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株式会社オプトウェアは26日、同社が開発を進めているコリニアテクノロジーを採用したホログラムデータ記録ディスクに関して、その標準化を検討する技術委員会が、国際標準化団体であるEcmaインターナショナルに設立されたと発表した。 「TC44」と名付けられたこの委員会は、オプトウエア、CMC Magnetics Corporation、Strategic Media Technology、東亜合成株式会社、パルステック工業株式会社、富士写真フイルム株式会社の6社がEcmaに共同提案を提出、2004年12月9日のEcma総会において設立が承認された。 同委員会は今後、コリニアテクノロジーを利用したホログラムデータ記録ディスクの標準化に向け、方向付けと戦略の策定を進める。具体的には、容量200GBの「記録用ホログラフィック・バーサタイル・ディスク(HVD)カートリッジ」、100GBの「読み取り専用HVD」、30GBの「ホログラフィック・バーサタイル・カード(HVC)」、HVD用のケースの4つのプロジェクトを2006年末まで検討。標準化に向けた申請の処理を高速化させる「ファーストトラック」を利用して、ISO(国際標準化機構)への提案を行なうという。第1回目の委員会は3月3日、4日に東京で開催される予定。 スケジュールとしては、記録用HVDのドラフト第1版は2005年3月に完成予定で、HVCと共に2006年6月のEcma総会での承認を目指すという。また、ほかの2つのプロジェクトについては2006年12月の承認を計画している。 今回の委員会設立について、オプトウエアの青木芳夫社長兼CEOは、「Ecmaがホログラムデータ記録システムの標準化を開始したことは大変名誉なこと。特に、我々が特許を持つコリニアテクノロジーを採用したHVD/HVCが標準化の最初のプロジェクトとして選ばれたのは大きな前進だ。コリニアテクノロジーは高性能な記録フォーマット、ファイルシステム、入出力インターフェイスに最適で、業務用ストレージ市場や映画・放送などの業務用AV/IT用ストレージ市場においてのコンテンツ保管に、ディスクやカードの形で活躍するだろう」とコメントを寄せている。 オプトウェアでは、従来の光ディスクの構造を踏襲した、反射膜付きで、プリフォーマットが施されたホログラム光ディスクへのコリニア方式(記録用の参照光と信号光を同軸に配置し、メディア上に1つの対物レンズで照射する方式)による記録方式を提唱している。
開発が進められているメディアでは、従来の追記型の光ディスクと異なり、物理的な改ざんが出来ないという「Phi(パーマネント・ホログラフィック・インフォーメーション)」と呼ばれる技術を使用。同社は「情報の保全が求められる業務市場を中心として、HVD/HVCを紹介していきたい」としている。
□オプトウェアのホームページ
(2005年1月26日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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