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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社アドテックは、韓国MPIO(エムピオ)のポータブルシリコンオーディオプレーヤー2機種を発売する。発売日はラジカセ風のデザインを採用した「AD-FG100」が10月23日、宝石をイメージしたデザインの「AD-FL300」が10月16日。価格はいずれもオープンプライス。各モデルの仕様と店頭予想価格は下表の通り。
■ AD-FG100
ラジカセをデザインコンセプトにしたシリコンオーディオプレーヤー。外形寸法は82×28.5×31mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は40.5g。スピーカーなどは搭載しておらず、ラジカセのスピーカーに当たる部分に再生/停止ボタンや、早送り/巻戻しボタンを配置。向かって右側のボタンの外周はダイヤル式になっており、音量調節も行なえる。 再生可能な音声フォーマットはMP3/WMAで、WMAのDRMにも対応。ビットレートはMP3が8~320kbps、WMAが32~192kbps(VBR対応)をサポート。ID3タグ表示にも対応し、漢字やカナを含む日本語や、英語、韓国語、中国語など55カ国語の表示が可能となっている。 MP3エンコーダも内蔵しており、光デジタル/アナログ兼用の入力端子を1系統装備。CDプレーヤーなどとデジタル接続することで、高音質でMP3録音できるという。また、マイクも内蔵しており、ボイスレコーダとしても利用可能。さらに、FMチューナも備え、FMラジオの録音にも対応する。なお、音質はサンプリング周波数、ビットレートなどが細かく設定でき、音声感知(VOR)機能や、入力レベル調整なども利用できる。 録音は32KHz(48~320kbps)/44.1KHz(48~128kbps)をサポート。なお、ボイスレコーディング時は同じサンプリング周波数とビットレートでモノラルとなる。
ブルーとオレンジの2色表示が可能な有機ELディスプレイを採用。周囲の明るさを感知する「ヒューマンアイセンサー」を内蔵しており、環境に応じてディスプレイ表示の明るさを自動的に調整する。
音質面ではPhilipsのサウンドエフェクトを備え、「Pure」、「Studio」、「Concert」、「Groove」、「Dynamic Bass」の5種類から選択可能。また、イコライザも「POP」、「ROCK」、「JAZZ」、「CLASSIC」、「VOCAL」のプリセットのほか、ユーザーによるカスタマイズもサポートする。 PCとの接続はUSB 2.0で、USBケーブルも付属。ストレージクラスに対応し、専用ソフトなどを使わずに楽曲の転送が可能。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 9/OS X。ファームウェアのアップデートもサポートするが、Mac OSでのアップデートには対応していない。
電源は単3アルカリ電池1本を使用。連続再生時間は約43時間。イヤフォンやネックストラップ、キャリングケースなども付属する。
■ AD-FL300
「ファッション・デジタル」をコンセプトにしたというMP3/WMAプレーヤー。外形寸法は50×30×12.8mm(縦×横×厚さ)、充電池を含む重量は28gと小型・軽量な筐体を採用。「音楽プレーヤーと意識せずに身に付けられる製品を目指した」(同社)としており、カラーリングはルビーをイメージした「レッド」、サファイアの「ブルー」、アメジストの「バイオレット」を用意する。ただし、1GBモデルはブルーのみ。
筐体はクロームメッキを施したアルミニウム製で、フロントパネルの色合いは見る角度によって変わる。再生可能なフォーマットはMP3/WMAでWMA DRMをサポート。再生対応ビットレートなどはFG100と同じ。マイクも内蔵し、WAVE(ADPCM)形式での録音も可能になっている。
通常のネックストラップに加え、ネックストラップ型のイヤフォンを同梱。イヤフォンコードを使ってペンダントのように首から下げて使用できる。時計機能も内蔵しており、アラームにも対応。設定した時間に自動起動し、音楽を再生できる。 ディスプレイ部は2行表示が可能な液晶を採用。ID3タグの表示もサポートし、日本語、英語、韓国語など55カ国語の表示が可能。PCとの接続はUSB 1.1経由で、ストレージクラスに対応。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS X。 電源は内蔵のリチウムポリマー充電池を使用。充電はUSB経由で行ない、2時間の充電で最長10時間の連続再生が可能。FG100と同じく、Philipsのサウンドエフェクトも搭載している。
■ 年内にHDDプレーヤー2機種を投入
MPIOのCEO兼社長のJK・ウー氏は「MP3プレーヤーが日本に本格的に紹介されたのは2001年頃だが、MPIOは極めて初期の段階から積極的に製品を投入し、市場の拡大に貢献してきた。フラッシュメモリ型プレーヤーでは、現在世界シェア17%(第3位)、米国では18.4%(第2位)を獲得している」と語り、デジタルオーディオプレーヤーのリーディングカンパニーであることをアピール。
さらに「日本市場におけるデジタルオーディオプレーヤーは、一部のマニア層だけのものだった状態から、一般層へ広がる転換期を迎えている」と分析。「このチャンスに、アドテックと協力して新機種の投入や販売チャンネルの拡大を行なっていきたい」と戦略を語った。
具体的な戦略については、アドテックの二宮浩取締役が解説。同氏は日本におけるデジタルオーディオプレーヤーの市場規模を「2004年に140万台、2006年までに280万台に達し、MDの市場規模を上回る」と予測。 「これに合わせてMPIOブランドの新製品を積極的に投入していく」とし、2004年中にHDDプレーヤー2モデルと、フラッシュメモリ型プレーヤー1機種の計3機種を投入する計画を明らかにした。 1インチHDDを採用した「HD200」の容量は5GBで、1.8インチHDDを採用した「HD300」は20GBと40GBの2モデルを用意。どちらもMP3/WMA(DRM)/Ogg Vorbisの再生に対応し、録音も可能なFMチューナを搭載。USB 2.0インターフェイスを装備する。
HD200は8行表示が可能なバックライト付き液晶を採用。HD300は8行、4階調グレーのワイド液晶を搭載している。タッチパッド式のコントローラを前面に配置。軽く触れるだけで、早送りや巻戻しの速度を直感的に操作できるという。また、JPEG静止画などを表示できるカラー液晶搭載モデルも予定しているとのこと。 FY400はフラッシュメモリ型のオーディオプレーヤー。MP3/WMAをサポートし、USB 2.0に対応。4行表示が可能なワイド液晶ディスプレイは黄色のバックライトを装備。5方向キーとボリュームダイヤルを備え、FMチューナも内蔵している。電源は単4電池1本で20時間の再生が可能。
なお、10月に販売される新製品から、販売チャンネルが拡大する。具体的には、従来から販売を行なっていた東京周辺の量販店(ビッグカメラ/ヨドバシカメラ/さくらや/Sofmap)に加え、2004年中にヤマダ、コジマ、ノジマ、ベスト電器などを通じて全国販売を開始。2005年にはオンラインショッピングモールでの販売も行なう。また、音楽配信事業者との連携なども検討しているという。
修理などのサポート面は、従来は韓国に送って行なっていたが、千葉に修理センターを開設。1カ月程度かかっていた所要時間が、1週間から10日程度で修理できるようになるという。ほかにも、専用サイトの開設や、FL300を対象とした直販サイトでの無料ネーム刻印サービスなども開始する。
二宮氏は日本における今後の展開について「2004年上半期現在、フラッシュメモリ型では5%のシェアだが、これを2004年上半期までに22%に伸ばしたい。また、デジタルオーディオプレーヤー全体のシェアについても、現在の1%から、2004年上半期で7%を獲得したい」と目標を掲げた。
□アドテックのホームページ
(2004年10月15日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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