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東芝、HDDレコーダ内蔵の液晶テレビ「ちょっとタイムface」
-37/32/26型を用意。“タイムシフト文化”の普及を図る


37/32/26V型の3モデルをラインナップ

5月下旬発売

標準価格:オープンプライス


37V型の「37LH100」。スタンド部にHDDを内蔵する

 株式会社東芝は、160GB HDD搭載の液晶テレビ「ちょっとタイムface(LH100シリーズ)」3モデルを5月下旬より発売する。37V型の「37LH100」と、32V型の「32LH100」、26V型の「26LH100」の3モデルが用意され、価格はともにオープンプライス。店頭予想価格は37V型が50万円前後、32V型が35万円前後、26V型が31万円前後の見込み。

 液晶パネルは全モデルIPS方式を採用し、パネル解像度は1,366×768ドット。輝度は500cd/m2、視野角は37/32型が176度、26型が170度。チューナは地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを2系統を搭載する。


37LH100 32LH100 26LH100

ちょっとタイム機能の解説

 最大の特徴は本体内に160GBのHDDユニットを内蔵したこと。リモコンに「ちょっとタイム」ボタンを搭載し、ドラマの視聴中に急に電話がかかってきたり、トイレや食事などで一時席を離れる際にも、ワンボタンで視聴中の番組が録画できる。ちょっとタイムボタンで録画した番組は、もう一度ボタンを押すことでボタンを最初に押した箇所までさかのぼって再生を開始する。ちょっとタイム録画の録画時間設定は30分と60分と、無しが選択できる。

 デジタル放送をMPEG-2 TSでそのまま録画できるほか、XP/SP/LP/EPの4モードを用意。EPGによる録画予約も可能で、地上アナログ放送はiNETによるインターネット経由でのEPGが利用できる。ユーザーの予約履歴を学習し、好みの番組を教えてくれる「お好み番組」機能も搭載している。

 また、任意のニュース番組を自動的に録画予約できる「今すぐニュース」機能も搭載している。最大9番組までのニュースを時間/チャンネル指定で、選択しておくだけで、自動的にニュースを録画する機能で、「今すぐニュース」ボタンを押すだけで、撮り貯めたニュースを呼び出せる。

製品コンセプト

 同社CTV事業部 TV商品企画部主務の本村裕史氏は、「テレビに生活時間を合わせる使い方から、より自由にテレビを利用して欲しいと考えた」と企画意図を説明。テレビを見たいがために、料理を早く作るテレビ好きな主婦などの例を挙げ、「もちろん単体HDDレコーダの使い勝手が向上すれば、誰にでもより自由にタイムシフトが活用できるが、まだまだハードルが高い。そうした“機械は苦手だけれどコンテンツは大好き”という人に使ってもらいたい」という。

 なお、自動録画した番組や、録画を行なった番組は、手動で保護を選択しない限りはHDD容量がいっぱいになると自動的に削除される。また、モニター出力を備えているためSD解像度での外部出力は行なえるものコピーネバーで出力されるため、通常のDVDレコーダでは録画できず、i.LINKや同社のレコーダ「RDシリーズ」との連携機能などは搭載していない。

 本村氏は「アーカイブはレコーダに任せ、取っては消す、一次キャッシュの文化を創りたい。“意識せずにタイムシフトが行なえる”、これがちょっとタイムfaceの最大のメリット」と話す。

 東芝が運営するテレビ番組上サービス「テレビサーフ」からの携帯電話による録画予約にも対応する。

リモコン。本体の中央にちょっとタイムボタンを装備している テレビの操作中にワンボタンで録画番組を呼び出せる


HDDユニット「THH-16U1」。HDDだけでなく周辺回路もまとめて交換する

 なお、交換用のHDD容量ユニット「THH-16U1」も6月に発売予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。ただし、交換ユニットはHDD故障時のオプションと位置づけられており、HDD容量の拡張などは行なえない。交換ユニットは、著作権保護のためHDD以外のLSI基板なども含まれており、この全交換となるため、価格も高めになっている。

 高画質化回路として上位モデルのLZ150シリーズでも採用していた64bit CPU「メタブレイン」を搭載。MPEGノイズリダクションと、エンコードクロスカラー・リダクション、MPEGカラースムーサーによりノイズを低減。また、全画素の明るさを検出してヒストグラム解析し、適切なガンマ補正を行なう「ヒストグラム・ダイナミックガンマ」や、“記憶色”による色調整が行なえる「カラーイメージコントロール」も搭載している。


側面にD4入力などを装備する 背面のカバーを開けるとチューナが現れる 右側面にUSBも装備

 10W×2chのステレオスピーカーを内蔵し、SRS WOWも搭載。また、Ethernetを端子も備え、インターネットブラウザ機能やEメール受信機能も搭載。USB端子に接続したデジタルカメラの画像をテレビに出力することもできる。

 入出力端子はD4入力×1、S映像入力×2(26型は×1)、コンポジット入力×3、アナログ音声入力×3。出力端子はデジタル放送録画出力、アナログ音声出力、ヘッドフォンなど。

 消費電力は37V型が236W、32型が189W、26型が180W。スタンドを含む、外形寸法/重量は37V型が91.6×35.1×75.3mm(幅×奥行き×高さ)/33.0kg、32V型が79.4×35.1×66.7mm(同)/26.7kg、26V型が67.8×35.1×59.4mm(同)/23.5kg。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_04/pr_j1803.htm
□関連記事
【2004年9月28日】東芝、“デジタル頭脳”搭載の37/32V型液晶テレビ「face」
-LAN HDDやPCにデジタル放送録画が可能に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040928/toshiba3.htm

(2005年4月18日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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