実機展示を開始した。

     駅貼り広告として展示されるもので、「PSPの液晶画面で映像クオリティを実際に体感できる場」(同社)というコンセプトで行なわれており、「写真などでは伝わらない部分を、実機の映像を生で見てもらうために企画」したという。

     展示が開始された15日14時から報道関係者向けに、東京メトロ新宿駅コンコースの広告スペースが公開された。広告スペースには、警備員に守られながら、8台のPSPが並べられ「みんなのGOLF ポータブル」、「どこでもいっしょ」、「リッジレーサーズ」、「ことばのパズル もじぴったん大事典」の4タイトルのムービーをループ再生している。

     なお、すべてのPSPで同じムービーが、時間をずらして再生されている。PSPに直接触ることはできず、ゲームもデモではなくムービーでの公開となったが、ムービーのクオリティは、「ゲームの製品版と同等のレベル」(同社宣伝部)とのことだった。

     取材が許可された時間が14時ごろだったため、PSPの広告を目当てに来た人は少なく、通行者も年配の方が多かった。そこを多数の報道関係者が取り囲んでいたため、「なにをやっているの?」と尋ねる人も多く、「ゲーム機の展示です」と答えると、「どこのメーカーの?」とより突っ込んで聞く人もいた。

     また、「あっ、PSPだ!」と気づいて近づくサラリーマンのグループや、「画面が綺麗!」と関心している女性2人組みなど、実際に見た評価は総じて高いようだった。

    「PSP」自体を知らない人も少なからずいたが、実際に足を止めて画面に見入る通行者も多かった。その意味では、PR効果は高いだろう。なお展示期間中は毎日、通路が閉鎖されてから、PSP本体を抜いて帰るとのこと

    【展示スケジュール】
    ■ 東京地区
    展示場所期間
    JR新宿駅 駅構内北通路11月15日~11月21日
    JR池袋駅 駅構内オレンジロード11月15日~11月21日
    JR東京駅 駅構内南北通路11月15日~11月21日
    JR渋谷駅 北口改札外通路11月17日~11月23日
    東京メトロ新宿駅 新宿地下コンコース11月15日~11月21日
    東京メトロ銀座駅 日比谷線上コンコース11月15日~11月21日
    東京メトロ新橋駅 中央改札外コンコース11月15日~11月21日
    東京メトロ赤坂見附駅 改札外通路11月17日~11月23日
    東京メトロ日本橋駅 銀座線上高島屋連絡通路11月15日~11月21日
    東京メトロ大手町駅 丸ノ内線産経口改札内11月15日~11月21日
    東京メトロ池袋駅 東口連絡通路11月15日~11月21日
    東京メトロ高田馬場駅 西武線連絡通路11月15日~11月21日
    都営線六本木駅 大門方面ホーム11月15日~11月21日
    都営線汐留駅 カレッタ汐留側改札付近11月15日~11月21日
    京急線横浜駅 JR乗換口改札横11月15日~11月21日
    小田急線新宿駅 急行列車ホーム11月15日~11月21日
    ■ 大阪地区
    展示場所期間
    JR大阪駅 桜橋地下通路11月15日~11月21日
    JR天王寺駅 中央コンコース改札内11月15日~11月21日
    近鉄線難波駅 降車ホーム11月19日~11月25日
    近鉄線あべの橋駅 降車ホーム11月19日~11月25日
    南海線難波駅 2階改札内駅長室壁面11月20日~11月26日
    ■ 名古屋地区
    展示場所期間
    名鉄線新名古屋駅 豊橋方ホーム11月16日~11月22日
    近鉄線名古屋駅 正面改札内コンコース11月16日~11月22日


    (C)2004 Sony ComputerEntertainment Inc. All rights reserved.


    □ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
    http://www.playstation.jp/
    □PSPのページ
    http://www.playstation.jp/tgs2004/psp_spec.html
    □関連記事
    【10月26日】SCEJ、PSPの実機を主要駅構内に展示(GAME)
    「どこでもいっしょ」や「リッジレーサーズ」の映像を出展
    http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20041111/psp.htm
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    【10月14日】SCEIに聞く、PSPのAV機器としての性能とは?
    -メモリースティック デュオのMP3をそのまま再生
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041014/psp.htm
    【9月24日】東京ゲームショウ2004開幕。遊べる「PSP」を多数展示
    -映像コンテンツの展示はなし。リモコンも発売?
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040924/tgs01.htm
    【9月21日】ソニー、次世代プレイステーションにBD-ROM採用
    -PSPの発売日/価格は”後日”。1/4に小型化した新PS2も発表
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040921/scei.htm
    【9月10日】SCEJ、東京ゲームショウ2004で「多数“PSP”を用意」!!(GAME Watch)
    PS2「グランツーリスモ4」、「ワンダと巨像」なども出展
    http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040910/scej.htm
    【7月12日】SCEI、PlayStation MeetingでPSPをお披露目
    -UMDの製造費は250円
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040712/scei.htm
    【5月14日】【E3開幕直前レポート】これは21世紀のウォークマンだ!(GAME Watch)
    新携帯プラットホーム「PSP」の開発を久夛良木社長が発表
    http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030514/psp.htm


