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ソニー、7ch同時録画対応レコーダ「VAIO type X」
-HDD容量1TB。デジタル放送録画ユニットも発売


type Xとデジタルチューナユニット

11月20日より順次発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:バイオカタログセンター
     Tel.03-5454-0700


 ソニーは、PCベースのHDDレコーダ「VAIO type X(VGX-X90P)」を11月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は52万円前後の見込み。

 また併せて、type X用のDVI出力搭載地上/BS/110度CSデジタルデジタルチューナユニット「VGP-DTU1」も12月11日より発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後の見込み。

 VAIO typexは、5月のVAIO新製品発表会で発表されたPCベースのHDDレコーダ。7系統の地上アナログチューナを搭載し、7番組の同時録画が行なえるほか、i.LINK接続した地上/BSデジタルチューナからのデジタル放送録画にも対応する。

 パソコンとしてのスペックは、Pentium 4 560(3.60GHz)、メモリ 1GB(DDR Dual Channnel 533MHz)、HDDはシリアルATAの1TB(250GB×4)で、500GBをPC用に、500GBを録画用領域として利用する。DVDドライブはDVD+R DL対応のスーパーマルチドライブ。OSはWindows XP Professional。

前面にDVDドライブを装備 D出力やi.LINK入力を装備する リモコン
X3ビデオサーバー

 多チャンネルの同時録画は、3系統のテレビチューナを搭載した「X3ビデオサーバー」と呼ばれる録画ユニットを2基搭載することで実現している。X3ビデオサーバーは、新開発のネットワークビデオサーバーで、PC部に依存せず自律的に動作するのが特徴。そのため、パソコンを立ち上げずに録画を実行することができる。

 X3ビデオサーバーには、3系統のテレビチューナにゴーストリデューサや3次元Y/C分離回路も装備。MPEGエンコーダにはViXS製の「XCODE2」を採用した。XCODE2の採用理由については、「低ビットレート録画時の画質が良いため」としている。


2段構成のカードをはがすとエンコーダが現れる エンコーダはViXS製のXCODE2 チューナ入力はtype X内部で6分配される

タイムマシンビュー

 また、PC部には1系統のテレビキャプチャカードを搭載しており、PCを立ち上げていれば、X3ビデオサーバーの6チャンネルとあわせて、最大7チャンネルの録画が行なえる。録画した番組は、録画時間/チャンネル順にならべて一覧できる「タイムマシン・ビュー」からアクセスでき、録画番組の視聴が行なえる。録画予約設定は曜日や時間帯でまとめて予約し、曜日ごとに録画するチャンネルや録画時間を設定すると、毎週同パターンに従って録画予約が行なわれる。

 ビットレートは、高画質(8Mbps)/標準(4Mbps)/長時間(2.5Mbps)/長時間2(1.25Mbps)が用意される。6チャンネルの同時録画時で長時間モードで録画した場合、最大400時間の録画が行なえ、1日あたり12時間録画設定とした場合は5.5日間の録画が可能。HDD内容量が一杯になると、コンテンツは古い順に自動削除され、つねに最新の番組がHDDに録画される。自動消去したくないコンテンツのロック機能も搭載している。録画した番組をDVDに書き出すこともできるが、その場合はVAIOの起動が必要となる。

録画パターン設定画面 録画設定画面

 type X内には、Gigabit Ethernetを2ポート、100Base-TXを3ポート持ったスイッチングハブを内蔵。そのハブにX3ビデオサーバーが100Base-TXで接続され、PC部とハブがGigabit Ethernetで接続されている。

 また、「DLNA(Digital Living Network Alliance)」の規格に準拠しており、対応機器間でのネットワーク配信機能も搭載している。DLNAの規格に準拠した機器であれば、ルームリンクなどのソニー製品や、他社製のPCやAV機器などと接続可能。1系統あたり最大1ストリーム(8Mbps)/2ストリーム(4Mbps)をPCを立ち上げることなく、映像配信できる。

 チューナ入力は1系統で、内部で6系統に分配している。さらに、3系統のi.LINK端子(2系統はTS)を搭載し、専用のデジタルチューナユニット「VGP-DTU1」と接続することでMPEG-2 TSのデジタル放送をそのまま録画できる。コピーワンス番組の録画が可能で、ネバーコピーの番組録画はできない。基本的にはVAIO type Rのデジタル放送録画機能と同様で、Type XをD-VHSエミュレーションで動作させる。ムーブには対応しない。他社製のデジタルチューナでも録画可能だがVGP-DTU1を利用することで、VAIO用ソフトとの連携が可能となる。

 映像出力端子としてD4映像出力を装備し、テレビ出力が可能なほか、D4対応テレビをWindowsのマルチモニタとして利用できる。デインタレース回路は独自のソフトウェアフィルタ「Motion Reality LE」により高画質化を図っている。

 D4以外の出力は、DVI-I、S映像、コンポジット、ステレオ音声出力、アナログ5.1ch出力、光デジタルオーディオ出力、入力端子はS映像、コンポジット、ステレオ音声入力を各2系統などを装備する。キーボードやマウスは2.4GHz対のデジタル赤外線通信によるワイヤレスマウス/キーボードを採用している。

 消費電力は約260W(最大590W)。PCオフでのビデオサーバー利用時は約105W。外形寸法は465×160×430mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約19.5kg。

 なお、同社の直販サイト「ソニースタイル」専用モデル「VGX-X90PS」も用意され、HDDを最大400GB×4台の1.6TBにしたり、X3ビデオサーバーを1台にするといったカスタマイズが可能。価格は353,800円からとなっている。

VGP-DTU1

 12月11日より発売するデジタルチューナユニット「VGP-DTU1」は、地上デジタル/BS/CS110度デジタルチューナを搭載し、VAIO type Xとの連携機能を搭載している。

 HDCP対応のDVI出力、D4出力、S映像出力、コンポジット映像出力、光デジタル音声出力、USB 2.0×2、100BASE-TX Ethernetなどを搭載。2系統のi.LINK端子も装備する。

 また、DVI入力やS映像、コンポジット、アナログ音声入力も備えている。外形寸法は100×210×260.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。


前面にB-CASカードスロットを装備 背面。DVI入出力やデジタルチューナ端子などを搭載する リモコン

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200410/10-1005/
□「type X」の製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-X90P/
□「VGP-DTU1」の製品情報
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=19390
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-1TB HDD搭載のPCベースのレコーダ「type X」を年内投入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040510/sony3.htm

(2004年10月5日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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