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アキュフェーズ株式会社は、プリメインアンプE-200シリーズの新モデルとして「E-213」を4月上旬に発売する。価格は239,400円。赤外線リモコン「RC-23」が付属する。 定格出力115W×2ch(4Ω時)/105W×2ch(6Ω時)のステレオプリメインアンプ。プリ部とパワー部を、機構、回路面ともに内部で分離することにより、セパレートアンプに匹敵するクオリティを実現したという。なお、パワーイン端子も用意しており、切り替えスイッチでプリとパワー部を分離することで、パワーアンプとしても利用できる。 回路方式は、プリ/パワー部共に同社のモノラルパワーアンプ「M-8000」や、ステレオパワーアンプ「P-7000」にも採用された「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用。独立した2個の増幅回路それぞれに同一信号を入力、同様に帰還信号も入力し、増幅後の出力信号を合成している。これにより、SN比や歪み率などの諸特性の向上を図っている。 増幅回路には、位相特性に優れるという「カレントフィードバック回路」を搭載。パワー部には、電流増幅率リニアリティやスイッチング特性に優れるという、マルチエミッタ型オーディオ用パワートランジスタを採用。これをパラレル・プッシュプルで構成することで、115W×2ch(4Ω時)の出力を実現した。 プリ部には、加算型アクティブフィルタ方式のトーンコントロールを採用。信号経路の切り替え部にはリレーを設置し、それを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」を使用する。金貼りの接点を使ったクロスバーツイン方式となっており、「最短でストレートな信号経路を構成した」という。 電源部は、パワーアンプ用に容量約400VAの大型電源トランスと、22,000μFのフィルタ用コンデンサを2個使用。プリアンプ用には別途専用電源回路を設けており、パワー部との干渉を防いでいる。
スピーカーターミナルは、A/Bの2系統を装備。太いケーブルにも対応できる端子を採用しており、バイワイヤリングにも対応する。入力端子はUNBALANCEDが3系統、BALANCEDが1系統、パワーインを1系統装備。録音用入出力もUNBALANCEDを各1系統備える。 さらに、同社独自のAAB2インターフェイススロットを1個装備しており、オプションでマルチプルΔΣ方式D/Aコンバータを使用した光/同軸デジタル入力ボード「DAC-10」(52,500円)や、ライン入力ボード「LINE-9」(6,300円)、アナログレコード入力ボード「AD-9」(31,500円)を増設できる。 最大外形寸法は475×422×150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は18.8kg。消費電力は43W(無入力時)、230W(電気用品安全法) 、345W(8Ω負荷定格出力時)となっている。
□アキュフェーズのホームページ
(2005年3月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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