    11月5日

  • DVD「CASSHERN」発売記念、紀里谷監督が「Q&A LIVE」
    -全米公開が決定。次回作も進行中

    紀里谷和明監督

     HMVジャパン株式会社のHMV渋谷は1日、10月23日に発売したDVD「CASSHERN Ultimate Edition」(品番DA-0452/価格4,935円)の発売を記念して、監督の紀里谷和明監督を招いて「KAZUAKI KIRIYA Q&A LIVE」を開催した。

     今回のイベントは、CASSHERNやそのほかのクリエイター活動について、事前に専用Webサイトを立ち上げて質問を受け付け、紀里谷監督が会場で回答するというスタイル。この形式は紀里谷監督自身の希望によるものだという。

     イベントの観覧は自由とあって、イベントステージには約200人のファンが集まった。また、ドリームワークスSKGにより、「CASSHERN」の全米公開が決定したこともあり、報道陣も多数つめかけた。11月25日のシンガポールを皮切りに、米国、カナダ、英国、ドイツ、韓国、香港など26カ国での公開が予定されている。

     紀里谷監督は15歳の時に単身で渡米しているが、「既に15年以上住んでいる米国で公開されるというのは非常に感慨深い。こうやりたいと思って作ったものは、伝わるものだと思った。(妻の)宇多田ヒカルも米国でやっているので、夫婦の仲にとってもいいことだと思う」と感想を話していた。また、今まで最も影響を与えられた本について聞かれると、ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』を挙げ、その理由を「すごく救われた。宇多田ヒカルに教えてもらった本」と説明した。

     海外での上映が決定したことについて、「作ったときは、海外向けということはまったく考えていなくて、日本の人のために、日本の素材を使って、日本のスタッフでやろうと、こだわって作った。しかし公開直後から、海外からの反響がすごかった」という。

     オリジナル版では上映時間が長くなるため、海外版では紀里谷監督が再編集を行ない、「ただ尺を短くするだけの再編集ではなくて、未公開映像を含めて再編集する。新しい感じにできればと考えている」とのこと。さらにステージ上では、オリコンのDVDチャートで初登場1位と好調なスタートを切ったことが報告されると、会場のファンから拍手が起こった。

     今回DVD化されたことについては、「元々、DVDというのに凄くこだわった作品。何度も何度も見られる作品、所有したい作品を目指した。10年後、20年後、その時にまだDVD規格があれば、見てもらえる作品にしようと、当初から目指していた」と回答。

    CASSHERN Ultimate Edition
    (C)2004「CASSHERN」パートナーズ
    会場には映画で使用された衣装も展示された 多くのファンと報道陣が詰め掛けた

    予定時間を20分延長して、作品に対する思いを熱く語った

     映画の内容について批判もあることについては、「最初は娯楽大作を作るはずだった。ターミネータ2みたいなことをやりたいと思っていた。しかし、たくさんのスタッフが加わって、死に物狂いでやっていくうちに、このままエンターティメントで終わらしていいのかと思い直した。最初は整合性のとれた脚本を作っていたが、途中で解体した」と、当初の予定から大きく変わったと話す。

     また、「もっと歴史に残るような作品にしなくてはいけないと、すごく思った。2001年宇宙の旅など、そういう方向にしたくなった。そのため出来上がった作品は、エンターティメントではないとか、わかりにくいとか、多くの批判を受けた。しかし何回も見てわかる作品になり、今回DVDになったことで、最初はわからなかったが、今わかるという人がたくさんいる。本当に歴史に残るものにこだわった。感覚としてはわかってほしい」と、作品への思いを熱く語った。

     今回映画を監督をした感想について聞かれると、「今まで、肩書きに対して無頓着だったが、今回、映画監督やってみて、初めてしっくりきた。願わくば、これからもずっと、映画をやっていきたい」と、非常に映画監督業を気に入っているようだ。

