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【WPC EXPO 2004 会場レポート2】
ピクセラが6ch同時録画ユニットや、W録画PCIカードなどを展示


会期:10月20日~23日

会場:東京ビッグサイト 東ホール/会議棟

入場料:2,000円(事前登録は無料)


 アジア最大規模のデジタル総合展「WPC EXPO 2004」が20日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は23日までで、入場料は2,000円(事前登録で無料)。


■ ピクセラは6番組録画ユニットや新キャプチャカードを展示

RecALL

 ピクセラは、6番組の同時録画が可能なテレビキャプチャユニット「RecALL」を参考出品。パソコンと接続して、最大6チャンネルの同時録画が行なえる。HDDは内蔵せず、パソコンのHDDに録画する。

 複数チャンネルの同時プレビューにも対応できる。コンセプトモデルとしての出展で、具体的な発売時期や価格は未定だが、「開発は進めている。特にデザインはAVシステムの新しい形ということで、こだわっているので、これに近い形で製品化したい」と話していた。

 RecALLのマルチチャンネル録画/再生機能は、新開発のドライバソフト「Rascal」により実現しているという。独自のRascal SDKを新開発し、複数キャプチャカードの個別制御に対応している。

 Rascalは今後の同社製のキャプチャカード製品で共通のドライバとして展開。Rascal SDKは、同社製キャプチャカードを採用するPCメーカーなどにも提供する。同SDKに独自GUIを乗せるだけで、キャプチャカードの機能が利用できる。


独特のデザインを採用 RecALLの解説 キャプチャカード用のRascal SDK

Redtail

 また、1枚のPCIキャプチャカードで、マルチチャンネル録画が可能なテレビキャプチャカードも参考展示。コードネームは「Redtail」。

 日立製の地上アナログチューナを2系統装備し、VAIO type.Xでも採用されているViXS製のマルチストリーム録画対応MPEGエンコーダ「Xcode II」を搭載したテレビキャプチャカード。1枚のキャプチャカードで2系統の同時録画が行なえるのが特徴。

 各アンテナ入力ごとに、パイオニア製のビデオデコーダチップ「V-Dec II」を備え、高精細なAD変換が行なえるという。Redtailは当初OEM向けの販売を予定しており、搭載PCの発売は「来年に入ってから」とのこと。リテール向けの販売も検討しているが、価格は未定。ただし、「ハードウェアエンコーダ搭載のキャプチャカードを2枚買うよりはだいぶ安くなる」という。


エンコーダにXcode IIを採用 Redtailの解説

 また、リモコン操作が可能なテレビキャプチャカード「PIX-MPTV/L2W-R」も展示されている。こちらは11月下旬よりリテール向けの販売を予定しており、価格はオープンプライス。

 LowProfile PCIに対応。3次元Y/CやGRTなどの高画質化機能も搭載する。リモコンで全ての操作が行なえるソフトウェア「Station AV」で、録画予約や再生などの各種操作が行なえる。既に国内大手メーカーPCでの採用事例もあるという。

PIX-MPTV/L2W-R リモコンで全ての操作が可能

ワイヤレスデジタルメディアアダプター

 PC上のメディアファイルをネットワーク経由でテレビに出力できる「ワイヤレスデジタルメディアアダプター」も参考出展されている。

 Ethernet、IEEE 802.11g無線LAN経由で、パソコン内のMPEG動画やMP3音楽などにアクセスし、テレビやオーディオ機器などに出力できる製品。UPnP AV1.0に準拠し、対応製品と連携してメディアファイルの再生が行なえる。DLNAへの対応については未定という。

 PC上のメディアファイルのほか、ローカルネットワーク上のLAN HDD(NAS)のファイル再生にも対応する。また、SDメモリーカードスロットも搭載し、デジカメ画像の再生などが行なえるという。発売時期や価格については未定。



■ DIGAと連携できるSTBなどのホームネットワーク製品が展示

 松下電器産業のブースでは、ネットワーク配信に対応したDIGA「DMR-E500H」と連携可能なセットトップボックス「ブロードナウ ミニ」を展示している。

 ブロードバンド回線を利用したコンテンツ配信向けのセットトップボックスだが、DIGAのHDD上の録画番組にアクセスし、ストリーム再生できるのが特徴。コンテンツ配信業者向けの販売を予定している。

ブロードナウ ミニ DIGA上のコンテンツ再生に対応

シャープのネットワークメディアプレーヤー

 シャープのブースでは、DLNAに対応したネットワークメディアプレーヤーを参考展示している。2005年の発売を予定しており、本体デザインも製品化を見越したものという。価格は未定だが、「各社の同等製品の価格を考えれば、3万円を切りたい」としている。

 UPnP AVやDLNAの標準設計ガイドラインに準拠し、同社のAVセンターPC「PC-TX26GS/TX26G」をはじめ、UPnP AV対応のPCやHDDレコーダ上のメディアファイルの再生が行なえる。EthernetとIEEE 802.11a/b/gの無線LANに対応予定。

 対応するファイル形式はMPEG-2/MP3/JPEGなど。MPEG-4やWMVについては、「DLNAガイドラインで必須となっていないので、対応しない予定」という。背面にはコンポジット出力、アナログ音声出力に加え、D端子も備えている。

前面 D端子も装備する


■ その他

シャープのブースでは、15日に発表した4GB HDD搭載の新Zaurusを展示。MPEG-4プレーヤーとしても利用可能で320×240ドット/700kbps/15fpsまでのMPEG-4に対応する HPのDVDプレーヤー/2.1chスピーカー一体型 DLPプロジェクタ「ep9012」。左右のスピーカーは各2個のユニットを前方/後方に向かって設置しているため、広指向性を実現。設置場所は視聴位置の前でも後ろでも問題なく楽しむことができるという。なお、サブウーファ、DVDプレーヤーを内蔵していることもあり天吊りには対応していない

ビクターはCEATECでも展示されたMicrodriveスロット搭載ハイブリッドレコーダを展示。近日中の製品化を予定しているという。なお、Microdriveへの録画については未定としている。カードスロットカバーにはHDMIのロゴもプリントされていた MiniDVとHDD/DVDの3in1レコーダも参加出展している 東芝はAVノートPC「Qosmio」用のワイヤレスチューナユニットを出展。地上アナログチューナ/MPEGエンコーダを搭載したIEEE 802.11b/gアクセスポイントで、チューナ入力映像をMPEG-2化して、無線LANでPCに配信できる

松下電器は転送速度20MB/Sec(160Mbps)の高速SDカードから3ストリームのHD映像(計96Mbps)を配信するデモを行ないSDメモリーカードの高速性をアピール iVDR対応のシャープ製ハイビジョンレコーダも参考出展 Philipsの16倍速DVD+R、DVD+R DL対応ドライブ「DVDR1640」

□WPC EXPO 2004のホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/wpc/

(2004年10月21日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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