ラックスマン、88シリーズとマッチするMC用トランス －カイガラムシの分泌物をトランスの巻線に含浸

12月発売 標準価格：126,000円 連絡先：カスタマーサービス 　　　Tel.045-470-6993

　ラックスマン株式会社は、7月に発売した真空管セパレートアンプ「88シリーズ」との組み合わせを想定したMCステップアップトランス「MT-88」を12月に発売する。価格は126,000円。カラーリングは88シリーズとマッチするブラスターホワイトを採用した。

ストラディバリウスの塗料と同じ素材をトランスの巻線に含浸している

　MCカートリッジ用のステップアップトランス。高効率のトロイダル型コアを、損失の少ないオートトランス方式で採用。コア材には日立金属が開発したナノ結晶柔磁性材料「ファインメット」を使用。オーディオに最適な周波数、歪特性、飽和磁束密度、透磁率を持つ素材としている。

　トランスの巻線には、OFCを採用。さらに、バイオリンの名器「ストラディバリウス」の塗装にも使われたという、カイガラムシの分泌する樹脂状物質を元にした天然材料セラックニスをOFCに含浸させている。これにより、巻線の絶縁特性や、音振動特性の保持、向上を図っている。

　なお、接点によるロスを減らすため、内部配線にはトランスのOFC巻線を直接使用。また、トランス自体をポロン緩衝材で挟み込むフローティング構造を採用した。また、筐体内部に珪素鋼板を配し、外部からの磁気をシールドしている。

筐体内部に珪素鋼板を配し、外部からの磁気をシールドしている

　トップパネルの厚みは、88シリーズと同様の15mm。インシュレーターは真鍮製のものを採用。また、RCA入出力端子にはユニバーサルプレーヤー「DU-80」に採用された新素材「カッパーアロイ」を使用している。

　利得は26dB。周波数特性は10Hz～100kHz。全高調波歪率は0.05%(100Hz)、0.003%(1kHz/10kHz)。入力インピーダンスは3Ω、出力インピーダンスは2kΩ。外形寸法は90×240×85mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1.85kg。

左から、パワーアンプの「MQ-88」、プリアンプの「CL-88」

□ラックスマンのホームページ
http://www.luxman.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.luxman.co.jp/presspro/mt88.html#02
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040617/luxman.htm

(2004年12月9日)

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