     また、原作ファンが最も気になる、フレンダーがなぜ普通の犬になったのかという質問には「相当悩んだ。最初はやるつもりだった。しかし、表面的なことではなく根本にある、悪にも理由があるというところに、フォーカスしたときに、削らざるをえなかった。犬をモーションキャプチャしたり、CGを使ったりして、すごくやりたかったが、それをすれば、この映画は今だにできていないだろう」と苦渋の選択だったと回答。

     「自分自身でも悩んだが、押井守さんはそれで正解だといってくれた」とのこと。なお、気になる次回作にはついても「すでに進んでいるが、詳細はいえない」とのことで、確実に進んでいるようだ。


    □HMVのホームページ
    http://www.hmv.co.jp/
    □イベント専用サイト
    http://www.hmv-casshern.com/
    □関連記事
    【10月26日】【DVD】実写になった“キャシャーン”「CASSHERN Ultimate Edition」
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041026/buyd151.htm
    【10月26日】HMV、DVD「CASSHERN」発売記念イベントを開催
    -ファンからの紀里谷監督への質問をメールで募集
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041026/hmv.htm
    【10月25日】松竹、DVD「CASSHERN」の取扱説明書に誤記
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041025/shv.htm
    【9月27日】松竹、DVD「CASSHERN」の仕様を変更
    -価格据え置きで3枚組みの「Ultimate Edition」に
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040927/shv.htm
    【8月2日】松竹、DVD「CASSHERN」を10月23日に発売
    -音声はドルデジEX、DTS-ESなどで収録
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040802/shv.htm


    10月26日

  • 「携帯でビデオ」が12月発売。キャンペーンガールが編集部に

    キャンペーンガールの伊藤由貴子さんと折原みかさんが「携帯でビデオ」の魅力をアピール

     三菱樹脂株式会社、ソリッドアライアンス、メディアリング、コネクトテクノロジーズは、テレビやビデオデッキなどと接続し、携帯で閲覧可能な動画をSDカードに簡単に録画できるビデオレコーダー「携帯でビデオ」を12月3日に発売する。

     「携帯でビデオ」は、クフ王のピラミッドの1/2,000サイズというピラミッド型のデザインが特徴のSD/miniSDビデオレコーダ。当初6月に発売予定としながら発売が延期されていたが、12月に発売される運びとなった。

     12月の発売を記念して、26日には、「携帯でビデオ」のPRのため、同製品のキャンペーンガール、折原みかさん、伊藤由貴子さんの2人が編集部を訪問。「携帯でビデオ」の画質の良さや、使いやすさをアピールした。


    編集部員に使い方を指導 携帯でビデオ。左側にSDスロットを装備 入力端子はコンポジットビデオと、アナログ音声

    □三菱樹脂のホームページ
    http://www.mpi.co.jp/
    □関連記事
    【4月22日】ソリッドアライアンス、ピラミッド型SDビデオレコーダ
    -MPEG-4形式で録画。携帯電話でビデオ視聴が可能に
    http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040422/solid.htm


    8月25日

  • あのボーズが、ジャンプもできる車用サスペンションを開発
      「動物の筋肉を手に入れた」自動車の革命!?

    下がボーズ・サスペンションを搭載した試作車。ヘッドライトの軌跡を見ると、ボディの振動が少ないことがわかる

     ボーズ株式会社ボーズインターナショナル株式会社は25日、リニア電磁モーターを内蔵し、自動車の姿勢をアクティブに制御できる「ボーズ・サスペンション システム」を日米同時に発表した。5年後の市販車への搭載(OEM供給)を目指している。

     ボーズは音響機器メーカーとして知られているが、ほかにもスイッチング・アンプや原子力発電の燃料棒制御、ジェットエンジン発電の電力制御、常温核融合に関する技術など、様々な分野で納入実績を持っている。また、同社の会長であるアマー・G・ボーズ博士は、数学や物理学者の顔も持っており、'80年代からサスペンションの研究を行なってきたという。

     発表されたサスペンションは、スプリングや油圧の組み合わせで衝撃を吸収する従来のパッシブ型サスペンションとは異なり、リニア電磁モーターとパワーアンプ、制御用のCPUで構成され、路面の状況を随時チェック。モーターが電気的に自ら伸び縮みすることで路面からの振動を打ち消すというもの。カーブでも車体がロールしないなど、運動性能と快適な乗り心地を両立したという。

    パワーアンプやセンサー、リニア電磁モーターなどで構成されている 前輪に取り付けたところ 各部の名称

     サスペンション内部に、コイルと磁石を搭載したリニア電磁モーターを装備。コイルに電流が流れるとモーターが伸び縮みして、車輪と車体の間隔が変化するという仕組み。サスペンションは四輪それぞれに装着され、CPUを内蔵した1台の制御用ユニットによりコントロールされる。

