◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
株式会社ケンウッドは、専用アダプタなどを使わずに、iPodと直接ケーブルで接続できるHDDカーナビゲーションシステム「HDD [Sma:t] Navi」(HDM-555)を3月中旬に発売する。価格は220,500円。なお、iPodを接続するためには別途対応ケーブル「KNA-i77」(10,500円)が必要。
iPodと接続可能なHDDカーナビ。同社は既に、自社のカーオーディオ製品で、iPodの再生や操作、タイトル表示などを可能にするインターフェイスユニット「KCA-iP500」を発表。3月下旬より10,500円で発売する予定だが、HDM-555は別売のケーブルを介して直接iPodを接続・制御できる。対応するiPodは第3世代以降とiPod mini/photoで、2月24日に発表された新モデルもサポートしている。
また、iPodの操作用に専用のGUIを搭載。7V型のタッチパネル式液晶モニタからiPodの各種操作が行なえる。再生、停止、早送り、巻き戻しなどの基本操作だけでなく、プレイリスト、アーティスト、アルバム名などでの検索、再生中の楽曲情報の日本語表示なども可能。さらに、接続中のiPodの充電も行なえる。
なお、楽曲の再生はiPod本体側で行なっており、HDM-555は制御信号の送信と音声信号の受信を担当している。なお、アンプなどは内蔵していないため、HDM-555を別途カーオーディオに接続する必要がある。ただし、HDM-555付属の7V型液晶モニタにはカーナビの音声案内などで利用するスピーカーが内蔵されているため、iPodの音を出すことはできる。 DVDドライブ、テレビチューナを内蔵。DVDドライブはDVDビデオに加え、DVD±R/RW(ビデオフォーマット)の再生にも対応。CD-R/RWに収録したMP3/WMAファイルの表示もサポートしており、ID3タグの日本語表示にも対応している。 HDDの容量は20GB。日本全国の詳細地図や約3,000万件分の訪問宅住所・電話番号などを収録。ただし、再生中のCDをHDDに録音する機能などは備えていない。なお、HDDとDVDはそれぞれ独立しており、HDDでナビを利用しながら、後部座席に追加した液晶モニタでDVDビデオを再生することも可能。液晶モニタの左右には音量調節やソース選択キーなどを搭載。GUI画面に表示されるアイコンは大型のものを採用するなど、使いやすさを追求したという。 なお、同モデルはプラットフォームとして、車載端末向けOSのWindows Automotiveを採用している。同社によれば「iPodとの連携を実現する上で、Windows Automotiveの採用は大きな役割を果たした」という。
■ 「音楽のデジタル化、ネットワーク化は大きなビジネスチャンス」
新製品について河原春郎社長兼CEOは「開発にあたっては、アップルコンピュータと共同で作業やテストを進めた。その結果、ケーブルだけでiPodと接続できる簡便性や、誰にでも簡単に操作できるGUIなどが実現できた」とし、iPodとの親和性をアピール。「ケンウッドはカーオーディオ市場ではシェアを伸ばしているが、マルチメディア部門ではシェアが低下傾向にある。特徴的な新モデルで挽回していきたい」と抱負を語った。
また、市場の動向について河原社長は「iPodなどポータブル機器の登場で、急速にCD/MDから、HDDやフラッシュメモリなどに音楽メディアが変化している。これにより、レコードがCDに代わった時のような盛り上がりが起こるだろう。同時に、ホームオーディオ、ポータブルオーディオ、カーオーディオの全てを手掛けるケンウッドにとって、大きなビジネスチャンスが到来したと言える」とし、同社が発売を開始したMP3/WMAプレーヤー「M512A3/M256A3」を紹介。
さらに「メディアの変化だけでなく、今後はネットワーク化がキーワードになる。ケンウッドでは今後HDDオーディオプレーヤーの発売を予定しているが、iPodとiTunes、カーナビだけでなく、他のオーディオ機器や有料音楽配信サービスとの連携も考えていく必要がある。室内、屋外、車内で、より手軽に、シームレスに音楽を楽しめる、全体的なソリューションを提案していきたい」と、今後の商品展開の構想を語った。
□ケンウッドのホームページ
(2005年2月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |