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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社東芝は、「メタブレイン」と呼ぶテレビ用統合エンジンを搭載した37/32V型液晶テレビ「face」の新モデル4製品を11月上旬発売する。価格はオープンプライス。 上位シリーズの「LZ-150シリーズ」は、ネットワーク経由のハイビジョン伝送機能を搭載し、LAN内のHDDにデジタル放送を直接録画できるのが特徴。37V型の「37LZ150」と32V型「32LZ150」の2モデルが用意され、店頭予想価格は37V型が63万円前後、32V型が50万円前後。
LZ-100シリーズはハイビジョンネットワーク機能とSDメモリーカードへの地上アナログ放送のMPEG-4録画機能を省いたモデルとなっている。37V型の「37LZ100」と32V型「32LZ100」の2モデルが用意され、店頭予想価格は37V型が58万円前後、32V型が45万円前後。 ともに、地上/BS/110度CSデジタル放送に対応した液晶テレビで、メタブレインと呼ばれるデジタルテレビ専用エンジンを搭載。新GUI「faceネット」や、画質エンジンの改善などが図られている。全モデル、パネルはシャープ製で、解像度は1,366×768ドット。 メタブレインは、64bitのメインCPUを搭載し、グラフィックエンジンやMPEGデコーダを内蔵。さらに、スケーリングや高画質処理回路、USBインターフェイス回路、MPEG-2エンコーダ/MPEG-4コーデック、64bit CPU搭載のハイビジョンLANユニット(LZ-150シリーズのみ)などから構成される。
・デジタルハイビジョンネットワーク機能
「LZ-150シリーズ」のみに搭載するハイビジョンLANユニットは、高速暗号処理エンジンとネットワークプロセッサを内蔵した64bit CPUと2系統のEthernet端子から構成される。最大の特徴はfaceと同一ネットワーク上のLAN HDDに接続して、地上/BSデジタル放送のハイビジョン映像(MPEG-2 TS)をそのまま記録できること。 faceのデジタルチューナのハイビジョン映像を暗号化し、100BASE-TXのネットワークに接続したLAN HDDに転送して録画する。また、画質レートを変換した長時間録画も行なえ、記録モードはMPEG-2 TSのHD/SDモードに加え、XP/SP/LPの計5モードが用意される。 2つのEthernet端子を備え、そのうち1系統はLAN HDD接続専用端子となっており、ネットワークのトラフィックに依存せず、ハイビジョン録画が行なえる。
なお、録画したデータは独自の暗号化が施されているため、録画を行なったface以外の機器では再生できない。パソコンのHDDにも同様にデジタル放送が録画できるが、パソコンからは再生できず、faceからの再生のみの対応となる。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XPで、Windowsの共有機能を利用するという。LAN HDDやPCへの録画の場合は追いかけ再生が行なえず、録画番組のムーブにも対応しない。 しかし、将来的にはDTCP over IPにアップデート対応する見込み。これによりLAN HDDやPCに記録したデジタル放送の映像をDTCP over IP対応の端末やPCからストリーミング視聴できるようになるという。その場合でも帯域や端末/PC側の再生デコード能力の限界もあるため、MPEG-2 TSのHDモードの視聴はできない。現在DTCP over IPの動作仕様などの策定を進めており、LZ-150シリーズでの対応は来年になるという。 対応するLAN HDDについては、「基本的に100BASE-TX以上のEthernetに対応したものであれば利用できる」とのことで、同社ホームページなどで動作確認製品についての情報を公開する予定。LAN HDDは最大8台まで増設可能。 また、アナログ放送のLAN HDD/PCへの録画も行なえる。初期状態では暗号化が施されるが、暗号化をOFFとすることで、LAN HDDやPCに録画したアナログ放送番組をPCで試聴できる。LAN HDDに録画した番組をLZ-150シリーズで試聴することも可能となっている。メール機能やインターネット機能も搭載し、携帯電話やeメール経由の録画予約も行なえる。
・新高画質回路
メタブレインの採用により、高画質化機能も強化した。従来より採用されていた複数のフレーム画像で中間階調を表現する“魔方陣アルゴリズム”も“次世代魔方陣アルゴリズム”にアップデートされた。 映像の明るさを1画素ごとに解析し、画素数分の映像からフレームごとに明るさの分布を検出。その測定結果に基づきカンマカーブを変化させることで、黒の階調表現を向上させた“ヒストグラム・ダイナミックガンマ”を新たに搭載。従来は黒に引きすられて、表現できなかったような明暗差などの表現能力が大幅に向上しているという。 色作りの面では、“記憶色”を基調とした色再現を目指し、気になる色を選択して、その色を好みの色に変える「カラーパレットコントロール」や、各6色の色合い/濃さを±30段階で調節する「ベースカラー調整」なども搭載している。 ・新GUI「faceネット」
新GUIの「faceネット」は、ネットワーク上のLAN HDDなどとの連携が可能となっている(LZ-150シリーズ)。また、登録ジャンルやキーワードで好みの番組を表示する「お好み番組」機能や、JPEG静止画サムネイル表示機能などを搭載した。 電子番組表(EPG)はデジタル放送用EPGに加え、地上アナログ放送用にインターネット経由で利用するDEPGを採用している。EPGの表示面積も従来の約1.5倍とし、6チャンネル5時間表示(従来は3チャンネル4時間表示)も可能とした。 またテレビとインターネットを同時に利用する「ネット・ダブルウィンドウ」も搭載している。リモコンも地上デジタル/BSデジタルをシームレスに扱える新デザインに一新。通常の十字キーの外側に、LAN HDD/ハイビジョンHDDレコーダ操作用の高速カーソルボタンを装備している。 RDシリーズとの連携機能「テレビdeナビ」も搭載し、LAN接続されたRDシリーズの録画予約が行なえる。対応機種はRD-XS24/XS31/XS34/XS40/XS41/XS43/XS53と、RD-X3/X4/X5。パソコンでネットワーク経由で録画予約を行なう「ネットdeナビ」にも対応する。 i.LINK端子も備えており、同社製テレビ専用のHDDレコーダ「THD-16A1」を接続した場合は、従来どおり追いかけ再生やムーブも行なえる。
上位モデルの「LZ-150シリーズ」のみHDMI端子と、SDメモリーカードスロットを搭載し、地上アナログ放送のMPEG-4録画が行なえる。
また、BSアナログチューナ搭載の20V型液晶テレビ「20LB20」を11月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13万円前後の見込み。 アスペクト比4:3の液晶テレビ。パネル解像度は640×480ドットで、視野角は上下左右170度、輝度は500cd/m2。 チューナはBSアナログ/地上アナログ放送に対応。3次元Y/C分離回路も搭載している。映像入力端子はD1×1、S映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2。オーディオ出力やヘッドフォン出力も装備する。 スピーカー出力は2.5W×2ch。外形寸法は48.4×25.5×50.1mm(幅×奥行き×高さ/スタンド含む)、重量は8kg(スタンド含む)。 □東芝のホームページ (2004年9月28日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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