     制御ユニットはボーズ博士が基礎を築いた数学的制御アルゴリズムがソフトウェアとしてインストールされており、車体各所に設置されたセンサーからの入力信号をもとに制御コマンドを生成。電磁モーターを駆動するパワーアンプへと送信する。

    各サスペンションの動きは制御ユニットでコントロールする 取り付けたところ

     同サスペンションを搭載した試作車は1台しか存在せず、現在はアメリカにあるため、発表会では映像のみが紹介された。車種はトヨタ・セルシオの北米仕様、レクサス・LS400。標準サスペンションとボーズ・サスペンションを搭載した車が同条件の悪路やカーブを走行した。

    サンプル動画
    (WMV形式/約2.53MB)
    コーナリング比較
    (WMV形式/約2.98MB)
    悪路でも振動が少ない
    (WMV形式/約5.78MB)
    デモ走行の全体

    (WMV形式/約3.66MB)
    サスペンションがアクティブに振動を吸収しているのがわかる
    (WMV形式/約3.5MB)
    車内に設置したカメラの映像。振動が少ないため、ドライバーは運転技術が向上したように感じるという

    比較写真。左がノーマルで、右がボーズ・サスペンションを搭載した試作車 カーブでも車体がロールしていないのがわかる

     試作車は、ポールの間を縫うように走行しても、車体がまったく傾かず、地面と平行を保つ。カーブでも車体はロールせず、悪路でもサスペンションが最適な伸縮を行ない、ボディはほとんど揺れていない。さらに、通常機能ではないが、「アクティブサスペンションとしての潜在能力を示すデモ」として、前輪のサスペンションを瞬間的に伸ばし、蛙のようにジャンプして障害物を飛び越えるというデモも行なわれ、記者席から驚きの声が上がった。

    標準のサスペンションを搭載した車は、前後左右にボディが揺れている

    試作車のボディはほとんど揺れない

    前輪のサスペンションを意図的に動かし、障害物をジャンプして飛び越える。真ん中の写真のサスペンションの伸びに注目してほしい。ほかにも、前輪のサスペンションを縮め、後輪を伸ばして車を“お辞儀”させるデモも上映された

    佐倉住嘉社長

     ボーズの佐倉住嘉社長はこのサスペンションを「動物の筋肉」と表現。「イメージ的には近年研究が進んでいる人間型ロボットの足に似ているが、時速何百kmというスピード下で、数tの重さを支えられるように作られている」と説明。

     さらに、「運動性能を追求すると乗り心地が悪くなり、乗り心地を追求すると運動性能が落ちるという二律背反の常識を覆す革命的なもの」と発言。「ボーズ博士が'80年から取り組み、5年間の数学的検証の後、電磁的な方法で理想のサスペンションを実現できると結論付けた。それから19年、CPUの進化も手伝い、こうして発表できるレベルまで到達した」とし、研究開発に24年を費やしたことも明らかにした。

     試作システムの消費電力は750W(1馬力)で、標準的な車載エアコンの3分の1程度。リニア電磁モーターを駆動するパワーアンプは、サスペンションが伸びた状態から戻る際にジェネレーターとしてパワーを発生し、アンプ経由で電力を送り返すため、消費電力を抑えられるという。

     車両への取り付けは、フロント、リア共に従来のサスペンション・モジュールと置き換えるだけで装着が可能。佐倉社長は今後の展開について「完全に振動やロールを無くした方が良いのか、ある程度残したほうがいいのか、調節は自由にできるのでそのあたりを詰めていきたい。しかし、どのような設定が最適なのか、ほかにも耐久性や高速走行性能など、今後の開発には車メーカーとの協力が必要と考えている」とした。


    □ボーズのホームページ
    (8月25日現在、この技術に関する情報は掲載されていない)
    http://www.bose.co.jp/


    8月19日

  • ビクター、4GB HDD内蔵小型MPEG-2カメラ? のティザー広告開始

     ビクターのサイトのトップページで、新製品のティザー広告が開始された。発表日までのカウントダウンも表示されている。

     現在明らかになっている情報は非常に少なく、キーワードとして「A new look.」、「A new style.」の2つと、仕様として「4GB」、「MPEG-2」の2つ、さらに9月14日発表であることのみが明らかにされている。

     筐体デザインもはっきりとは見えないようになっているが、手のひらに収まるサイズであることが伺える。

     これらのことから、1インチ4GB HDDを使用した小型のMPEG-2カメラであると推測される。


    □ビクターのホームページ
    http://www.victor.co.jp/


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    [Reported by AV Watch編集部]



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